fc2ブログ

たまゆら~hitotose~ 第8話 「かわらない人かわりゆく時、なので」 簡易草子

2011年11月22日 00:07

「ふん、志保美さんの写真にぽってが憧れて、そのぽっての写真をこまちちゃんが良いって言って、」「・・・繋がってるね!」by塙かおる&桜田麻音
「私ね、今、空の写真撮ってないの。『行き先のない切符』なんだよね・・・」by志保美りほ
「先輩が呉に帰るゆうて聞いたときはなんかもったいない気がしたんじゃけど、ウチも同じじゃった・・・。お好み焼き食べてもろうたり、店の前を掃除しよって通った人とお喋りしたり、ちっちゃかった子が大きうなりよるのを見たり・・・。そんなんがすごく楽しい・・・!」by八色ちも
「そっ、ウチら欲張りね!ウチはこの町をずっと見ていきたいんよ!変わっていくことも、変わらんことも、ここにいて見ていたいんよ・・・!けど、欲張りじゃけん、また別のことやりとうなるかも!ふふふ、それもまた楽しみじゃけん!!」by藤井みその
「私が空の写真を撮ってないって言ったとき、沢渡さん寂しそうだった。私が写真を辞めるかもしれないって思った?沢渡さんが写真を辞めたら、私は寂しいよ。それは私が沢渡さんを好きだから自然なこと、誰にも止められない。でも、決めるのは沢渡さんだから、それも誰にも止められない。きっとそういうものなんだよ、好きだから期待して、寂しい思いをして、でもみそのさんとちもさん今でも素敵な先輩と後輩で・・・。変わらないものはちゃんとある!だから大丈夫、きっとそういうものなんだよ。だって、私たち欲張りだから!!」by志保美りほ
「志保美さんがこれからどんな写真を撮るのか、それを決めるのは志保美さんだ!そして、私も・・・。『行き先の書いてない水色の切符』―いつだって行き先は自由!そして、その行き先を決めるのはいつも自分なんだ!!」by沢渡楓


 こんばんは、今夜はアニメたまゆら」の簡易草子の日ですが、予想外に時間がかかって火曜日になっていました。それくらい難しかった回でしたが、じっくりと仕上げましたのでどうかご覧になっていただければ幸いです。さて、話題の中心はいつもの4人組ではなく、楓が志保美りほさん,八色ちもさん,藤井みそのさんの話を聞いて成長するという物語。しかし、何となく考えさせられてしまいましたね。

 それでは、続きから書いていきます。ではいきましょう。(作品の内容や画像はアニメたまゆら~hitotose~」に著作権は帰属します。)

 次回、第9話は「ももねこさまの憂鬱、なので」/「失恋カメラ、なので」です。良かったら、拍手くださいな!多いとやる気が出ます!!




たまゆら~hitotose~ 第1巻 [DVD+CD] [Blu-ray] 価格 7350円(税込) 発売日 2011/12/21

にほんブログ村 トラコミュ たまゆらへ
たまゆら

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ
にほんブログ村


概略

tamayura 8-1

 憧憬の路の片付けの日、楓はまだ竹原に残っていたりほに会います。そこに「ほぼろ」店主(以下、ちも)が現れますが、彼女にただいまと言うりほなのでした。その日の昼休み、堂郷が告白せずに終わった話題をする楓,かおる,のりえ,麻音ですが、色んなのことがあったとしみじみと呟く楓。ちもとりほが仲良くなり、一緒に住んでいるようで、それが朝の出来事。憧れのりほにいつでも会えるようになったことを嬉しく思う楓なのでした。

tamayura 8-2

 りほのファンになったのは中学の時にたまたま借りた空の写真が始まり。そんな気持ちに思いを巡らしながら、日の丸写真館に行く楓ですが、そこにいたのはこまち。どうやらお爺さんのカメラを貰ってフィルムで撮っているようですが、その写真を見せてもらい驚く楓たち。楓の写真を見ていいなと思ったこまちですが、その話で繋がっていると思うかおると麻音。そして楓もマエストロから写真を受け取りますが、それをりほに見てもらうことを提案するかおるなのでした。

