2011年02月18日 11:38
「キミは戦いと言うものを甘く考えすぎだよ!」byキュウベぇ
「戦いの運命を受け入れてまで、キミには叶えたい望みがあったんだろ?それは間違いなく実現したじゃないか!」byキュウベぇ
「アイツは酷いとさえ思っていない。人間の価値観が通用しない生き物だから。何もかも奇跡の正当な対価だとそう言い張るだけよ・・・」byほむら
「奇跡であることに違いはないわ。不可能を可能にしたのだから。美樹さやかが一生を費やして介護しても、あの少年が再び演奏できるようになる日は来なかった。奇跡はね、本当なら人の命でさえ贖えるものじゃないのよ!それを売って歩いているのがアイツ。」byほむら
「・・・そうね、きっともう人間じゃないからかもね」byほむら
「こんな体になっちゃって、あたし、どんな顔して恭介に会えばいいのかな・・・?」byさやか
「いつまでのしょぼ暮れてんじゃねぇぞ、ボンクラ!」by杏子
「食いものを粗末にするんじゃねぇ!・・・殺すぞ!!」by杏子
「あたしの祈りが、家族を壊しちまったんだ・・・。他人の都合を知りもせず、勝手な願い事をしたせいで、結局誰もが不幸になった。その時、心に誓ったんだよ。もう二度と他人のために魔法を使ったりしない。この力は全て自分のために使い切るって・・・。奇跡っていうのはタダじゃないだ、希望で祈ればそれと同じ分だけの絶望が撒き散らされる。そうやって、差し引きをゼロにして、世の中のバランスが成り立っているんだよ!」by杏子
「あたしはね、高すぎる対価を払ったと思っていない。この力は使い方次第でいくらでも素晴らしいことができるはずだから」byさやか
「あたしはあたしのやり方で戦い続けるよ。それがあんたの邪魔になるなら、前みたいに殺しに来ればいい。あたしは負けないし、もう恨んだりもしないよ。」byさやか
「さやかさん、あなた、本当の気持ちに向き合えますか?」by仁美
「でもあたし、何もできない。だって、あたしもう死んでるんだもん、ゾンビだもん!こんな体で抱きしめてなんて言えないよー!キスしてなんて言えない・・・。」byさやか
こんにちは、やはり「魔法少女まどか★マギカ」は完全に今シーズンの大注目作品だと改めて、実感する回でしたねー。なんだかんだ言って、さやかが暴走しただけの回だった気もしますが、逆に言えばまどか,ほむら,杏子,仁美とみんな自分の考えを持っているのに、さやかだけないですよねー。
内容としては杏子の過去とさやかの挫折でした。しかし、あとはまどかとほむらの優しすぎることくらいでしょうかねー。
それでは続きから書いていきます。ではいきましょう!(画像,台詞はアニメ「魔法少女まどか★マギカ」に帰属します。)
次週、魔法少女まどか★まぎか第8話は「あたしって、ほんとバカ」です。

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![]() 魔法少女まどか☆マギカ |

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家に帰り、キュウベぇに自分たちを騙していたのかと問い詰めるさやか。それに対して、自分は魔法少女になってくれときちんとお願いしたと答えるキュウベぇですが、説明は聞かれなかったからしなかったと言います。前回同様、魔女と戦うために魂を安全な姿にしたとキュウベぇは説明するのですが、マミでさえそのことを知らなかったと振り返ります。そしてどれほど身体に魂があることが不自由なことなのか、さやかのソウルジェムを使って説明します。そして、さやかに戦いの運命を背負っても叶えたい望みがあり、それが実現できたのだろと確認するのでした。

