2011年06月06日 01:10
「あんた1人じゃ無理なの!でも、あたし一人でも、あんたいないと無理だから・・・。分かった?元気になったら、真っ先に蝙蝠のこと考えるからね!」by鶴来民子
「違うの、違いの、緒花ちゃん!あのね、ものすごく忙しくてね、誰か1人いなくなっても、もう絶対駄目って思うことがあってね。でも、本当に誰かがいなくなっちゃったりしたとき、何か不思議、何となく仕事は回るし地球も崩壊したりしないよね!でも、でも、それはその人が要らないってわけじゃなくて、必要だからその人の分もみんなが働くってことで!だからその人には早く帰ってきてと言うか―」by押水菜子
「あたし、ここが好き。喜翆荘が好き。喜翆荘のみんなが好き。」by松前緒花
「東京のカエルはどこにいんですかぁ?」by伊藤かな恵さん
「今はパーマonパーマだよ~!!」by豊崎愛生さん
「あ~ん、さんにょ合わんよ~!」by能登麻美子さん
こんばんは、今回は概略だけは非常に早く書き終えましたが、掘り下げるところが多かったですねー。まあ、基本的には緒花の成長でも、内面の姿を描いた回でした。そして、他にも色々と演出がなされていて個人的には凄く好きなタイプの回でした。BD全巻買いたいとまで思ってしまう・・・。ただ、崇子の存在があるとね・・・。
今回もぼんぼりラジオ第9回を併せて簡易草子を書きました。パーソナリティは能登麻美子さんと伊藤かな恵さんで、週替わりパーソナリティは豊崎愛生さんでした。
それでは続きから書いて行きます。(作品の内容や画像はアニメ「花咲くいろは」に著作権は帰属します。)
次週、第11話は「夜に吼える」です。良かったら拍手くださいな!

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![]() アニメ「花咲くいろは」 |

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ある日、早起きして掃除をしている緒花ですが、渡り廊下の途中で倒れてします。過労からの熱のようで、1日休んでいれば治るとのことですが、心配する喜翆荘の従業員たち。緒花が倒れたのが書き入れ時の土曜日ということもあって、リスクマネジメントが足りないと文句タラタラの崇子は、巴と菜子に注意します。そんなときにスイも来ますが、どうやら崇子の意見に賛同の様子なのでした。

目を覚ます緒花ですが、思い出すのが倒れる前の記憶。どうやら前日辺りから熱が出ていたようですが、そのまま朝の掃除に昼の仲居の仕事をしていて・・・。そんな夢をから覚めた後。官能小説をお見舞いに聴かせる太郎やお粥を作ってきてくれる徹、さらには起きて仕事をしようとする緒花を止め介抱する菜子に、様子を見に来たスイ。度々布団に戻されている緒花ですが、ついに眠りに落ちたようで、夢の中で現れるのがお稲荷さんに参拝に来る孝一の姿。緒花が居なくても喜翆荘は大丈夫だから戻って来いと言う言葉に揺れ動く緒花なのでした。その傍らには幼い少女とキツネがいますが・・・。そこで目を覚ます緒花ですが、なにやらメールを孝一に打ち始め―。一方、厨房の民子は徹の緒花のことを話す姿にご機嫌斜めの様子。菜子は緒花が居なくても大丈夫と巴にも騎乗に振舞っていますが、どうやら心の中では緒花が居なくて寂しく思っているようです。

仕事の途中で民子は緒花のところに戻ってきますが、最初にするのがマジックでの落書き、・・・の妄想。それをひとまず終えたところで緒花が起きますが、そこで民子はどうにかやっているという言葉に泣き出してしまいます。自分が居なくても喜翆荘は大丈夫だと思ってしまった緒花ですが、そこで民子が元気付けます。どうやら緒花はスイに以前言われた渡り廊下の蝙蝠を何とかするというのを民子や菜子を頼らずしたことで無理をしたようです。元気になったら一緒に考えようと言う民子ですが、そこに菜子が来ます。緒花のメールを見て、自分はそんなつもりで言ったのではないと必死で釈明する菜子ですが、あまりの真剣さに民子忘れてしまっているのでした。そんなときに夢の中に戻って行く緒花に、優しげ見ている民子と菜子。そして、それを密かに見届けていた巴とスイですが、そこに邪魔に入ろうとする縁と太郎は2人よって『駆除』されてしまうのでした。

