2009年12月02日 00:00
はい、かなり頭の中で構想はできてはいるのですが、それを文字にする作業が難しいのですよねー。作家の偉大さをひしひしと感じます。こんな無駄話はもうやめましょう。どうせ内容がメインなんですから。ということで、続きからを押すと本文出ます。
それでははじめましょう!!
電話主は少し不満を言う。
「もう~、水無さんじゃなくて、南央さんでいいんですよ!それかお母さんと呼ばれるのも捨てがたいですが。とにかくもっと私に親しくしてほしいわ!!」
美和はドギマギして答える。
「すいません、やはり水無さんに南央さんと呼ぶのは恐れ多すぎですよ!何人敵を作るかわかりませんし・・・。とにかく水無さんを好きなのは間違いありません!」
美和は言ってしまったと、逆に水無はこの言葉を待っていたかのように思っている。
水無は少し間をおいて聞く。
「嬉しいわー、美和ちゃん、私嬉しすぎてかなり気分が良いわ。・・・で、その好きはどうなの?『love』?それとも『love』?」
「・・・私に選択権は無いのですねー。あえて無視させていただきます。私が好きといったのは、『親愛』に近いと思います。」
少し拗ねた感じで水無は答える。
「別に選択権剥奪していませんし。ただ、『love』って言われたら私は嬉しいと思いまして。まあおしゃべりはこの辺にして本題に入りましょうね。」
すると、雰囲気が一気に変わる。それはとても無機質で実務的なものだった。
「それでは確認します。この会話は天樹会規則により録音されます。対象への調整のための学校潜入は完了、およびその中でも作戦も滞りなく進行。それでよろしいですね?」
美和もそれに合わせるように表情を消す。
「はい、ただし対象はいまだ現れず、確認には至っておりません。」
「了解しました。それでは〈設計士〉プジュルの情報操作に不備はありますか?」
「ありません。十分な環境づくりだと思います。」
一息おいて、水無は言う。
「以上で〈天樹会〉への報告は全てです。これは、虚偽があった場合〈魔術師〉水無南央の名の下に責任を取ります。
お疲れ様、美和ちゃん。ただ実際にはプジュルの情報操作はどうかしら?」
「いつもどおり、全然ダメです!」
美和は間髪いれず答える。少し困った口調で水無は答える。
「まぁ、もう諦めたらどうですか、プジュルの悪戯はいつものことですし。」
「そろそろ我慢の限界ですよー!水無さんからも言ってください。」
美和は少し怒り口調に言うが、そんな美和を可愛いと思う水無だった。
「それで、今回の調整は大丈夫なんでしょうか?似た事例の失敗例が最近だけでも数件、対象の死亡事故まで起こってます。そんな状態でのこの任務。私ははっきりとした原因が判明しないままこの対象への調整を行うのは気が進みません。」
水無は少し厳しい声色で返す。
「確かに最近の調整ミスは多いですが、それでも仕事は仕事です。あなたは〈春の三重奏〉の死亡事例のことを言っているのでしょうけど、それがあったとしても〈Pandora〉のように調整しなければならないことはあるのですよ。」
剥きになって美和は答える。
「まず第一、〈Pandora〉自体の存在が信じられません。これの通りするというのは、本当に良い方向に私たちを導いているんですか?」
ここでついに水無が冷静に的確に美和の疑問に一つの見解を話す。
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