tamayura 8-3

 ちもとりほの気が合っているのを目撃する楓たちですが、りほは「ほぼろ」店主の本名を「八色ちも」と知っているまでになっていました。ちなみに「ほぼろ」の意味は、広島弁の「ほぼろを売る」(離婚)ではなく、虫が島を食べちゃった「ほぼろ島」から。そんなときにお客さんが見ますが、そこで空じゃない写真を撮っているりほを見る楓たち。かおる,のりえ,麻音が先に帰り、りほに写真を見せる楓ですが、どれも良いと漏らすりほ。竹原に馴染んできたから、撮っても撮ってももっと撮りたくなるのだと語るりほですが、そこでりほが空の写真だけを撮っていないということでホッとしたと言う楓。ただ、それに対してりほは今空の写真を撮っていないのだと教えてくれます。「行き先のない切符」をそこでりほに見せる楓ですが、りほは唐突に呉のカサブランカに行こうと楓を誘います。突然のことでビックリする楓ですが、応諾するのでした。

tamayura 8-4

 呉に向かう途中で、話が弾む楓,りほ,ちもですが、そこでりほが写真を辞めようとしていることを感じる楓。カサブランカの店主の藤井みそのに会う楓,りほ,ちもですが、そこに2人組の男が来ます。美園の実験メニューを試食してくれているようですが、かなりの味のようで・・・。片方のお客さんの白井の写真を見て、呉に住み続けないと分からないことがあることに気付いたのだとしみじみ語るみその。みそのはちものイラストレーターの先輩でしたが、お互いにお好み焼きとカフェをするようになったのは驚きだったようです。自分たちは欲張りなんだと明るく述べるちもとみそのですが、それを感慨深げに聞いているりほなのでした。

tamayura 8-5

 ちもが竹原のおばちゃんに捕まってしまったので、楓とりほが「ほぼろ」へ2人で行くことに。りほが写真を辞めると楓が思っていたことを見破っていたりほですが、楓が写真を辞めたら寂しいと漏らします。ただ、それでも自分の夢であるから誰にも止められないのだと。そういうものだと語るりほですが、自分たちも欲張りだと笑います。ちなみに、りほは写真は続けるとのことでした。





掘り下げポイント

繋がる思いがある中で

 今回の中心の人物の1人である楓から、まず書いていこうと思います。楓はりほの空の写真に惹かれてファンになったようですが、それは写真展に行くほどの情熱でした。(OVA参照)そんな楓の気持ちを違うのが今のりほ。やはり、自分のしたいことが分からなくなってきているようなのでした。

 楓はりほに憧れており、一方でこまちに憧れられている存在。繋がりという言葉が麻音から語られましたが、まさに的を得たものだったと思います。そのようなことに関して、りほが相手を好きだから喜んだり悲しんだりするのだと言っていましたが、それでも最後に決めるのは自分。それくらい自分たちは欲張りなんだとまとめていました。

 楓は以前りほに言われた通り、やりたいものを探すことを続けるとは思いますが、一方でそれを見つけても、また別のことがしたくなるかもしれない。それにこだわりがあるとしても、最後に決めるのは自分なんだと考えているようです。それが自分の人生であり、自分を縛るのは自分自身しかないということなんでしょうね。

 今まで同学年としか触れあって来なかった楓が、ちょっぴり大人になったという感じがします。しかし、まずは楓がやりたいものを見つけられるかどうか・・・。一方で、りほも人間なんだから悩んでいることを感じられたのはよかったかもしれませんね。



『欲張り』な人々

 今回のゲストで目立っていたのは、ちもとみその。こまちもそれなりには存在感がありましたが、やはり後半の大人の方々は良い事を言っていましたので、こちらを優先したいと思います。ちももみそのも最初はイラストレーターとして働くことを夢だと思っていたかもしれませんが、そのうちにある場所に留まってその町の変わるものと変わらないものを見たいと思ったようですね。

 夢が変わったのではなくて、イラストだけでなく、その町に馴染みたいとも思ったということでしたが、夢というのは1つとは限らないんですよね。1つの夢を叶えると新たな夢が出てくる、それは普通の感覚でそれはある意味『欲張り』かもしれませんが、一方で人間らしい感性だなと思います。