話は緒花の夢の中。お稲荷さんでの決心ですが、緒花は喜翆荘が好きだから、東京には戻らないと言うことでした。その答えに消えていく幻の孝一ですが、それの解答に涙を流す緒花を見ているお稲荷様なのでした。
掘り下げポイント
・緒花の決心
今回は前回の活躍もあってか、さらに無理をするほど頑張ってしまった緒花が反動で倒れてしまった回でした。そこで現れるのが心に抱えているマイナスな気持ち。仕事をするという使命感に対して、自分が必要とされていないのではないかという無力感。いつもの明るさに対して、本当は不安でいっぱいの暗さ。考えたいのに、考えられないどうしようもなさなど。
人は体が弱くなると心も弱ってしまうとはよく言われますが、それが如実に描かれています。弱くなったときにこそ自分には正直になるのです。お稲荷さんのシーンでは、お稲荷様の導きで自分の本当の心に押し込んでいる気持ちを代弁する孝一に、緒花が挑む構図でした。本当は東京に戻りたいとおそらく心の中では思っている節があると思います。それが心の奥底から湧いてきたのですが、これを越えることが今回のメイン。それを見事に達成できたのが最後のシーンなんでしょう。
緒花の頑張る姿を見て、私は緒花がまだ中学生だと再認識しました。どこでちゃんと体をコントロールして体調を管理するのかが大人であり、頑張ることは良いことでも程度を越えてしまったら逆に迷惑をかけてしまう。崇子の言うリスクマネジメントではありませんが、労働力の突然の喪失は非常に苦難に立たされることさえあるのです。だから、スイも女将さんとして賛成しているのですがねー。
最後に緒花の心に残っていた悩みは、民子と菜子のおかげでどうにか解決できたようです。自分が必要でないとは思わなくなったようですし、喜翆荘の従業員たちに心配されていることくらいは気付いたと思います。なんだかんだ言って多感な緒花ですから、こういう繊細な場面も今後出てきそうな感じです。
しかし、ホントにスイと緒花の対比は今回も含み多いような気がします。やっぱり、緒花が将来的には喜翆荘を継ぐという伏線となっているのでしょうかね。
・民子の揺れる心
今回は緒花と同じくらい多感だった民子ですが、最近は緒花を友達と認めたのにもかかわらず、少し噛みあわない面が見られました。それはやはり以前から書いているように、自分の想う相手である徹の好きなのが緒花ということで、恋の最大のライバルであるから。天秤には、友情と恋の器があり、それが絶妙なバランスを取っているのが今の民子。だから、緒花の言動には気になって仕方ないわけですが、それは今回のことで恋のライバルだからというだけでなく、友達でもあるから。そのジレンマに陥っている民子ですが、2クールに入ったら、多少は答えを出すことができるのでしょうか?
民子の好きな徹は完全に緒花に夢中ですが、やっぱりあくまでも民子は恋の対象には入っていないのが可哀想・・・。結名でなく、緒花というのが気になるのですが、やっぱりあの揺るがない意思が良いのかな・・・。今回も緒花に急接近でしたしねー。
・菜子の天然S
今回は意外にアクセントとして目立った菜子ですが、口下手で人見知りというのが初期の姿と認識させられました。確かに、緒花のおかげで人見知りは解消されつつあるのかもしれませんが、口下手はいまだに健在のようで、今回も何気に緒花の傷口を抉っています。(笑)
緒花が必要だからいなくでも大丈夫だと元気に振る舞ったのを、緒花は菜子にとって自分がいない日常も昔あったから大丈夫なのだと誤認させてしまいました。菜子の口下手はキャラクターなので仕方ないのですが、やはりこういうシーンも出てきますねー。もしかすると、こういった場面はもう少し出てきそうな気もするのですが、どうでしょう?2クールなら緒花と菜子や緒花と民子の喧嘩はありそうな気はするのですが・・・。
しかし、太郎にだけ強気のドS発揮かと思いきや、無意識の天然Sの特性も菜子は持っているとは・・・。そのうち、この子、笑顔で毒吐きそうな・・・。それが良いのですがね~、可愛いし!
