まにまにな娯楽ＤＡＹＳ : STAR DRIVER 輝きのタクト 第６話 「王の柱」 簡易草子

概略

　ある日の放課後にタクトは持っている懐中時計は止まっていることに気付きますが、珍しくスガタに時計を持ていることを指摘されて、今日は特別な日だと答えるタクト。それを聞いて沈んだ表情を浮かべるスガタですが、そこにワコが現れます。そしてワコに時計の修理のために一緒に商店街に連れて行ってもらうのでした。一方、スガタは先に帰ると言って帰ってしまい、それに凹むワコはタクトと２人で『デート』をすることを決定するのでした。

　そして色々なところを案内をしてもらうタクトですが、商店街には映画館やオシャレな本屋などがあり、なかなかデートぽくなっているようです。そして『副部長』の手助けもあって、なかなか仲は深まっている様子でした。しかし、その途中で浮かない表情になるワコ。どうやら今日はスガタの誕生日ということですが、どうやらスガタは誕生日が嫌いなようで、原因はスガタという名前だから。スガタという名前はシンドウの家でシルシを持つ者に付けられる特別なもの。そして自分の生まれと「サイバディ」のことを知らされたのが５年前の誕生日で、それから自分の誕生日を嫌うようになったようです。「サイバディ」でも戦士を引き継いだのがタクト，巫女を引き継いだのがワコ，王を引き継いだのがスガタということらしいです。スガタの「サイバディ」は最強であるが、壊れていて動かないようです。ただそれには動かなくてもアプリポワゼできるようで、強力な第１フェイズを得るのだと。第１フェイズとは「ゼロ時間」の外でも使える力で、それは島の外にとっては脅威になるもの。スガタはこの離れ小島に島から出られないワコとは違って王のサイバディとアプリポワゼできる資格があるから、島に閉じ込められているようです。そしてスガタの第１フェイズは「王の柱」と呼ばれるもので、それを使うと深い眠りについてしまい、二度と目覚めないのだと。一方、タクトとワコを監視しているヤノ・マミのもとへケイトが現れますが、ここで余計なことをするなと釘を刺されるのでした。

　そして皆水神社で別れるタクトとワコですが、その去り際にスガタのことが好きなのかと尋ねるタクト。それに対して大切な人だと答えるワコ。皆水の巫女としてこの島に縛れたてきたワコにとって、同じように島に縛られてきたスガタはとてもかけがえのない存在だったと言うのでした。そしてワコはタクトを利用することでスガタの誕生日を祝おうとしたと語るのでした。しかしそれはできず、手にはまだスガタへの誕生日を持っているワコ。そして自分たちがどうしてこの島に生まれたのかと嘆くのでした。

　その言葉を聞いてタクトはワコを連れて、スガタの家に向かうのでした。そして今日は道場に１人籠っていると言うジャガーですが、それを聞いてタクトはワコを連れて向こう側が道場である岩場に。そしてそこで歌ってほしいというタクトのお願いを聞いて、歌い出すワコ。それは隣のタクトだけでなく、屋敷のジャガーや道場のスガタにも聞こえてきます。

　そしてここで今週もサカナちゃんの物語。どうやらサムはイカ大王を倒すことができたようで、その証拠に持って行ったイカ大王の青い血を王様に献上するのですが、それは不老不死の呪いをかけられた王様が人生を終わらせることができる唯一の薬だったと。そしてここで今週は終了。どうやら演技の小道具のジュースは美味しくなかったようなのでした。

　一方、その頃綺羅星十字団の「ブーゲンビリア」オンディーヌの第１フェイズであるマーメイドールが暴走してタクトとワコを襲います。どうにかタイガーとジャガーの助太刀もあって、一時は退けるタクトですが、ここでさらなるスタードライバーの制御を越えた暴走が・・・。そしてついに追い込まれたワコたちですが、ここでスガタが現れて王の「サイバディ」ザメクとアプリポワゼし、「王の柱」によって一気に敵を掃討してしまうのでした。しかしその代償としてスガタは力を使った後倒れてしまい、それを見てスガタの名前を涙ながらに叫ぶワコなのでした。その日はタクトにとっても誕生日であり、その日は特別な日になったのでした。



