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生徒会の八方 ネタバレ・感想

2010年06月23日 00:00

「幸せになりたいなら、努力する。幸せは、自分の手で掴む。」by枯野恭一郎

 こんばんは、少し発売日から遅れてのネタバレ・感想記事になりますが、あしからず。前回の刊である七光よりは勢いが戻ってきたかなというのが私の意見です。詳しくは続きから書いていきます。それではいきましょう!


生徒会の八方 富士見ファンタジア文庫 葵 せきな著 税込価格: \630 (本体 : \600)発行年月 : 2010.6


 ネタバレ・感想は需要あるか少しわからないので、良かったら気軽に拍手くださいな!コメントはなくて構いませんので。

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楽園からの帰還~前編~

 鍵と以前対峙し、敗れて《楽園》送りになった《企業》の枯野恭一郎の話。どうやら真儀瑠先生の命令で、鍵を卒業式に連れてくるために鍵と飛鳥の旅館に向かったようです。その時のやり取りが以前の彼とは少し変わっていた感じがするのですが、中身はほぼ変わらずという何とも言えないキャラになっていました。その男が鍵を回収するまでがこの話の大筋です。


駄弁る生徒会・リターンズ

 以前の「駄弁る生徒会」のリメイクということですが、鍵が深夏に2回殺されかけたり、鍵と真冬がどちらも別方向にダメ人間であることが再確認されたり、漫才『コントしたい副会長と、ボケる書記』を鍵と知弦をやったりしますが、どれも駄弁るではないとくりむが憤慨する話。鍵とくりむと知弦の疑似家族で椎名姉妹の不満などもありますが、結局のところみんなで無駄に駄弁って終わった話。ただ、それはもうこの生徒会がなくなってしまうタイムリミットが近づいていたからだったのでした。


本音の生徒会

 会話のカッコに本音が入っただけで、基本的には何もなかったはずの回でしたが、まさかの知弦の大暴走。真冬は頭の中がゲームとBLでいっぱいの廃人で、深夏は熱血一直線、くりむはドーナッツのことしか考えていないというのはいつものことですが、知弦はまさかの《あの犯罪計画》とキー君のことでヒステリック状態に。知弦は今までの自分の鍵への好意も大爆発してもうとどまることを知らない状況に・・・。なんだかんだで、最後はくりむの願いが叶って、ドーナッツをみんなで食べに行ったというところでおしまいです。


きみつの生徒会

 《企業》の朽木冴子が自分の趣味を全面に押し出して、生徒会の美少女たちについて報告しています。くりむはエンジェル、知弦は女王様、深夏は過去の自分、真冬は強敵であり友達になれる存在らしいです。そして鍵はどうでもいいとのこと。この報告の後に上司から解雇の通告が。そして、変態を更生するようにという追伸も加えてあるのでした。


疑う生徒会

 くりむが購買部のおばちゃんからもらったケーキがなくなったことで、生徒会役員たちがくりむに疑われるという話。途中で真儀瑠先生が一口食べたことが発覚しますが、残りは?ということでいろいろな要素が絡まり合って、最終的には大混乱。ちなみに犯人はケーキが傷んでいたので回収しに来た購買部のおばちゃんでした。


聖戦

 鍵がやりたいエロゲーのシリアルコードを探し求めるという物語。とにかく鍵の家には色々なものがあるようで、途中にエロ本にはまったりもしながら捜索を続けていきます。最終的には実家にあるということで義妹の林檎に電話するのですが、彼女の嫉妬深さでかなり苦戦した模様です。ついに林檎を説得させてナンバーを見つけることに成功しますが、なんとそれは全年齢版だったとさ。それは林檎が仕掛けたトラップだったのでした。


回収する生徒会

 夫婦の間柄の鍵と深夏の嫉妬話。生徒会がアンケートをそれぞれの学年の分を回収することになり、鍵と深夏が2年生のもとに行きます。鍵は深夏の運動部の男子からの仲の良い会話を見て、自分がその男友達の1人で彼女に不釣り合いなのではと落ち込んでいきます。その傍ら深夏は鍵が他の女性との楽しそうな会話を見てイライラしていったり、文化部での会話で鍵こそ話題の中心で、それは以前の彼女であった飛鳥が彼の性格に影響を与えているではないかと嫉妬を募らせていきます。