翌日の学校は欠席したさやかですが、どうやら家でソウルジェムを抱えて放心状態になっているようです。まどかはさやかのことを気にかけているようですが、学校のある休み時間にほむらにソウルジェムの秘密を知っていたのか尋ねます。どうやら前もって教えても信じてくれる人がいなかったから教えなかったと言うほむら。そしてキュウベぇには人間の価値観が分からないと語り、酷いとも思っていないのだと吐き捨てるのでした。そして奇跡というものは不可能を可能にすることだからと言うほむらですが、それは本来なら人の命では贖うことはできないのだと言い放ちます。それに対してまどかは、さやかは自分と仁美を助けてくれたのに、元の生活には戻れないのかと尋ねますが、感謝と責任を混同してはいけないとバッサリと切り捨てるほむら。それを聞いて、どうして冷たいのかと言うまどかですが、それに淡々と自分はもう人間じゃないからかもしれないのだと答えるのでした。
こんな体になってどんな顔をして恭介に会おうか悩んでいるさやかですが、そこに杏子が現れます。そして話があると言い、さやかを連れて行くのでした。夕方の公園を歩くさやかと杏子ですが、杏子はこの体でも良いかなと思っているようです。そしてまだ思い悩んでいるさやかに、この結果を自業自得だと思えばいいと言うのですが、そう思えば大概のことは背負えるのだと語るのでした。
そして着いたのが、寂れた教会。そこで杏子はさやかに話をするようですが、投げた林檎をさやかが捨てたことで、杏子が激怒し、首を絞め上げるのでした。そして気が落ち着いてから、杏子は過去の話をし始めるのでした。
杏子の父親はこの教会の神父だったようですが、非常に優しすぎたようです。新しい時代を救うには新しい信仰が必要と説いていたようで、教義にはないことまで話すようになったようです。それによって、信者は離れ、教会からは破門されたとのこと。それによって杏子の一家は食うにも事を欠く状態になったようです。それに納得できなかったと言う杏子は、間違っていないのに、人と違うことを言うことだけで、父親の話に耳を傾けてほしいと思ったようです。だから杏子はキュウベぇにそのことを願ったようです。しかし、願いがかなった後、信仰のためではなく、魔法の力で信者が来るようになったことを知った父親は激怒。そのまま酒浸りになり、家族を道連れに無理心中をしてしまったのでした。
奇跡の代償として、その分だけ不幸が撒き散らされるのだと。その差し引きでゼロになって世の中は成り立っているとさやかに言うのでした。そしてさやかに自業自得に今の人生を好き勝手にやればいいとアドバイスを与える杏子なのでした。それは自分と同じ間違いから魔法少女としての使命が始まったから、これ以上後悔する生き方を続けるべきではないと思ったから。
それを聞いて杏子のことを考え直すさやかですが、自分の願いに後悔していないと杏子に言い放ちます。自分のやり方で今後も戦い続けると去っていくさやかなのでした。それを聞いて、残った杏子は悔しさに林檎を悔しげに頬張るのでした。
翌朝、さやかは1人登校していますが、そこにまどかと仁美が追い付きます。そしていつもの気持ちになろうとするさやかですが、そこで上條を見かけます。教室で話しかけるように促すまどかと仁美ですが、それにぎこちなく応じるさやか。その姿になにやら怪訝な気分になる仁美は、放課後さやかを呼び出すのでした。そして打ち明けられたのは仁美が上條のことが好きだという事実。そこに畳み掛ける仁美は自分に嘘をつかないのだと語ります。そしてさやかに本当に向き合えるのかと尋ねる仁美ですが、どうやら抜け駆けなしでさやかと戦いたいと思っているようです。明日の放課後に上條に告白すると仁美は言い去って行くのでした。

その蟠りも残ったまま、さやかは夜の魔女探しを始めようとしますが、マンションの前にはまどかの姿。まどかがさやかを一人ぼっちにしたくないと語るのですが、それにどうしてそこまで優しいのかと泣き出します。そして自分の本音をまどかに吐き出すのでした。