 普通の人間でもそのようなことはある(環のことがあるかも・・・)と思いますが、自分はイラストレーターという仕事をしているからこそそのような信念に柔軟に感じているともいます。芸術を志すものは何となく自分に正直なんですよね・・・。ただ、ちもとみそのが同じような夢を持ったのは何となく、イラストレーターという職業柄なのかお互いの気持ちが似ているからなのかは少し気になるところですね。



「行き先のない切符」になって

 今回は楓の憧れの志保美りほをピックアップします。りほは今どうやら自分のやりたいことが見つからない様子。だからちものお好み焼きを作っている写真や子どもの写真、近所のおばちゃんの写真などを撮っているのかもしれません。自分でも「行き先のない切符」と自分のことを言っていましたが、りほの年になりますとやはり楓のようにゆっくりとやりたいものを見つけることは難しいじゃないかと思っています。

 それをりほ自身が分かるからこそ、アバンや前半の宙ぶらりんな状態だったのでしょう。何となく写真を撮っているという感じに自分には映りました。しかし、ちもやみそのの話を聞いて、自分が『欲張り』なことに気付き、これからもやりたいものを探していく。個人的には楓の写真を見ていたりほの雰囲気から竹原に住むことで、その景色を見ていきたいと感じているようにも見えましたが、果たして・・・。

 終始悩んでいるように見えたりほですが、最後には晴れやかな表情を見せてくれたので、少しは大丈夫になったのかもしれませんね。やっぱり、変わることは難しいですしね・・・。


スポンサーサイト




web拍手


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://ariaprincipe.blog46.fc2.com/tb.php/1087-2e17ac01
    この記事へのトラックバック

    たまゆら ~hitotose~ 第8話 「かわらない人かわりゆく時、なので」 感想

    wendyの旅路

    可能性は無限大―

    たまゆら~hitotose~ 第8話「かわらない人かわりゆく時、なので」

    SERA@らくblog

    迷っても立ち止まっても、その先を決めるのは自分なのだから――。 志保美さんが ほぼろさんと暮らし始めた? 話があって意気投合したようです(笑) ▼ たまゆら~hitotose~ 第8話「かわらない人かわりゆく時、なので」 こまちちゃんも写真を撮りだしたのです...

    たまゆら~hitotose~ 第8話

    ニコパクブログ7号館

    第8話『かわらない人かわりゆく時、なので』たまゆら~hitotose~第1巻 【Amazon初回限定全巻購入特典 「たまゆら~hitotose~」イベント(仮)チケット優先購入券(抽選)付き】 [Blu-ray]今 ...

    たまゆら~hitotose~ 第8話 「かわらない人かわりゆく時、なので」

    物理的領域の因果的閉包性

    たぶん志保美さんは写真を撮り続けるうちに 「これでいいんだろうか」 「このままでいいんだろうか」 と思い悩んでいたんでしょうね。 『空の上に描いてたすべては いま目の前に降りてきて 重さも...

    たまゆら -hitotose- 第08話 「かわらない人かわりゆく時、なので」

    ゆる本 blog

    ぽってを取り巻くお姉さん達のお話。「たまゆら -hitotose-」の第8話。 って、この提供告知はねえわ!wwwww ぽっての憧れる女性写真家、りほがなぜか行きつけのお好み焼き屋「ほぼろ」の 店主と「おか...

    たまゆら~hitotose~ 第8話「かわらない人かわりゆく時、なので」 レビュー・感想

    ヲタブロ

    行き先の書いてない水色の切符、いつだって行き先は自由。そしてその行き先を決めるのは・・・いつも自分なんだ 人との関わりが時に人生の目標になる、でもその憧れの人が道に迷っ ...

    たまゆら~hitotose~ 8話

    アニメ徒然草

    人の夢は、終わらない。 というわけで、 「たまゆら~hitotose~」8話 定点観測の巻。 灯r…りほさんからぽってさんへ、 ぽってさんから山d…こまちちゃんへ。 写真というつながりを感じて、うれし...

    【たまゆら~hitotose~ 第8話 かわらない人かわりゆく時、なので 感想】

    ようちゃん×ようちゃん

    志穂美さんとほぼろさんマジ姉御! 志穂美さんはほぼろさんと一緒に暮らし始めて、出番も増えそうなので嬉しい限り。 たまゆらは毎回大きな展開はないんですが、ゆったり流れる時間に魅せられて、幸せな気持ちになれますね!

