2010年06月22日 13:00
こんにちは、大学が休みということで早い更新になります。さてさて、一応話がまとまりそうにはなってきましたが、どうでしょうね・・・。なんか桜井機関自然消滅ですし。最後は嫌な予感も・・・。

閃光のナイトレイド[BD]第1巻 価格 6825円(税込) 発売日 2010/06/23
それでは続きから書いていきます。今回は葵たちと高千穂たちのそれぞれの動きです。ではいきましょう!
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概略
列車に揺られ、対面する桜井と葛。そして傍らには壱師もいます。そして語り始める桜井ですが、どうやら桜井機関の真の目的は高千穂勲の一派の捜索を専門に行うことで、軍隊に見つかるよりも早く見つけ出すことだったらしいです。そしてその目的が果たされ、桜井機関の目的は全うされたのでした。そして今度はどこに向かうのか、まるで根なし草だと桜井は呟くのでした。
新京では溥儀の皇帝即位式典のために急ピッチで作業が行われています。一方、そのとき奉天には祖先への皇帝即位の報告にために溥儀が来ています。その時、現地の日本の軍人たちは彼の目に余る我が儘に苛立っており、即位してから傀儡であることを知らしめてやると陰で言っているのでした。その溥儀の訪問の時に葵と雪菜、棗も奉天に来ていました。目的は高千穂勲を探し出すこと。溥儀や関東軍の動きに牽制してくるのではと思っていたようです。
3ヶ月の間、高千穂勲の足取りがつかめないらしいですが、それと同時に桜井とも連絡が取れていないようです。奉天でも大連でも高千穂勲といつも遭遇することで、桜井のことを確証はないが疑っていた葵ですが、今回の件で高千穂勲と桜井が繋がっていることを認めたのだと判断します。
そんなやり取りの中で葵たちに話しかけてくる風蘭が。そして葵は久々の再会に驚くのでした。葵は雪菜と棗のことを友達だと語り、そして葛のことを仕事でいないと寂しげに言います。そしてふと近くにいたヴァイオリン弾きの商売道具を奪って弾き始める葵ですが、やはりあまりの下手さに周りの人たちが悶絶。そしてどうにか演奏を止めるのですが、終わってもなお自分じゃなくてヴァイオリンが悪いのだと思っているようです。葵と風蘭のやり取りの中で不意に笑い出す雪菜ですが、そこに写真屋が通りかかります。そこでみんなで写真を撮ることになるのですが、終わったあとに今日いない葛を加工して入れて自分に届けて欲しいと風蘭は言うのでした。
風蘭と別れて、車の中。久しぶりに笑ったと言う雪菜ですが、ここでふいに棗が満州天神商会の辺りで自分を降ろして、先に帰っていて欲しいと言います。そしてどこかに歩いていく棗を心配に思う雪菜は、どうやら葵に頼み、一緒に棗が来るまで待つことにするのでした。雪菜の心配性に困る葵ですが、何から何まで信頼するお付きであっても知る必要はないのではと葵は雪菜に尋ねます。そしてもう桜井機関が自然消滅なので隠し事はしなくて良いと言います。それに対して雪菜はどうしてその延長のようなことをしているのかと聞きます。葵は静音に会いたいということもあるようですが、それだけではないと返します。そして棗が何をしているのか呟くのでした。その棗はどうやら前回会った老人の荒れた畑を必死に耕していたのでした。
一方高千穂勲側ではトラブル発生。新型爆弾の完成までもう少しということですが、どうも決め手になる起爆させる信管の数と位置がまだのようです。どうもリットン調査団に見せたのは高千穂勲の使った能力によるだったようで、実際に使ったというわけではなかったようです。最終的には預言者頼みかよと言い捨てる一ノ瀬ですが、果たして新型爆弾は完成するのでしょうか?
