2010年06月08日 20:03
こんばんは、少し調子が悪くて更新が遅れてしましました。そういえば、明後日にブログ1周年を迎えます。良かったらいらしてくださいね。徐々に準備はしています。

閃光のナイトレイド[BD]第1巻 価格 6825円(税込) 発売日 2010/06/23
それでは続きから書いていきます。今回は葛がやらかしてくれましたね。ではいきましょうか!!
![]() 閃光のナイトレイド |

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概略
軍士官学校で、最終戦論を唱える石原莞爾。戦うのがやめられないのは人間に闘争心があるからと答える若き頃の葛ですが、それに同意して、さらにこのまま戦争根絶ができないかと話を進めます。そして彼は1つの答えを提示するのでした。
精神的に疲弊しきっている葵を見つける桜井ですが、前回犯した失態を責めます。ただ預言者を連れだしたことは不問にすると言って、新たな仕事を命令するのでした。ドイツが国民党に武器供与をしているということで、それを関東軍が躍起になっているようです。その証拠や関係人物を探りに大連へ行けというのが内容でした。3日後ということですが、明日発てと言う桜井ですが、どうやら雪菜に会って情報を受け取ることと頭を冷やすことに残りは使えということでした。
大連行きの列車の中で士官学校卒業の時にもらった祖父の手帳を見ながら、その時の祖母の姿や言葉を思い出す葛。そして祖母と映った写真を眺めている時に葵が入ってきます。そして開口一番に謝る葵。それに対して誤って済むものではないと答える葛でした。
大連の雪菜の静養場所に行く2人ですが、会ってすぐに情報を送ることができない雪菜に葵がらしくもなくそっけなく去っていきます。そして葛も去るのですが、その光景に自分の不甲斐なさに苛まれる雪菜でした。棗が借りてきた釣り道具で釣りを興じる葵と棗。そして葵は本音を語り、そして雪菜を慮ることができなかった自分を恥じるのでした。棗の天然な姿に心が和む葵は、そこで何かを考えるのでした。そして夜に葵は雪菜を、棗は葛を誘い大連の夜景をみんなで眺めます。ここで雪菜も元気になり、翌日に雪菜の読んだ新型爆弾の地獄をみんなに見せるのでした。
そして武器供与の件に話は移ります。3隻のうち1隻の船はシロで、残りの船の調査に入る桜井機関ですが、その連絡を取り合っている中で何やら雪菜の近くをあの男が通り過ぎます。一方葛は怪しげな行動を取る男を発見しますが、それはアメリカ・イギリスの諜報員が使った罠で、どうやらある鉱物を捜しているようです。そして連れて行かれそうになるのですが、そこで一瞬の隙を突いて倒します。そこに現れるのが高千穂勲ですが、一緒に話をしたいと言って葛を連れ去ります。それを高千穂勲は雪菜に解放場所や時刻を伝えるのですが、連れ去られたことに憤激する葵。一方棗は葛の日記を拾うのでした。
高千穂勲に連れ去られた葛は新型爆弾の製造工場に連れて行かれます。葛はその光景に驚愕しながらも、徐々に高千穂勲の言葉に惹かれていくのでした。パリ講和条約会議の話を聞きながら、「所詮東は東、西は西か」と零す葛に対して、高千穂勲はここで第2次世界大戦があると予言します。そして葛は石原莞爾の話を思い出します。戦争根絶のためには圧倒的兵器の開発が必要不可欠だと。最終戦争という言葉を聞いて興味を示す高千穂勲ですが、彼の天才ゆえにそこが限界で今回引き起こした満州事変は今後禍根を残すと語るのでした。その流れのまま高千穂勲は「東は東、西は西」はキップリングの詩で続きがあるのだと言います。「されど地の果てから来た2人の強い意志を持った男たちが向かい合うとき、東も西も国境も人種も生まれもそこにはない」。その言葉の後、その2人にならないかと誘われるのでした。
そして約束の場所にいる葵と雪菜ですが、今回は強引にでも彼を捕まえると言うことを考えています。そこに現れる高千穂勲と葛ですが、確かに送り届けたという高千穂勲の言葉を合図に、棗の銃撃が開始されます。葵のテレポも利用して、一気に火の円の中に閉じ込めることに成功するのですが、ここで何と葛が反逆して高千穂勲を助けて逃げ出してしまうのでした。呆然とする葵・雪菜・棗なのでした。
掘り下げポイント
・魅力的な理論に惹かれて
今回ついに桜井機関を裏切った葛ですが、彼の思想は確かに高千穂勲や石原莞爾の考えに近いものがありますよねー。戦争根絶をしたいという願いは持っているようで、それが強力な武器による抑止力であるということには疑いがないように思いますね。そして東や西という概念を2人の男によって失くしてしまうのという理論はやはり魅力的と言わなければならないと思います。
ただこの考え方の問題点としては強力な武器による抑止力という点においては、やはりそのうち同等の力の武器の製造がなされる危険性があることが第一にあると思います。今の世の中を見ると分かりますが、核兵器というものがアメリカだけのものではなく、しかも常任理事国以外でもその兵器を持っている。その現状を見ると分かる通り、やはり占有するということは極めて困難です。また仮にこの2人の男により国や生まれなどの概念がなくなるのかということが気になります。いくらこの2人が有能であったとしても、人の心をすべて変えることは不可能で、それぞれの思想観念への考え方を変えることは無理だと思います。共産主義のように思想の統一教育をなせはそれなりには出来るのかもしれませんが、それでも完全にはなります。
いろいろと気になるところ万歳の理論であり、違和感をそのうちに葛も持っていくかもしれません。その時に本当の答えに辿りつくのかもしれませんね。
・雪菜は雪菜
前回に兄である高千穂勲に対しての対応を決めた雪菜ですが、やはり雪菜は雪菜ということでまだ私的なところが捨てきれていないようですね。葵と葛が訪れてすぐに情報を見せると言うことを棗の諌言にもかかわらず強行しようとして結局できなかったり、葛の解放の時に葵と棗が高千穂勲を炎の中に閉じ込めてしまうときに気が動転していたりとなかなか抜けています。しかも後者は葛が兄を助けたたときの表情があからさまにあんどな感じでしたし・・・。それがやはり甘えなのかもしれません。今後それを超えることができるかが雪菜の課題でしょうか。
・やはり棗が一番凄い!
今回も葵や雪菜を慰めることに奔走した棗。前回もしっかりとした考え方を雪菜に語ったり、今回のみんなをちゃんと見ているという姿からやはり大きい男ですね。他の人が色々暴走しているのに対して、棗は過去のことをもうある程度受け入れているようで、高千穂勲への攻撃も容赦です。私情を入れず、やるこの姿はすさまじいですね!!
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