2009年07月29日 00:00

ダービーへの軌跡
ハーツクライは、2月の新馬戦にデビューし、それを勝って夢に歩き出した。次走はいきなりのきさらぎ賞(GⅢ)への出走。通常、このレースに出る馬は3歳500万クラスまたは3歳オープンクラスの出走を一度してからが一般的です。そこで、3着に健闘して自力を見せ付けました。ちなみにいままでこのレースで確か新馬戦からの出走馬での3着以内だったのはハーツクライだけでしたな。その後若葉ステークスに出走して、見事勝利。皐月賞の切符を手に入れます。しかし、迎えた皐月賞は14着の大敗。このときの優勝馬はダイワメジャーでしたね。そして、ダービーのステップとして選んだ京都新聞杯を勝ち、ダービーへ弾みをつけました。ただし一方で、ある魔物が偉業を成し遂げんとしていました。
王者への挑戦
この年のNHKマイルカップ覇者で、2歳王者を完膚なきまでに負かしたキングカメハメハの史上初の変則二冠に、競馬ファンは湧いてました。日本ダービーでは、マイネルマクロスの1000m57.6秒の歴史的ハイペースでの暴走逃げでした。そして迎えた直線では、皐月賞2着だった『公営の星』コスモバルクが早々と後退するほどの先行馬総倒れのレース。ここで王が動きます。一気に後方から抜け出し、早々とレースを決するキングカメハメハ。ハーツクライは最後懸命に追い込むが力及ばずの2着。この史上初の偉業はレコード記録も添えての華やかなものになりました。
秋の苦渋
ダービー2着の後、放牧に出されて休養に入り、復帰戦は9月下旬菊への登竜門の神戸新聞杯に駒を進めた。しかし、またもキングカメハメハに敗れての3着になった。ちなみにこのあとキングカメハメハは天皇賞(秋)を目指します。しかし屈腱炎の発症で引退に追い込まれます。その後、ハーツクライは、菊花賞に臨むのですが、1番人気を背負いながらまさかの7着。そして、ジャパンカップ・有馬記念に連戦しますが、ゼンノロブロイなどの古豪の前に惨敗。この年を終えました。
本格化への序曲
冬を終えて、4歳になったハーツクライは4月の大阪杯2着から始動した。そして迎えた天皇賞(春)でしたが、なんと去年常に先着していたスズカマンボに勝利を取られるという敗戦、結果は5着。その後、宝塚記念でスイープトウショウに僅差の2着で上半期を終えた。
3歳のあの化け物退治

そしてハーツクライは天皇賞(秋)に鉄砲がけで出走して、展開もあいまって6着。そのあとは、世界一の名ジョッキー・デットーリのアルカセットにダービーと同じ東京2400mでレコード記録更新されてのおまけ付での2着。ただしハーツクライ自身も同タイムでのゴールであって、力を見せ付けた。
そして始まる、化け物・3歳無敗の三冠馬・ディープインパクトとの有馬記念。今まで追い込み一辺倒だったハーツクライだったが、今回はルメール騎手の判断?で先行します。そして迎えた直線走路、猛然と追い込むディープインパクトをどうにか半馬身抑えての勝利。この瞬間に初のGⅠ制覇となり、それと同時にディープインパクトに日本国内での唯一の負けを刻んだのです。
化け物狩りは世界で煌き、そして止まる
この後、ハーツクライは海外を目指します。まずこの年初戦はドバイシーマクラシック。これをなんでもないように有力海外馬を4馬身ちぎっての快勝。次に、世界でも最高峰レースの一つ、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに出走、結果は3着だったが、内容の濃いものだった。
その後、目標をディープインパクトとの再戦となるジャパンカップに絞っていたが、競走馬としては致命的な喉鳴りを発症。ジャパンカップに出走するが11頭中10着。そのまま引退となった。
最後の少し
ハーツクライは実際GⅠ2つしか獲ってないんですよね。ただこれほどに印象を与える馬はそうそういませんね。私の名馬の基準は、印象に残ることも加味しています。ただ、私はイギリスの本場で真っ向勝負を挑んできたのはかっこいいと思います。飛躍期間が短い割に下積みの長いことは本当にすごいですね。まるで『桜

次回の予告もしたほうがいいと感じましたので少し、明日は声優ネタをします。今回もアップしてからのお楽しみで。最近も活躍してますから、この方を選びました。
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