吐き出した後、さやかはまどかを連れて魔女探しへ行くことにするのでした。そして魔女との戦いに臨んだようですが、杏子とほむらは傍観の様子。さやかが手こずっていることで、杏子が助太刀に入るのですが、当のさやかは人格が壊れてしまっているのでした。その姿に戦慄するまどかと杏子ですが・・・。
掘り下げポイント
・さやかの発狂
今回のメインはさやか。第5回のタイトルが「後悔なんて、あるわけない」でしたが、やはりもう完全に後悔していましたねー・・・。さやかは次回以降で何かしでかしそうな気がするんですよね。最後には狂ってしまったようですが、それにまどかと杏子の反応が気になりますね。
自分がゾンビになってしまったことに絶望してしまったさやかですが、杏子の話を聞いても、彼女の認識を改めることにはなりましたが、それでも自分の意識を強く持っていると思い込んでいるようで、それが今回の問題の種になってしまいました。
自分のスタンスを依怙地に持って行こうと思った矢先に、上條のことで一気に頓挫。さらに、親友の仁美に上條のことを告白されてしまうことで、さらに精神的に悪化。そのことに気付いてしまったさやかですが、まどかに本音を吐露したことで、ついに自分に正直になってしまい、狂ってしまいました。
自分の思いを抑えつけ続けていたさやかですが、結果的には自分の願いを犠牲にしてしまい、それによって惨めだと思ってしまった感じでしょうか?杏子のアドバイスが逆に嫌な方向に向かいそうな気がしますし、非常に次回以降はさやかの動きに注視したいです。結局、さやかはまどかを「純粋の優しさ」と言うとすれば、あくまでも「偽善の優しさ」なんでしょう。それにさやかもまどかの魔女探しの前のシーンで気付いた様子で、結局自分のしていることが優しさからでないと実感してしまったようですね・・・。
・杏子の決意
さやかのように他人の願いのために魔法少女になった杏子ですが、父親はやはりまどかのような「純粋な優しさ」の人物だったのでしょう。そういった人物は真っ直ぐに物事を解決することを理想とし、邪なことに対しては拒絶反応を示すんですよね・・・。それに杏子は父親が家族を巻き込んで無理心中した後に気付いてしまった。だから、今後は自分のためだけに魔法少女としての使命に努めようと思ったのでしょう。
前回、杏子の言葉や仕草には芝居がかっていると書きましたが、それはさやかと似た存在であるから。杏子は横柄な性格であるように振舞っているようですが、それはあくまでもその姿になることを演じているだけで、本当の姿ではないのでしょう。おそらく今でも父親のことを大切に思っており、そのことに杭を感じているのでしょう。それでももはや終わったことなので、それを引きずりながら生きているのですかね・・・。
さやかのことを気にかけている杏子ですが、このままだと狂ったさやかを庇って死んでしまったり、さやかに情が移ってさやかに隙を見せて殺されてしまうんじゃ・・・。結局、杏子も1人の人間であることが詳しく描かれた回でした。
・まどかの優しさ
今回も今までどおりのまどかでしたが、あまりさやかを放り投げたことを悔いている様子でない気もするんですが・・・。まあいつもおどおどしていて、ホントは気が病んでいるのかもしれませんがー。ただ、さやかとの間はぎこちなかった。
さやかのことを憂いながら、まどかはほむらにまた魔法少女のことを尋ねていましたが、やはり優しすぎるという感じのまどか。自分のことのように、さやかのことを案じている姿が非常に印象的でした。そして魔女探しの前のマンションでのさやかへの姿はまどかを端的に示したような描写で、それはこのアニメには他にはいない純粋に優しすぎるキャラとしての姿だったと思います。
最後にさやかが狂ってしまったのをどうするのかが、まどかの今後に影響が出てきそうな気がします。それでもまどかはさやかのことを案じるのでしょうが、それが邪魔にさやかが感じるような描写も出てきそうな気もしますね・・・。
・ほむらの優しさ
今回もクールなほむほむですが、まどかとのやり取りで自分のことを人間じゃないかもしれないと言っていましたが、それくらいの切り捨てをしなければ、生きていけないという現実主義者をいう感じがします。ただ、それには苦しさもある気がしますねー。マミのことにも気を掛けているように、本来は気の優しい性格なのかもしれません。
しかし、今までの経験からそれは逆に更なる被害をもたらすということを知っている節があり、だから逆に優しさから冷徹に接するようになったのでしょう。ほむらの願いはまだ出てきてませんが、それが根本的な影響となっているかもしれません。次回以降は杏子の影となるような感じでしょうが、彼女が死んでしまったらまたほむらが表に出てくるのでしょうか?
まどかに今回冷たいと言われたほむらですが、まどかに言われたことでダメージを負っていないか心配です。(笑)
・キュウベぇの『純粋さ』
以前、私が提唱していたキュウベぇはただ単に純粋なだけという論理ですが、どうやら的を得ていた感じです。ほむらの説明によると、やはりキュウベぇは人間の価値観を知ろうとしない、もしくは理解できない存在なのですねー。奇跡というのは本来なら人の命を対価にしてできるものではないですから、さらに魔法少女になって魔女と戦うことで対価になるという感じなのでしょう。
キュウベぇに何のメリットがあるのか分かりませんが、魔女もこの願いを叶えることで乃弊害のような気もしますので、世界を崩壊することが目的なの消化?意外に願いを叶えることだけの装置で、何も考えていない気もするのですが・・・。
結局、キュウベぇにはまだ謎が多く、果たしてキュウベぇの願いとは何なんでしょう?まどかがそのことについては聞き出そうとしそうですから、それまで気長に待ちましょう!
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