2011年03月04日 11:40
「その祈りに見合うだけの呪いを背負い込んだまでのこと。あの子は誰かを救った分だけ、これからは誰かを祟りながら生きていく。」byほむら
「テメエは何様のつもりだ!?事情通ですって自慢したいのか?」by杏子
「あたしたち、消耗品なの?あなたたちのために死ねって言うの?」byまどか
「ボクたちはあくまでキミたちの合意を前提に契約しているんだよ!それだけでも十分に良心的なはずなんだが・・・」byキュゥべえ
「まどか、いつかキミは最高の魔法少女になり、そして最悪の魔女になるだろう。そのときボクらはかつてないほど大量のエネルギーを手に入れるはずだ。この宇宙のために死んでくれる気になったら、いつでも声を掛けて!待ってるからね!!」byキュゥべえ
「分かんないからやるんだよ!もしかして、あの魔女を真っ二つしてやったらさ、中からグリーフシードの代わりにさやかのソウルジェムがポロっと落ちてくるとかさー。そういうもんじゃん?最後に愛と勇気が勝つストーリーっていうのは!」by杏子
「すみません、気分が優れませんので、保健室へ」byほむら
「なんかもう慣れっこだし・・・。私、いつも後ろからついてくばっかりで、役に立ったこと一度もないけど、でもお願い、連れて行って!」byまどか
「毎日美味いもん食って、幸せ家族に囲まれて、そんな何不自由ない暮らしをしている奴がさ、ただの気紛れで魔法少女になろうとするなら―そんなの、あたしが許さない。イの一番にぶっ潰してやるさ!」by杏子
「心配すんなよ、さやか。一人ぼっちは寂しいもんな・・・。いいよ、一緒にいてやるよ。」by杏子
こんにちは、今日は「魔法少女まどか★マギカ」ですねー。BPOに訴えられたことが話題になりましたが、「スクールデイズ」や「ひぐらし鳴く頃に」、「ヨスガノソラ」を考えれば、大丈夫ではと思います。・・・まあ、マミさんの死亡シーンはトラウマになりかねませんが・・・。
さて、今回は、このアニメなら規定事項なんでしょうが、また良いキャラが1人・・・。しかし、キュゥべえが手段を選ばないと、営業が凄まじいですなー・・・。
それでは続きから書いていきます。ではいきましょう!(画像,台詞はアニメ「魔法少女まどか★マギカ」に帰属します。)
次週、魔法少女まどか★まぎか第10話は「もう誰にも頼らない」です。

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![]() 魔法少女まどか☆マギカ |

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さやかが魔女化したことが分からない杏子は、動揺しっぱなし。そんなときに、ほむらが現れます。そして時間操作の能力でいったん引くと言うのですが、そのまま杏子を連れて結界の外へ逃げるのでした。そして線路を歩き、さやかを探すまどかと遭遇します。そこでまどかにさやがが魔女になってしまったと説明するほむらですが、それに打ちひしがれるまどかと杏子。そして誰かを救った分だけ、今後は祟っていくのだと語るほむらなのでした。それでついに泣き出してしまうまどかですが、それを見て杏子はほむらを糾弾。しかし、ほむらはそれが魔法少女なのであって、自分たちは人間ではないのだと語るのでした。

家でさやかの魔女化に悲しむまどかですが、そこにキュゥべえが現れます。ほむらの説明は間違っていないと語るキュゥべえですが、ただ自分たちの目的は人類を魔女にすることではなく、宇宙の寿命を延ばすことだと話します。魔法少女の魔力はエントロピーの理論から理に叶っており、それは自分たちが探し求めてきたエネルギー変換のロスを解消できるものだと。特に、理想的なのは第二次成長期の少女の希望と絶望の相転移であり、ソウルジェムがグリーフシードに変換するときに発生するエネルギーを回収するのが、キュゥべえたちインキュベーターの役割なのだと言うのでした。自分たちは合意のもとにそれをしているのだと悪びれないキュゥべえに、激昂するまどかは理解できないのだと突き放すのでした。そして最後にキュゥべえは、まどかが魔法少女になって魔女になることを予言して、宇宙のために死んでくれる気になったら声を掛けてほしいと言い去るのでした。
そしてキュゥべえは杏子のもとを訪れますが、そこでは自分の魔力を使ってさやかの肉体の鮮度を守っています。そして杏子はさやかのソウルジェムを取り戻す方法がないかと尋ねます。それに対して分からないと言うキュゥべえですが、どうやら魔法少女は条理を覆す存在だからということなのでした。前例はないことですが、それを聞いて決心を固める杏子なのでした。