掘り下げポイント

・ワコにとってのある大切で切ない日

　今回のメインは「サイバディ」で囚われている人々の話です。メインはワコとスガタではありましたが、それは綺羅星十字団の「おとな銀行」のカナコや「ブーゲンビリア」ヤノ・マミのも同じようですねー。「サイバディ」の力は絶大であると同時に、アプリポワゼした人間の人生を縛る者。それは抜け出したいと願ってもできない呪いのような存在で、今まで語られてきたようなプラスの側面への反動のような問題でしょう。第１フェイズの使用はその恩恵でもあるようですが、それすら受けられないのがスガタ。そんな境遇で悲観することが無いはずはなく、それを知らられた誕生日は嫌いになってしまったのだと。

　今回は最終的にはワコのためにザベクとアプリポワゼしてしまい、『永遠の眠り』に入ってしまいましたが、来週にその意味が分かりそうな予感がしますねー。しかしワコにとって今のスガタは昔のスガタではなく、『あの人』と呼んでいることから違う人格だと思っているのでしょうね。しかしそれは思い違いで合ったようで、昔のまま変わらなかったスガタはまっすぐに自分のことも顧みず、アプリポワゼしました。さらにスガタが持っていたナイフはワコを助けるためのもので、それについてワコが聞けなかったと話すということは、それくらい見た目以上にワコとスガタの間は開いていたのでしょう。ワコの考えが間違えだと気付いたときには、もはやスガタは『永遠の眠り』。来週はワコは荒れそうな気がします。果たして残された同じ誕生日のタクトはどう応対するのでしょうか？なんだかんだでサリナ辺りが出てきそうな気もするんですがねー。

　今回のテーマはサカナちゃんの物語でも触れていますが、不老不死というものは実際には人を幸せにするものではなく、それを受ける人にとっては不幸なものかもしれず、それを失くしてしまいたいとまで実際思ってしまうこともあるのだと説明されています。だから死ぬことのできるイカ大王の青い血は恐れる物では無くて、自分の望みを叶えてくれるものともみなす人もいるのでしょう。今回の「サイバディ」の力の恩恵を受けている人々は何気なく、全体的にマイナスの面があるのは重々感じているようですが、それを失くすことはできないのなら思う存分使ってしまおうというのと失くすことができるようにしようという考えに別れている感じがします。前者が綺羅星十字団で、後者がワコとスガタ。ただ今回のスガタは選んだのは、ワコを助けるために自分を犠牲にすること。それは打算も無く、ただ単純にワコを助けたかたということでしょうね。

　前回は思う存分自分の欲望に忠実なミドリが主役でそういう感じはありませんでしたが、今回はマイナス面ばかりクローズアップされた回でした。これでスガタは王様と同じように、もう自分の境遇に苦しむことは無くなりましたが、サムのポジションであるワコはいったいどんな思いを感じるのでしょうか？



・サカナちゃんの物語

　今回もハルカス全開のサカナちゃんですが、話はついに１つの結末を迎えましたね。ただその結末にヘッドも感じることがあるようで、いつも以上になんだか不気味でした。やはり不老不死を終わらせるために、毒薬を飲むというのは少し感じるところがあったのでしょうねー。

　しかし毎度毎度サカナちゃん劇場は小道具が充実していますよねー・・・。誰が用意しているのでしょうか？ヘッドなんでしょうが、こういう暴走シーンばかり見ていると軟禁生活エンジョイしていうというところでしょうね！



・イッツアピーンチ！

　今回も主人公なのに、全然主人公らしくないタクトさん。どうやら自分の誕生日であったにもかかわらず、ワコには祝ってもらえませんでしたねー・・・。まあスガタがあんなことになったので仕方ないと言えばそうですが・・・。しかし懐中時計の中の写真は誰の写真なんでしょうね？ワコが覗きこんだときも、自然ではありましたが隠すような感じでしたし！たぶんタクトの最愛の人とかなんでしょうが、その人の関連でこの島に来たのは完全に決定的ですからねー。

　前回はミドリ，今回はスガタと全然「銀河美少年」でないタクトさん。次回こそよろしくお願いしますね。（笑）