2010年07月08日 00:00
こんばんは、所用の合間合間に更新している仙谷隆家です。さて少し疲労感漂っていて、寝てしまいそうです。まあこの内容自体は以前作っているので、問題はないのですが。とにかくまぁ、はじめましょう。つまらない自作小説もついに9話。20話までには終わらせたいですね。そうすると、来年の4月ぐらいか・・・。まあ暇あったら1ヵ月で3・4回更新すればいいか。
それではいきましょう。続きから書いていきます。
「全く今回の件は、厄介ですねー。やりづらいと言うことこの上ありませんよ。っと言っているうちに門が開きますか、なにも押していませんが、さすが佳奈子ですね。」
そして門が開くとそこには、黒髪のロングの小柄な着物姿の女性がニコニコと立っているのでした。
「待っていました。南央さん、私の予想通りにこの時この場所に来てくれましたか!」
やはりという表情で、軽く笑って水無は答える。
「さすがだわ、佳奈子。元気そうで何より。あなたには私が来ることはお見通しだったようだわね。それで、私の来た目的も見当付いているの?」
「まあ、毎日暇なので毎日朝《吟詠》で占いしているのですが、今日は南央さんが来ると出ましたので。少し本気を出させていただきました。しかし、何もやらないことで、いろいろなことが再発見されて新たな気分にしてくれるのですよね~。」
おほほんとしていてどうもつかみどころの無い雰囲気の彼女ですが、少しこの後の言葉の雰囲気が変わる。表情は相変わらずだが、どうも温かみのない色を持った雰囲気だった。
「それで今回来た目的は、先日の私たちの任務失敗ですね?」
またやはりという感じで水無は白状する。
「さすが佳奈子、何でもお見通しね。そうですよ。今回は以前の任務のことを聞きたいと思って来たの。どうしても聞いておかなければならないことがあってね。」
「それで何でそんなに今回のことを気にしてしゃるされているのですの?それを言っていただけないと・・・。」
そういっている途中で橘は水無の切羽詰った苦しい表情を見る。それを見たらどうしても答えなければならなく感じてしまった。
「・・・分かりました。それではお話しましょう。ただ・・・」
と言って、目線の先には大きな日よけの傘と上品な趣の腰掛がある。それを見ながら、今度は最初の調子の雰囲気で言うのであった。
「あそこで桜を眺めてお茶をしながら、ゆっくり話しに付き合ってくださいね。」
その願いにやれやれという感じで、水無は承諾しなければならなかったのであった。ただ橘との話はひそかに楽しみだったりするのは秘密である。
2人は腰掛に座り、そこに橘は用意しておいた抹茶を水無に微笑みながら、手渡す。
(まったく、佳奈子の予知には困ったものだわ。さすがとしか言えないわねー。)
抹茶を一口だけ口に含んで、水無は話を切り出す。
「さて佳奈子。あなたの体験したことを話してくれないかしら。あなたの落ち度ではないのでしょ?少しは調べてるから、取り繕ったり誤魔化しても、私は真実を見つけ出すわ!」
のほほんと抹茶を飲んでいる橘は、それを聞いてもまったく動じない。
「せっかく久しぶりにお互いに会えたというのに、早速ですか。そうですね、では話をさせてもらいましょう。」
一息置いてから橘は一言はっきりと言います。
「相手が上手だったのですよぉ~!私たちの任務の前に割り込んで、私の追撃も交わされてしまいました~。」
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