翌朝、まどかは仁美と一緒に登校しますが、どうも顔色が優れないようです。仁美はさやかのことを話してきますが、それに真実を話そうとするまどか。しかし、そこで杏子のテレパシーで話があるのだと伝えられるのでした。杏子のもとに行くまどかですが、杏子はさやかを助けないかと提案します。友達だったまどかの声で記憶を取り戻すかもしれないと語る杏子ですが、分からないからやってみるのだと宣言するのでした。さやかをおかげで、自分の当初目指していた魔法少女の姿を思い出せたのだと言う杏子ですが、そんな危険な事に手伝わせてほしいと
願い出るまどか。まどかが学校を休んだことが気になっているほむらは、授業中に保健室の行くのですが・・・。

夕方、まどかと杏子はさやか探しをしていますが、そこでほむらにも手伝ってもらえないのかと杏子に聞くまどか。それに対して、「ヴァルプルギスの夜」という超弩級の魔女が来るための利害の調整だと説明します。魔力のパターンでさやかの結界を見つける杏子ですが、最後にまどかにもう一度確認を取ってから中へ入って行くのでした。さやかに言われた自分が戦わないことが卑怯なのかと尋ねるまどかですが、それを否定する杏子。命を危険に晒すのはそうしなければならない奴だけがやることであって、そうでない奴が首を突っ込むのはただのお遊びだと吐き捨てるのでした。そして命を賭けて戦わなければならない時が来たら、考えればいいのだと語りかけるのでした。

