2009年07月23日 00:00
七夕の夜に
今日はこの辺で失礼します!
ジメジメと暑い空気に女性の呟きがこぼれる。
今は8月8日の仙台七夕祭り。場所は仙台フォーラス前。時間は16時。周りは人、人、人。ショートヘアの髪が揺れる。それと同時に周りの七夕飾りも風で小刻みに揺れる。
「もう・・・、どうしていつも私を待たせるのよー!時間にルーズなのははっきり言って嫌。」
といって女性はケータイを取り出す。かける相手はもちろん、この約束に遅れている遅刻魔だ。
しかし、少し経って掛けるのを止めた。何度やっても繋がらないからだ。
「まあいいわ、じっくりと待ってやんだから。来たら、どういう埋め合わせさせるかな。」
と言って、フォーラスの建物の中に入っていった。
その頃、青葉山で変な動きをする不審者1名。手持ちバックの中にはいろいろと入っているようだ。
「やばい、このままだと美保に殺される。今から原付使ったら、大体10分ぐらいで着くのに。もうなんで今日突然あの実験するとか言い出すんだ!?意味わかんねー。」
と言って、原付に鍵を指して、目的の場所を目指す。もちろん彼女のところではない。実験をするポイントに。
「季節はずれにもほどがあるよな、何でこんなにくそ暑いときにやるんだ!?他のやつらもなんで七夕の土曜日なのに、暇なんだ!?」
疑問がいっぱいになりながら、原付を走らせる。彼女への連絡を忘れて。
「絶対あいつ忘れている。メールも返ってこないし、何してんのよ!?」
コーヒーショップで一人イラついていた。店内はガヤガヤしていて、とても明るいそれが今の彼女にとってフラストレーションを溜めていく。
おそらく、実験かなんかしているんだろう。ただ、それなら連絡の一つもするのが礼儀だろう。時計は17時を指していた。あと、30分したら帰ろう、そう彼女は決心した。
コメント
A・ブルー | URL | -
読ませていただきました
自分はほとんど小説など文章関係は漫画くらしか
読まないんですが中々読みやすかったですw
続きが気になるので取り合えず毎日来てみます
他の企画も楽しみにしてます♪
( 2009年07月23日 14:31 )
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