2012年02月06日 17:44
「喧嘩っていうのは和解してからが大変なんだから、その辺の心得違いをしないでね!」by羽川翼
「兄ちゃんに言われなくとも、正しさよりも強さが大切なことくらい分かっているよ!でも、急に強くはなれないじゃん!!だからって、強くなるまではの前で起きている不正を見逃すなんてことはできないし・・・。あたしに流れる正義の血が悪を許さないんだよ!」by阿良々木火憐
「火憐ちゃん、今からお前をキスするぞ!」by阿良々木暦
こんにちは、予定よりも遅れましたが、アニメ「偽物語」の簡易草子です。しかし、今回はアニメ「輪廻のラグランジェ」の更新はありませんが、そちらもなかなか面白い感じでした。ヴイラジュリオのキャラが本当にカッコよくで好きですね!ムギナミが可愛そうでしたが、それ以上に彼自身が傷ついていましたね・・・。さて、「偽物語」は最後の引きが秀逸ですが、禁断の愛という感じですね!
それでは続きから書いていきます。それではいきましょう。ちなみに、私は原作未読で臨んでおりますので、間違った表現も散見されると思いますが、ご容赦をお願いします。


[本/雑誌] 偽物語 (上) (講談社BOX) [単行本・ムック]価格 1365円(税込) 発売日 2008/09
![]() 偽物語(アニメ) |

にほんブログ村

月火から事情を聞く暦ですが、なかなか話そうとしない月火。恥ずかしエピソードで暴走状態になる暦と月火ですが、そこで来た翼にさらなる恥ずかしいものを見られてしまう暦なのでした。その後は、翼と月火からの話を聞いて、自分なりに事情を理解する暦。泥舟と対峙した火憐ですが、金のためにお呪いをばら撒くことに恥を感じない詐欺師の泥舟に激怒します。しかし、火憐が殴る前に泥舟の「囲い火蜂」に刺されてしまったようで・・・。

帰り道の時、翼に犯人を突き止めた自分を怒っているか尋ねられる暦ですが、ファイヤーシスターズに協力していることを教えてほしかったと返します。翼は暦と火憐と月火が似ていると言いますが、それに同意する暦。そんなときにメメが今頃何をしているのか呟く翼に、暦はふと忍と「囲い火蜂」のことを話してしまいます。忍と和解したことが良いことだと言う翼ですが、その後が大変だからと釘を刺すのを忘れないのでした。そして、解決にリミットは今日中だと言い残して帰っていく翼なのでした。

家に帰って、火憐を介抱する暦ですが、火憐は正しさよりも強さが大切なのはわかっているが、強くなるまでは正義の血が不正を許せないのだと吐露します。「金が全て」と言った泥舟を許せない火憐ですが、勝つまでやると宣言する姿に苦笑いする暦。迷惑するのは周りであると答えますが、自分はもう大人だと反論する火憐。そんな火憐に翼から多くのことを学べと言う暦ですが、去り際に暦に熱を移したくないのだと漏らす火憐。それを聞いて火憐の毒を自分に移せないかと忍に相談する暦ですが、その方法は暦と火憐がキスすることなのでした。
掘り下げポイント
・正義と妥協
これで、火憐の話が5話目ということで解決に向かってきた感じですが、怪異のレベルが低くても暦に移していいものなんでしょうかね。まあ、吸血鬼の力でどうにかなるんでしょうが・・・。さて、一先ず翼と月火の話で客観的な状況が明かされ、火憐の話で主観的な思いがついに描かれましたね。
火憐にとって詐欺による人間関係の悪化の根源である泥舟を倒そうと考えているようですが、泥舟は一流の詐欺師で口が上手く、意識誘導も容易く出来るほどの腕前はあるでしょう。そんな強敵に翼がいないで挑んだのはそもそものミスであり、ここに翼がいればと思うのも納得がいきます。
ただ、問題があるとすると泥舟がいくら詐欺を起こそうにも、それには何か下準備以前にそのような背景になる深層心理がなければなりません。つまり、詐欺を起こす前からそういう下地はあったわけで、それをうまく使って儲けようとしているのが泥舟なのですよね。火憐にとっては相手としては相性が悪く、結果的には隙を生んでやられてしまったわけですが、それでも戦い抜く気持ちには驚きましたね。
強さを得る前に正しさを貫きたいと思うのは気持ちとしては分かりますが、徐々に大人になっていくことで妥協を覚えます。それが良いことなのか悪いことなのかは一概には言えませんが、それを得なければ自分だけが頑張って空回りするだけになってしまいますからね・・・。そのうちに、「正義の味方」というものが正しいということにも疑問を覚えるようになってきそうですね。
・詐欺と金
泥舟の目的は不幸をばら撒くこと自体ではなく、それによって自分が得られる金銭。不幸をばら撒けば、使う人もいますし、それを取り除こうと縋る人も来るでしょう。つまり、そのような心の底の気持ちを巧みについた『商売』であり、ある意味ビジネスと言ってもいいのかもしれません。不幸をばら撒いていること自体は泥舟でも、使っているのは依頼人であり、本当に自分の手を汚さない一流の詐欺師。こういうタイプは暦のような性格よりも翼のような感じの方が対峙しやすそうですね。
泥舟は金が全てだと言っていましたが、逆に言えば金のためなら不幸の呪いも怪異も使うということ。詐欺師という偽物が使う怪異というのは本物よりも本物の可能性もあるということでしょう。しかし、中途半端な知識だけでは怪異を使うことは難しいわけで、それを承知で使っていることを考えると、人間の偽物ということで怪異なのかもしれません。
金至上主義ということなので、存在自体が危険ではありますが、泥舟を追い払ったところで、正直すべてがうまくいくとは思えませんね。やはり、その元を絶ってから時間の経過が必要不可欠になると思います。事件が解決したとしても、すべてがうまくいくとは思えませんよね?
・次回の始まりが気になるところ!
今回の引きが暦が火憐にキスを迫るところまで。つまり、兄と妹の禁断の愛というわけですが、次回はどういう感じで進むのかどうか・・・。予想としては火憐に殴られそうですが、「囲い火蜂」の毒を考えるとやってしまいそうな・・・。おそらくキスをすれば、暦に毒が移って吸血鬼の力で格勝ちして解決なんでしょうが、果たしてうまくいくのかどうか・・・。忍に心配されていましたが、これで完全にシスコンとなってしまいますね。
しかし、毒を移すこと自体ができるとは思いますが、その後の火憐との関係が気になります。まあ、「火憐ちゃん」と暦が呼ぶようになるくらいの変化しかないのかもしれませんがね。(笑)
コメント
コメントの投稿