・喜翆荘になくてはならないもの
緒花は今回、喜翆荘には自分は必要ないと思っている節があるということでしたが、果たしてそれは本当にそうなのか検証して、今回の掘り下げポイントは締めようと思います。緒花の存在は、喜翆荘には視聴者目線としては溶け込んでいると思います。それと同様に、従業員たちも身内のように接してもらっていることから必要とされていないということはないと思います。
今回はお見舞いには民子,菜子,徹,巴,スイ,太郎,縁が来ていることから信頼はそれなりには獲得していると思います。菜子の誤解発言は抜きにして、誰も緒花が居なくても大丈夫なんていっていませんし、言ったとしても、それはあくまでも元気に振る舞って安心させたいから。今までの活躍を見てきた従業員たちが緒花のことをないがしろにすると思いますか?確かに、まだ中学生だということはあると思いますが、ちゃんと従業員として見ているはずです。スイだってちゃんと緒花に給料をあげているわけですしね。
緒花は自分が来る前は、喜翆荘の輪っかには自分は入ってなかったと思っていると感じます。「ARIA」(Navigation43 『幼なじみ』)を例として挙げさせていただきますが、簡単にだけ説明するとヒロインの女の子である灯里が、他のキャラクターの昔話を聞いて、疎外感を持ってしまったというもの。灯里が「くるくる くるくる くるくる回って 火星という輪っかの中で 巡り巡って また逢える」と前置きして、「でも私は 地球出身だから その輪っかの外なんですね」と寂しそうに答えます。それにキャラクターの1人である晃が「いまは もう一緒に くるくる 輪っかの内側じゃん」と指摘してくれます。
つまり自分がいなかったときの世界と自分が来てからの世界は同じであって、それでいて少しその関係性が出来上がることで変形する。そして、自分はその関係の中に入って行くことができる。世界(=社会)とは関係性で出来上がっていると社会学者ジンメルも語っていますが、まさにその通りだと思います。自分のいることは自分に影響を与えているように、他の人もに影響される。それが、特にこういった有機的な関係のあるところでは顕著だと思います。今の世の中は歯車のような機械的で無機的な関係もあるわけですからねー・・・。(その関係にも関係は出来上がるので、意味がないわけではないような気もしなくはないのですが)
以上のことから、緒花は喜翆荘には必要とされていないということはなく、もう喜翆荘には緒花の存在も入っているのだと思います。いかがでしょうか?自分の個人的なことを書かせていただき、誠に申し訳なく思いますが、この辺でこの回のアニメの個人的感想は締めさせていただきます。
ぼんぼりラジオ 花いろ放送局 ~第9回~

(クイックするとラジオの画面に変わります。金曜日配信にぼんぼりラジオはあります。)
内容
古今東西
お題「『梅雨』と言えば」
→かな恵ちゃん「カエル」,能登さん「カビ」,あきちゃん「ゴワゴワ」
オープニング
カエルの話
パーソナリティは輪島巴役の能登麻美子さん(以下、能登さん)と松前緒花役の伊藤かな恵さん(以下、かな恵ちゃん)に、週替わりパーソナリティとして押水菜子役の豊崎愛生さん(以下、あきちゃん)の放送です。今年も半分だと訳の分からないキャラになる能登さんとあきちゃん。そして話は古今東西へ。かな恵ちゃんの「カエル」で話が盛り上がりますが、早速のかな恵クオリティ・・・。それに関連して、あきちゃんとかな恵ちゃんの実家のカエル話になるのですが、それを見ていた構成作家さんに巻くようにと言われてしまうのでした。
喜翆荘の秘湯から
改めましてのあいさつを経て、能登さんとあきちゃんの古今東西の話に。あきちゃんの「天然パーマネント」(能登さんが異常な食いつき),能登さんの「かびるんるん」(色々出ているので、冷蔵庫に入れましょう)の話を補完するのでした。そして、「喜翆荘の秘湯(ひゆ)だより」になりますが、「秘湯」(ひとう)じゃないのかという指摘は多いようですが、指湯を表現するためなので良いらしいです。指湯のコーナーへ。今回はあきちゃんのチョイスで「クラシック美肌 ジャスミンの香り」になります。その匂いはどこか懐かしいようなのでした。
※内容がないので簡単にだけ書きました
最初のお便りは、「Hazy」を買ったというもの。テレビとCDのバージョンは違うようですが、その指摘に嬉しそうにするスフィアの1人であるあきちゃんなのでした。次のお便りは、第6話のチャイナドレスに関連して着たことがあるかという質問。能登さんとあきちゃんは中華街で来たようですが、能登さんは売り物を試着しただけで、あきちゃんは雑誌の仕事だったようです。続いてのお便りは、100円ショップで何を買うかというもの。かな恵ちゃんも能登さんもあきちゃんも日用品をよく買うようなのでした。
―ここで、OP「ハナノイロ」が流されます―
湯煙サスペンス 仲居さんは見た!
