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ダンタリアンの書架 第14話 「まだ見ぬ明日の詩」 簡易草子・総評

2011年10月01日 14:12

「僕は決して君を一人にはしない!」byヒュー・アンソニー・ディスワード
「ヒュー・アンソニー・ディスワード、しっかりするのです!このままでは、永遠にそこを彷徨うことになるのですよ。また私を連れて、幻書を探しに行くのです!揚げパンを食べ、紅茶を飲むのです。道に迷っても、許してやるのです。山道を歩き、森の中で泥に塗れるのも案外楽しかったのです。夏の日差しに焼かれるのも、雨に打たれてずぶ濡れになるのも、芽吹く春の風も、地に帰る落ち葉の香りも・・・。飛行機にだって、まだ乗せてもらってないのです。ヒューイ・・・」byダリアン
「聞こえる、もう1人の私。あなたと私の大切な人を助けたいの、手伝ってくれる?」by白き少女
「人間ならとっくに焼いた。大切な人をこの手でな!」byハル・カムホート
「僕は前に進む。まだ見ぬ明日へ!」byヒュー・アンソニー・ディスワード


 こんにちは、今回で「ダンタリアンの書架」が終わり、夏アニメの視聴も終了。まだ日常は見ていませんが、それ以外はどうにか終えることができました。「ダンタリアンの書架」は作品自体は期待していましたが、最後にオリジナルを入れたせいで・・・。この結末は予想していませんでした。(笑)

 それでは、続きから書いていきます。ではいきましょう。(作品の内容や画像はアニメダンタリアンの書架」に著作権は帰属します。)

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概略

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 「ダンタリアンの書架」に閉じ込められた白き少女の小さな想い。それが幼きヒューイに託した鍵であるのだと。自分を外に連れていってくれると言った言葉に涙を流す少女。そんなときにまたヒューイが来ますが、それは血に塗れの大人の姿で・・・。

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 王都ロンドンでは、ゾンビ騒動が巻き起こっているようですが、それを新聞で読んで、「償いの書」かもしれないと言うダリアン。そして、王都の王都の美味しい揚げパンの店を見つけたついでに、ヒューイと調査を始めるのでした。早速、ゾンビに遭遇するヒューイとダリアンですが、「償いの書」は文字の羅列に書かれており、それが何かの拍子に発動する仕組みになっているとのこと。王都で行われる復興会議を標的にしているようですが、ゾンビテロは実際に教授とラジエルの主導で行われているようです。教授はヒューイの鍵守の答えを聞くといなや、すぐに発砲。それに動揺してしまうダリアンなのでした。

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 ダリアンも教授に発砲されますが、それを瀕死ながら反撃するヒューイのおかげで、どうにかその場を逃げ出します。教授の命令でゾンビはヒューイとダリアンに迫りますが、ヒューイは「あの人」を助けるために扉を開く権利を与えて欲しいとダリアンに懇願します。それを引き受けるダリアンですが、必ず戻ってくるようにと言うのでした。「ダンタリアンの書架」から白き少女を連れ出そうとするヒューイですが、扉の前には書架の番人の姿。それに攻撃を受け、ついに倒れてしまったヒューイなのでした。

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 このまま「ダンタリアンの書架」を彷徨ってしまうヒューイを助けたいと思う白き少女はもう1人の自分であるダリアンに一緒に助け出したいと願い出ます。そして、ヒューイに届けられたのはヒューイのこれまでの人生と「窓なき館の死者祭宴の書」。それによって、ゾンビを消滅させるヒューイなのでした。しかし、新聞はもはや印刷を終えていて、あとは発送するだけ。そんなときに現れるのはハルとフランベルジュで、一瞬にして焚書してしまうのでした。

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 意識を取り戻したヒューイですが、目の前にはカミラとアルマン。どうやらハルがヒューイとダリアンを助けて、カミラが医者を呼ぶことで命を繋いだようです。そんなときにダリアンが来ますが、素直には喜ばない相変わらずの姿と揚げパンを食べた形跡に笑ってしまうヒューイなのでした。



個人的解説

 今回の話は、ライトノベル「ダンタリアンの書架」第3巻第5話(エピソード12)の「償いの書」をベースにしたアニメオリジナルの内容でした。本来このストーリーの主役はハルとフランベルジュであり、教授とラジエルが登場しない話でした。ちなみに、この話は比較的コミカルな感じで、ハルとフランベルジュがかなり真面目であるが間抜けコンビな感じで描かれています。最初のヒューイとダリアンが王都にゾンビ調査に行くのは同じでしたが、その後のストーリーが全くのオリジナル。最後の締めくくりも同様でした。

 教授とラジエルの正体は同盟国側の幻書の使い手でした。一方で、ハルとフランベルジュは幻書を焼く焚書官。そして、ヒューイとダリアンは貸し出し中の古い幻書を回収して回る役割。それぞれに読姫がいますが、お互いに役目は違いますねー。



個人的感想

 今回の内容は「償いの書」をメインに組み立てましたが、むりやり終わらせたという印象が否めない結末でしたねー。ここまでに3組の鍵守と読姫を出したツケでしょうが、それでも少しお粗末かなと思いました。まあ、白き少女をどうにか解決させないと出す必要がなかったとなりますから、仕方ない面もありますが・・・。

 今回の話は、ヒューイにとっての白き少女への想い。そして、ダリアンと白き少女の繋がりが描かれていますが、まあ同じであって同じでない存在なのでしょう。それで少しは分かった気がしますが、白き少女が「パンドラの箱」を空けてしまい、冥界の番人と盟約を結んで、「ダンタリアンの書架」に閉じ込められてしまった。そしてそのときに生まれたのが自分の分身であるダリアンというわけでしょうかね。

 説明をもう少ししてくれれば、分かりやすかった気がしますが、まあこの続きはライトノベルでということでしょうか。まあ、ともかく終わったには終わりました。



総評

 第13話の「ラジエルの書架」での盛り上がりを考えれば、最終話は少し物足りないイメージでした。アニメオリジナルにしたこともあって、少しパッチワークのような最終回になってしまったのが残念だったかもしれません。私としては、「ラジエルの書架」を最終回に持って来て、その前に別のストーリーを混ぜていれば自然だったのかなと思います。ともかく、後味がイマイチで、期待よりは最後に落ちちゃったかな・・・。

 キャスト陣は豪華布陣で、ゲストキャラには大御所やベテランを大量投入。さらに、ヒューイ役に小野大輔さん,ダリアン役に沢城みゆきさんで安定した演技力を見せてくれました。さらに、脇にはカミラ役の能登麻美子さん,アルマン役の櫻井孝宏さんを配置して、この面に関しては文句なしだったと思います。

 音楽もとても作品にあっていて良かったですし、作画も悪くない。少し脚本を工夫していれば、また違った結果になったかもしれませんが・・・。個人的には締めないで、ヒューイとダリアンの幻書を探す旅は続くで良かったかもと思います。

 最後に、
キャスト・スタッフ、この作品に携わった皆さまお疲れさまでした。安定した作品でとても見応えがありました。個人的には楽しい時間を過ごせたと思います。


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