    たまゆら~hitotose~ 第8話「かわらない人かわりゆく時、なので」 感想

    時は零から

    写真は人をつなぐもの、そして時間を表すもの・・・ 志保美さんに憧れて写真をはじめたぽって、そしてそのぽっての写真を見たのを切欠に写真を撮りはじめたこまちちゃん、身近なところで写真は人と人とを繋いでいました。

    たまゆら~hitotose~ 第8話 かわらない人かわりゆく時、なので

    ゲーム漬け

    竹祭りも終わり、後片付けの風景が見られる竹原。 ほぼろの店主に玉砕以前に告白すらさせてもらえなかった堂郷ですが、楓達のタイミングミスのせいって… どう見ても脈なしでした ...

    たまゆら~hitotose~ 第8話 感想「かわらない人かわりゆく時、なので」

    一言居士!スペードのAの放埓手記

    たまゆら~hitotose~ですが、沢渡楓は志保美と会います。行き先の書いていない水色の切符も大切に持っていますが、今はまだ道を決めなくていいというメッセージがあるようです。 お好み焼きを食べたりしますが、志保美は空の写真を撮ってないそうです。(以下に続きます)

    たまゆら~hitotose~ 第8話「かわらない人かわりゆく時、なので」

    のらりんすけっち

    サブキャラクローズアップ回。 志保美さんとほぼろさんが意気投合とは~ 志保美さん竹原に定着みたい、なので。 ノリノリで被写体になってるほぼろさんに笑ったw 写真でつながる人の輪。 こまちちゃん...

    【たまゆら~hitotose~】8話 今回のぽってが妙に艶かしかったな

    にわか屋

    たまゆら~hitotose~ #08 かわらない人かわりゆく時、なので 576 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2011/11/21(月) 09:24:54.94 ID:kFd+vb9Y0 志保美さんの声、いやさ...

    たまゆら ~hitotose~ 第8話 「かわらない人かわりゆく時、なので」

    北十字星

    たまゆら 第二巻(初回限定生産)【Blu-ray】(2010/12/23)竹達彩奈、阿澄佳奈 他商品詳細を見る  のりえの天敵、篠田こまちが写真館にいるのは何故? ほぼろには、志保美りほが八色ちも(やく...

    たまゆら~hitotose~ 第8話「かわらない人かわりゆく時、なので」 感想

    日刊アニログ

    行き先は自由、行き先を決めるのはいつも自分なんだ 自分が撮るべきものを一つに定められずに若干お悩みの楓。 ただ自分が憧れるりほさんも空以外のものを撮っていると知って一安心。 しかしふとしたことからりほさんが写真を辞めるのではと思った楓は不安になってしま...

    たまゆら~hitotose~ 第8話「かわらない人かわりゆく時、なので」

    夕焼けの放課後

    志保美さんとほぼろ店主さんが何やら意気投合。その上、居候までしてしまいました。これは予想外です。吃驚! 店主さんの名前が“八色ちも”ということがわかりました。そして、ほぼろというお店の名前はホボロ...

    アニメ感想 たまゆら〜hitotose〜 第8話「かわらない人かわりゆく時、なので」

    往く先は風に訊け

    アニメ感想 たまゆら〜hitotose〜 第8話「かわらない人かわりゆく時、なので」

    たまゆら~hitotose~ 第8話「かわらない人かわりゆく時、なので」感想!

    くろくろDictionary

    たまゆら~hitotose~ 第8話「かわらない人かわりゆく時、なので」 志保美さんとほぼろさんが仲良くなっている! しかも志保美さん、ほぼろさん所に住んでいると。 これはびっくりニュースだ! ♪~♪♪...

    たまゆら~hitotose~ 第8話「かわらない人かわりゆく時、なので」

    ボヘミアンな京都住まい

    今回は女子高生でなく大人の女性のためのターンでした。麻音ちゃんは妄想が過ぎたけどw 志保美さんの今回の行動はいつまでも貪欲でいたい(マンネリ化は嫌)ということの現れなんでしょうけど、以前OVAで一時的に写真から離れていたことがあったのをを楓にカミングアウト...