サスペンスもありました
あきちゃんのアドリブ(「トウキョウトガリネズミ」が気になる)を経て、お便り紹介へ。今回は「眼鏡を外そうとしたら眼鏡がなかったから空振り」(間に苦しむかな恵ちゃん),「向かいの席の美人のドジっ子」(相手はもしかすると能登さんかも・・・),「バスのボタンが壊れている」(全部壊れていたらリアルホラー・・・),「プールにオオサンショウウオが数百匹」(プールにアダムとイヴがいても、こんなになるのかと盛り上がる3人),「親子丼(580円)>かつ丼(530円)」(若干観点がずれているかな恵ちゃん)がありました。
花いろ ゆ~ゆ~マップ!
3つの新情報
使える能登弁講座「あ~ん、さんにょ合わんよ~!」(あ~ん、計算が合わないよ!)でしたが、「あ~ん」に食いつくかな恵ちゃんなのでした。そしてコーナーに入りますが、今回は「三川県一」(前に通っていたのに、気付かなかったようで・・・),「治部煮」(能登さん絶賛の郷土料理のようですが、懐かしい味でもあるようです),「獅子吼高原」(パラグライダーとアスレチック、高原のパン屋さんに食いつくあきちゃん)がありました。
エンディング
旅のしおりを使いたい
たくさん情報が集まってきたと言う能登さんですが、それを使って金沢を旅したいと語るかな恵ちゃんとあきちゃん。最後は、かな恵ちゃんの試練のお知らせを終えて、ラジオを終えるのでした。次回の週替わりパーソナリティは戸松遥さんとのことです。
感想
今回はあいなまの週替わりパーソナリティ回ということで、マイペースなラジオでした。それぞれの特色が出てきたラジオですが、メンバーでここまで替わるのですからすごい・・・。まあ、能登さんが全員に合わせているのがさすが三十路という感じすがね。(笑)
さて、今回はやはりアーティスティックなあきちゃんの言い回しが目立ったような気がします。「パーマonパーマ」,「イズsnow」などよく使うのであまり個人的には気になりませんが、あまりあきちゃんのラジオを聴かない人には違和感はあるかもしれませんねー。そして、スフィアの代名詞である野性児クオリティも発揮!パラグライダーやアスレチックに食いつくのはさすが・・・。まあ、プラネットスフィアで小さい頃に草を食べたことがある発言もありますから・・・。
基本的にはかな恵ちゃんが相変わらずのアクセントで、能登さんとあきちゃんがそれぞれの個性を出すマイペースな流れ。今回は食べ物が出てこなかったのが残念でしたが、次回こそは出て欲しいですね。あきちゃんの食べる様子はホントに幸せそうなので!
次回は暴走少女の回ですが、ポイントは「きゅうり」が出るかどうか!まあ、他は基本的には週替わりパーソナリティが主導権を握る構図になりそうですかねー。
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