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私の夢はサイレンスズカです

2009年07月05日 00:00

 今年の宝塚も終わり、夏競馬の季節になりましたが、ここで私の競馬の回顧録を一つ書かせていきます。すごく最初にタイキシャトルのことを書きましたが、その第2弾です。かなり力を入れて書きました!!これと試験とレンタルマギカのせいで、最近の記事が相対的に悪化しました・・・。宝塚記念を見ていると、毎年思い出す名馬・『稀代の逃亡者』サイレンススズカを今回はお送りします。かなり長くなると思いますので、あらかじめ注意します。

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覚醒のときは

 まず簡単に紹介。サイレンススズカは3歳のクラシックでは、サンデーサイレンスの注目と言われながら一冠も出来ず、4歳になってから競馬ファンを惹きつけて止まない最強馬となった1頭です。私が一番最初にこの馬を見て興奮したのは、2月に東京行われる無名レース・バレンタインSでした。このレースでサイレンススズカは武豊の判断で、馬の気分良く走らせて見るということをしました。以前にも香港の国際レースで実施していたのですが、実際見てみると凄いの一言でした。ここからこの馬の華麗なる軌跡は始まるのです。
 その後、GⅡ・GⅢ(中山記念・小倉大賞典)を次々に勝って行き、迎えた宝塚記念の前哨戦金鯱賞は競馬ファンなら誰でも一度は聞いたことのある奇跡をやってのけたのです。このレースでは、以前負けたことのある菊花賞馬マチカネフクキタルや海外GⅠウイナーのミットナイトベット、実力馬タイキエルトラドが出走しました。この強豪を余所に、なんと3コーナーでレースの大勢を決してしまうほどのリードを保ちながら4コーナーそして直線に入ったのである。結果は、2着馬と11馬身(1.8秒差)でレコード記録を成し遂げました。ちなみにこのレースは3コーナーで拍手が鳴り響くというとんでもないレースとして語り継がれています。
 そして迎えた宝塚記念。メジロブライトやエアグルーヴのような名馬を相手に今回は乗り代わりの南井騎手により我慢の逃げ競馬が展開されます。2着のステイゴールドに迫られますが、粘って初GⅠを制覇したのです。(ちなみにこの2着馬の仔が今年の覇者ドリームジャーニーというのが不思議な感じですね) ただしこのレースはあまり良いレースでなかったという意見が多いのこれぐらいで。

最強という名声を

 ここから、秋を向かえ『沈黙の日曜日』に歩んでいきます。宝塚記念勝利後にサイレンススズカは毎日王冠に出走します。ここでの相手は、将来の凱旋門賞2着馬で、現在最強馬の呼び声が高い馬の1頭・エルコンドルパサーと最強世代の一角復活の有力馬・グラスワンダーでした。このレースでもサイレンススズカは宝塚記念の同様の作戦を取りました。迎えた最後の直線。まず迫るグラスワンダーを軽くあしらい後退させ、続いて外から来たエルコンドルパサーを逆に引き離すという競馬を見せました。結果は圧勝と呼べるもので、力の違いを改めて見せ付けました。このレースは所詮二流レースとか、まだ本格化していない馬に勝ったところで無意味という意見がありますが、純粋に素晴らしい勝ち方であったことは確かです。今の逃げ馬にこういった綺麗な勝利を演じてくれる名俳優がいないので、私は評価しています。そして迎えた天皇賞(秋)。そこで事件は起こります。

名馬は天に召される

 今回は圧倒的といっていいほどの一番人気。スタートしてすぐに、騎手武豊はすさまじいハイペースで逃げます。他の馬たちを10馬身以上離して迎えた3コーナーから4コーナー。突然サイレンススズカがバランスを崩します、そして急に止まるくらいまでスピードを下げてしまいます。唖然とするスタンドの観客。そのままレースは続きますが、観客はもうそれどころではなく、ぼんやり残りの馬を眺めるだけ。このとき勝ったのはオフサイドトラップ、2着にステイゴールドでしたが、賞賛も何も無く、静寂またはざわめき、発狂がレース後を支配しました。そして全てが終わった後下された決断は安楽死、粉砕骨折だったため回復の見込みの無いとし、調教師などで苦渋の決断がなされたのです。このとき実況の塩原アナウンサーはこのレース後の惨劇を父のサンデーサイレンスから文字って『沈黙の日曜日』と発言した事が有名です。このレース以後騎手武豊はものすごく暗い日々を過ごしたようです。実は、武豊騎手のスタンスは依頼は待つというものでしたが、この馬は必死のアプローチで乗せて貰えた『恋人』だったのです。それほど思い入れのあった馬なのでしたよ。GⅠ1勝馬ながら最強馬と呼ばれているのは、衝撃の残るレースをした名俳優だからでしょう。

あとがき

 ここから、軽く血統面をいきます。父は名種牡馬サンデーサイレンス。母はワキア。弟にはGⅠで健闘したラスカルスズカがいます。ワキアもサイレンススズカに続くように、数年後には死んでしまいます。関係者で計画されていた、サイレンススズカと同じ血統の馬を作るというものも頓挫してしまったのです。
 栗毛で愛らしい顔立ちなのに、レースでは可憐な逃亡者をこなすとんでもないやつでした。武豊騎手もディープインパクトの乗る以前は史上最強といっているほどでした。もういない事は悲しいほかにありません。私の天皇賞での悲しみをどうか秋雨の時期に雨という天の神に軽くしてほしいものです。
 今日はここで終わりです。次回はもっと軽い気分で見れる馬にします。競馬には一つ一つドラマが展開される劇場ということが分かっていただければ幸いです。
 それでは失礼します。
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コメント

  1. クンクン(´-ω-`) | URL | -

    ボクもスズカは好きです!

    スズカに会いたくなったらスタホやりにいきます(違うか!


    今週の予想楽しみにしてたのに・・・残念です(´・ω・`)

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