新型爆弾の完成を急ぐ高千穂勲は、新京の黒門の地下で預言者の信託を得るという作戦を実行することに。その会議を外で新月に近づきつつある月を見ながら待つ静音。新月が皇帝式典ですが、そのことを十和の加護だと言う高千穂勲。そんな彼の様子を少し怪訝な顔で静音は見ているのでした。
そして皇帝即位式当日。大同広場には来賓としてヨーロッパの代表の姿もあって驚く葵たちですが、それは高千穂勲が呼び出した結果だったようです。一方、高千穂勲と葛は静音を例の場所に連れて行き、信託を授かるようにさせるのでした。そして即位式が始まろうとするところで、突然照明が全て消えます。そこで突入してくる高千穂勲一派の軍勢が一気に式典と目的地の前を制圧します。葵たちは預言者の力を雪菜が感じたことで、高千穂勲の居場所を突き止めます。どうにか雪菜を黒門の地下へ進めることに成功しますが、葵は葛と、棗は久世と対峙することになってしまいます。そして高千穂勲は、0時に上海に新型爆弾を投下するとラジオで放送するのでした。
掘り下げポイント
・それぞれが答えを来週出せるか?
さて今回はみなそれぞれが悩み、答えを出すことに苦しんでいるような感じの回でした。とにかく惰性でやっているような感じになっている葵・雪菜・棗の3人ですが、それでもやめられないのはその先にある惨劇があるからでしょうね。
一回原爆の威力を見てしまったこともあり、葵は静音のこともあるのは認めますが、それと同じくらいこの脅威の排除が不可欠だと感じているのかもしれませんね。また裏切った葛に帰ってきて欲しいということも。
一方雪菜も自分の抱える気持ちとして、兄が作ってしまった新型爆弾を止めることはやらなければならないと思っているはずです。その傍らでやはり彼女の弱さでもある兄への思いもあるのでそこをどう解決させるかがポイントになるかもしれません。どうも今回の葵のお互いのことを全て知る必要はないという言葉が、兄にも適用できると感じられ、次回に生きそうな予感がします。
さらに棗は前回で自分の理想の弊害が分かりました。今回はその罪滅ぼしなのか自分が鍬を持ってあの荒れ地を耕していましたね。それでも根本的な問題解決はなっていませんので、どうしていくのが問題になりそうです。
桜井と高千穂勲はどうしようもないので端折ります。ある意味考え方がもう揺るがない2人ですから・・・。なんか最後は桜井だけがバッドエンドな感じがしなくもないです。(笑)
・桜井機関自然消滅
あのたぬきの目的が果たされたために、ついに桜井機関は解散状態になりましたね。まあ桜井にとってやはり駒に過ぎなかったのは明らかでしたし、それを葵たちは全うしたのでしょう。最後の桜井への反抗はもう計算済みだったのは今考えれば明白ですし。ともかく今は高千穂勲・桜井(壱師含む)・葛vs葵・雪菜・棗の構図に。とにかく、駒の使命を終えた葵たちがどう最後に見せてくれるかが期待です。
・葛の心の揺らぎ
今回葛はかなり心が揺れていましたね。前回までは高千穂勲こそが今の大日本帝国とアジア植民地を救ってくれる救世主だと思っていたのでしょうが、ここでいろいろと粗が出てきて少し不信を感じ始めている感じがしますね。まだ新型爆弾は出来ていませんし、リットン調査団に見せたのは幻影。そして今回の爆弾を実際に上海に落としてみるという高千穂勲の計画にはさすがに賛同しかねている感じがします。
少し高千穂勲の考え方が歪んできているなと言うことは感じられますが、それ以上に葛の夢見る理想というものはあまりにもきれいすぎるのではないでしょうか?日本とアジアの未来のことを思っている葛に対して、高千穂勲はどの国家にも属さないと言っているわけですし。それが今回の疑惑になってしまったのでしょう。そう考えると来週はなんか葵の方に戻りそうな気がしますね。
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