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七夕の夜にpart2

2009年07月24日 00:00

 今回は1,000記念として以下の小説を発表します。かなり軽く作ったので、内容が全くなく、ひねりもイマイチですが、頑張って作ってみました。追記でも内容を載せましたが、以下をクリックして見た方が小説サイトなのでいいかもしれません。今回が3話4話掲載で、一応切ります。もう少し書いてもよかった感じですが、試験近いので勘弁してください!!

七夕の夜に

 今日はこの辺で失礼します
 優は混雑する道路を潜り抜け、定禅寺通りの某所に来た。そこには、周りとは違う異色な人々の集団がいた。
「やあ、栗田君。遅かったじゃないか!ちゃんと例のものは持ってきてくれたかな?」
「はい、先生。そりゃあいっぱい用意するものありましたが、どうにか間に合ったでしょ!」
 先生と呼ばれた初老の男性は微笑みながら周りの若い男女に言う。
「それでは私たちの実験をここで始めましょうかね。一般の人に見せる数少ないものだから失敗しないように。あと、今回は企業に人も来ているから、慎重にね。」
 そこから、作業が始まった。
 優のところに、何人か男女が寄って来る。みんな同じ研究室の仲間だ。その中の一人の女性が尋ねる。
「そういえば今日デートじゃなかったの?」
 そこで初めて優はケータイを見ることを思い出した。
―着信5件、相手すべて美保、メール1件、相手美保
 内容は、どうせ実験か何かで遅れているんでしょ、だからいつ来れるか連絡よこして。このメールの30分後帰ると書いてある、・・・今は17時35分、どうにかなるかも。すぐに、返信を返した。


 コーヒーショップを少しゆっくり出た美保は、ゆっくりとケータイを最初にいた場所で開いた。どうやら、案の定実験に引っ張り出されたようだ。今からメールに書いてあるように、定禅寺通りに向かう。確か今日は夜に雨が降り出すとか何とか言っていたけど、どんな実験をするために街に下りてきたのだろう?そういえば今日浴衣で来れば良かったかな。不意に人込みの中でそんな思考をめぐらせる。
 やはり少し国分町のほうに来ると少し人が減る。やはり七夕飾りは反対側のアーケードが主役だからであるからか。疎らに七夕飾りがあるがそれほどの華やかさはない。ただし、少しずつ雲が暗くなってきているのは感じた。土砂降りにはならないだろうが、もう少しで降りそうだ。少し歩くスピードを美保は早めた。


 もう作業は終わった。あとは、18時にあれが見られるように準備をするだけ。現在の時間は17時50分。予定通り雨がもうすぐ降り出すだろう。
「美保、間に合ってくれれば良いなあ。」
 そう呟くと、雨がぽつぽつと降り出し始めた。すると先生が、
「それでは始めてくれ、綺麗な実験にしてくれよ。」
 すると、焼却炉のような形の機械からゆっくりと煙が立ち込めていく。あと10分であの光景が見られるのだろう、そのとき彼女がいたら良いんだけどなあ。


 三越仙台店の辺りまで来ると、何か煙が定禅寺通りの真ん中から出ているように見えた。おそらく、優のところがやっているという実験。それ以外はあんな奇天烈な事はこんな夏にしないだろう。腕時計を見ると18時まであと5分。やっぱり人込みで意外に時間がかかった。ただ、あの煙はいったいなんだろう。単純にそう思った。
 美保が、人込みをどうにかしてゆるゆると抜けているとさっきまでの霧雨が少しずつ粒を大きくしている。ヤバイな、そう美保は思った。あと距離は数百メートル。時間は3分前だった。


 予定通り雨の粒が大きくなった。そろそろ異変が始めるだろう。ただし、俺の隣には研究所の仲間しかいない。みんな実験が成功するか固唾を呑んで見守っている。このために先輩たちから計算すると約10年間かかった。そして、今年ついに出来た。それを今準備している、集大成なのだ。この研究が成功すれば、先生も少しゆっくり出来るだろう。
 そのとき、ざわめきが起こった。雨が固まっていくのだ。そして結晶化した雪が降り出した。そして、肩を叩く背の高い女性が一人、苦笑いしながら立っていた。


 やっと、目的地に着いた。そこにはたくさんの人込みができていた。そこを分け行くと彼がいた。ただ周りの人と同様に少し緊張気味だ。これが前話に聞いていた長年の実験なのだろう。そして、周りからざわめきが起こった。雪だ。そう思った。そして、ゆっくりと彼に気づかれず、後ろに回っていった。ついに彼に気づいてもらうために、肩を軽く叩いた。労いの気持ちで、ふわっと。


 雪が降り続いたのは、およそ10分ほどだった。そこで、俺たちは解散した。今日の喜びが大きすぎて、冷静な思考が出来ないと先生が思ったからだ。もしかしたら一番喜んでいたのは先生だったかもしれないが。
 今は横に美保と手をつなぎながら歩いている。今日はどう埋め合わせするべきか?全く思いつかない。美保は何も言わず、品定めする姿勢のようだ。
 まあどうでもいい、今日は文系の友達から聞いたオススメの店で奢ってあげよう。彼女の気分が晴れるまで、ずっとそばにいて。
 さっきまでは霧雨が降っていたが、もう天は水を落とさなくなっていた。
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