 そして早めに生徒会室に帰って来た鍵と深夏ですが、深夏の恋煩いで体調が悪いのに気付かず鍵がテンパります。そして深夏はこの気持ちを確認するために鍵に唇を近づけていったところ、途中で鍵の乙女発言で中断しますが、これで自分の気持ちに気付いたようです。そしてそれと同時にみんなが帰ってくるのですが、その隙に深夏が鍵にキスをしてしまうのでした。

楽園からの帰還~後編~

 枯野との会話が中心ですが、ここでの話で大事なのは鍵と枯野の似ている点。どちらも幸せになりたいなら、努力するという考え。そして鍵と飛鳥のやり取りの結末が明らかに。どうやらあの飛鳥の願いをきっぱりと嫌だと断ったようです。それによって彼は自分の欲望を優先させて、みんなに自分だけを見てもらうとき以上に幸せになってもらうのだと宣言します。この話を聞いた枯野に何が起こったのか、彼は碧陽学園の先生になることを決めるのでした。

戻る生徒会

 最後は知弦・深夏・真冬がくりむのやった催眠術で幼児化してしまう話。くりむにはもともと子供だったため効かなかったものの、他のメンバーには効果絶大だったようです。鍵は3人の世話をしていくのですが、その中で純粋な彼女たちに触れられてなんか楽しそうですが、一方くりむは不機嫌そのもの。そして最後はちゃんと術は解けるのですが、その後も彼女たちの幼い時のしぐさが残っていることを微笑ましく思う鍵でした。


感想

 今回の模様が改めて浮き彫りになった回でした。特に知弦さんと深夏ですね。ちなみにくりむは明らかなので除外。真冬は歪みすぎてそれが恋心なのかは判断しかねるので、除外です。とにかく今回は大事だったのは「本音の生徒会」と「回収する生徒会」でしょうか?他にもなかなか面白かったので良いのですが、ともかく鍵はホントに全員を愛せるのかな・・・。そこが今後の問題になりそうですね。個人的には深夏とエンドを迎えてほしいところですが、それだと2年前に逆戻りですからね・・・。ある意味今の状態が拮抗していていいのでしょうかねー。

 そして枯野さんの本領発揮。さすが《企業》の人って感じで、かなりぶっ飛んでいましたねw。言っていること自体は確かに同意できるのですが、途中の《楽園》での影響をもろに受けた仕草がかなりツボでした。しかし枯野さんはある意味成長したんでしょうね。それで今度は新たな《企業》の先生として活躍しそうですね~。さらに面白くなりそうな碧陽学園ということで良いのでしょうかね!

 ここまで書いてやっと、狂った知弦さん。今回は「本音の生徒会」で秘めたる鍵への想いを文章化されてしまったり、「戻る生徒会」で幼児化して鍵が好きだと言いまくったりとキャラが大崩壊・・・。まあもともと知弦さん本性自体がドSというわけではないということでしょうから良いのでしょうかねー。ともかく、もはや1番キャラが変わったのが真冬で動かないまでも、2番目ではありそうな知弦さん。もう1番生徒会でピュアなんだから、さっさと素直になればいいのに~。ちなみにもっとも黒いのは明らかにくりむですから!!

 最後に今回のもっとも大事なこと。鍵が前回の引きで言われた願望の答え。それは飛鳥の願いを断ること。一見不誠実なことこの上ないことではあるはずですが、とにかくみんなを愛すということ自体が不誠実だということに気付き、このまま突っ走るということに。かなり困難な道ではありますが、飛鳥も賛同してくれるようですね。ただかなり飛鳥も可哀想な気も・・・。まあ原因は義妹の林檎の嫉妬ですからね・・・。だからあの「聖戦」入れたんでしょうが、とにかくくりむ並に林檎も黒そうで、そこが今後の問題かと・・・。とにかくこれによって深夏や知弦さんの気持ちは鍵が1人に向けてだけ想うことできないということが確定しましたので、今後どうする美少女たち?

 おまけでリリシアとエリスの絵の裏のやり取りが笑えました。エリスの方がリリシアよりも恋をうまくやっていけそうな予感!!
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