魔女になったさやかのもとに辿りつくまどかと杏子ですが、そこで魔女に気付かれます。まどかがさやかに語りかける間に、杏子はマドカを守るという手筈のようですが、それで追い込まれるまどかと杏子。そしてそんなところにほむらが現れます。地面を爆破して地下に落ちていくまどか,杏子,ほむらと魔女。気絶していたまどかをほむらに託し、杏子は魔女に立ち向かうのですが、選んだ手段はさやかとともに自決すること。それによって脱落した杏子のことを思っているほむらですが、そんなところにキュゥべえが現れます。どうやら杏子をけしかけたのはまどかを「ヴァルプルギスの夜」で魔法少女にするため。それに対して、ほむらはそうさせないと言うのですが・・・。
掘り下げポイント
・杏子の結末
今回ついに退場となってしまった杏子ですが、やはりさやかの件で・・・。杏子にとって魔法というのは自分のために使うと口を出していましたが、最初はさやかと一緒で他人のために魔法を使うスタンスを取っていたんですよねー。それを思い出させてくれたさやかには、やはり気になるようで・・・。そんなさやかが魔女になってしまったのだから、救ってあげたいと思ったのでしょう。
杏子はキュゥべえ曰く、強くベテランの魔法少女だと言っていましたが、それはホントに優しい存在だから。感情の起伏が大きいタイプである方が、強いエネルギーになるのだということは、杏子とさやかの違いはそこらへんなのでしょうかね。杏子は自分のために魔法を使うと自分を騙すような感じで、本来の気持ちには触れないことにしてきたのに対して、さやかは自分の気持ちが報われないものだと気付いてしまっても、それを捨てることはできなかったということでしょうか?杏子以上にさやかは頑固なので、その1つの想いに執着し過ぎたのが魔女化の原因かと思います。
最後はさやかと自決した杏子ですが、自分の命を投げ捨てても、さやかを助けたかったということでした。杏子にとってさやかの考え方はそれほど自分の昔抱いていた理想の形というところでしょうか?そして、他人のために魔法を使う決心をしたさやかを何として助けたいと思ってしまったのでしょう。
杏子の退場によって、物事は動きだしましたが、おそらくまどかはトラウマをまた1つ重ね、ほむらは「ヴァルプルギスの夜」で圧倒的不利に・・・。一方で、キュゥべえの策略は淡々と進んでいるようですね・・・。
・キュゥべえの目的
ついに今回正体と目的をばらしたインキュベーターのキュゥべえ。しかし、この生物の考え方はある意味では的を得ているのですよねー。感情というものをもっていないキュゥべえのような種族が宇宙にはおり、それらは宇宙の寿命を延ばすために働いているということでした。感情の起伏というのは費用対効果では素晴らしい成果を上げるために、インキュベーターは人類に狙いを定めたということでした。魔法少女にすることで、人類の魂をソウルジェムにして、それを将来的にはグリーフシードとすることで、爆発的なエネルギーを得るとのこと。宇宙のエネルギーバランスを救うのだと言っていましたが、広い視点で物事を見れる、また感情というものを持ち合わせないインキュベーターだからできることなんでしょう。
合理的なことを突き詰めれば、なるべく小さな犠牲で大きな成果を上げることは素晴らしいこと。それは非人間的なことになりかねないことですが、それはそれで究極的にまで高められれば、禁忌と呼ばれるものに近いものではあります。感情というものは犠牲というものを少しでも少なくしようと引っ張る作用があり、それがないということは成果のみに目が行ってしまう。宇宙の寿命を延ばすという1点においては、キュゥべえの言い分もあながち間違いではないんですよねー。
しかし感情的には人類としては了承することはできず、それがまどかの反応でしょう。それがキュゥべえは理解できないからこそ、宇宙のために死んでくれと言ったりするんでしょう。そのために追い込むことも感情がない分、あっさりとやってのけてしまうのですが・・・。今回の杏子を退場させるためにさやかを助けられるかもしれないとけしかけたり、まどかを追い込むだけ追い込ませたりとやりたい放題ではありますね。
まあ、目的はもはやまどかを魔法少女にすることだけに力を入れている様子ですが、この様子だとマミの退場もさやかの魔女化も全て、キュゥべえの掌の上だったということではないでしょうか。
・まどかへ忍び寄る影
営業マン・キュゥべえの本領発揮となった今回の犠牲者であるまどかですが、ほむらによってこの世界から身を引くことを何度されても、キュゥべえの営業力で戻ってきてしまいますねー。キュゥべえにとってまどかは優先順位最上位の魔女にしなければならない少女なのかもしれませんねー・・・。ほむらの想いに、まどかは気付くことができるかが今後問題かと思います。
さやかの魔女化に悲しむまどかですが、杏子の打診でさやかを元に戻すために結界に突入しますが、結局魔女になった相手が元に戻ることはできないということに気付いてしまったかもしれません。さらに杏子が死んでしまったことをまた自分のせいだと悲しむでしょうから、また魔法少女にならなければならないと思うこともあるでしょう。
まどかは魔法少女の世界で一般人にも関わらず、多くの死を見てきましたが、果たして最後まで精神が病まないでいることができるかが非常に気がかりですね・・・。これでほむらまで死んだら・・・。
・ほむらさんの苦悩
今回も人間ではないと言っているほむらですが、ほむらにとってもまどか>>・・・>>他の人間でしょうから、あながち間違ってはいないんですよね。まあ凄い優しい性格の持ち主だということは分かりましたがねー。今回はほむらにとっても大きな痛手になった気がします。
キュゥべえに宣戦布告したわけですが、そのキュゥべえの策略は凄まじく、一気にまどかを追い込み、強力な戦力である杏子を退場させられてしまいましたねー。ほむらがさやかを自分が退けると言っていたのは、おそらく杏子がさやかに情を移すからだと読んでいたのでしょう。それでも運命は変えられず、このままだと第1話の冒頭に移って行くんじゃ・・・。
ほむらはまどかの未来を変えるために奔走していますが、まどかが魔法少女になるのが遅れれば遅れるほど、キュゥべえの言う希望と絶望の相転移が増えていく(最近は絶望ばかりですが・・・)ので、エネルギーがさらに高まって行くんじゃないでしょうか?それなら、いっそまどかを殺せばと思うのですが、たぶんほむらにはできないことなんでしょう。もしかすると、まどかが殺される未来を変えたいのかもしれませんね・・・。
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