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ダンタリアンの書架 第13話 「ラジエルの書架」 簡易草子

2011年09月24日 12:47

「前線へ出たら、3か月であんたの撃墜数を抜いてみせる!」byヒュー・アンソニーディスワード
「お前も俺も戦争屋なんかじゃない!そのままでいいんだ。」byアイラス・オルコック
「本を書いている。詩集だ!俺は戦場の声を集めて詩を書く。」byアイラス・オルコック
「バッカみたい、バッカみたい!そんなのどうでもいいじゃない。貴方の詩に興味があるの、完成具合を見に来たのよ!」byラジエル
「アイラス、お前は死んだんだ!」byヒュー・アンソニーディスワード
「なに言ってんだ、邪魔なんかしやしないよ。最後にあいさつしたかっただけだ・・・。旅立て、兄弟!!」byヒュー・アンソニーディスワード
「物知りの店主じゃありませんよ、大尉。墓の中から起こして差し上げた者です。」by教授
「・・・俺はただ飛びたかっただけだ。」byアイラス・オルコック
「これ、ヴィクトリア勲章じゃないですか!!」byアルマン・ジェレマイヤ


 こんにちは、今回はヒューイの過去編の物語がメインでした。アルマンがヒューイを少尉と呼んでいる秘密でもありますが、同時にヒューイにとっては苦い思い出でもある話でした。今回のスペシャルゲストは速水奨さんでしたが、ホントに次から次へと実力派を投入してくると言うのかが感想ですねー・・・。

 それでは、続きから書いていきます。ではいきましょう。(作品の内容や画像はアニメ「ダンタリアンの書架」に著作権は帰属します。)

 次回、第14話「まだ見ぬ明日の歌」。はっきり言って、「?」だけが残るのですが、どんな感じでしょうか?

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概略

dantarian 13-1

 1917年イングランドのノーフォークランド。養成所のイーストチャーチのから配属されたヒュー・アンソニー・ディスワードは類稀なる飛行機の操縦能力を持っていた。中尉の洗礼にも圧勝という結果で答え、上官のアイラス・オルコック大尉に撃墜数も越えると宣戦布告します。それに対して、飄々とした態度で迎えるアイラスですが、彼は飛行機の飛ばし方を見て考えていることを読めるのだと言います。そして、自分たちは戦争屋ではないと言い、堅く握手を交わすのでした。そんなヒューイの胸には鍵守の鍵が・・・。

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 1918年フランスのエーヌ。枢軸国軍の「顔無しファントム」として連合国軍を撃破するアイラスですが、それを止めようと現れた連合国軍のヒューイも鍵を守るために戦線離脱してしまいます。アイラスは戦争がいつまで続くのかが気になるところのようです。戦場の声の詩集を書いているが、それをもし書けなくなったらと考えると突然気分が悪くなり・・・。そんなときに思い浮かぶのが、燃え盛る大地とラジエルという少女の笑い声なのでした。アイラスが自室で目を覚ますと、そこにはあのラジエルがいました。アイラスの詩集が、「幻書」の卵の「幻稿」だと言うラジエルですが、まだ「幻書」になるには条件が足りないとのこと。「ラジエルの書架」に相応しいものになるといいと言うラジエルですが、それに従うアイラスなのでした。一方、連合国軍のヒューイはアイラスの写真と詩集を持って物思いに耽っていますが・・・。

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 翌朝、アイラスは飛行機に乗り、どこかに出かけます。そんなときに思い浮かぶのが、アイラスの幼少時代。炭鉱で働いていたアイラスですが、ふとした偶然である新聞記事を見つけたとのこと。それを一生懸命読み解くことで字を読めるようになったとのこと。それから新聞で情報を得るようになり、それが連合国軍の頃のアイラスとヒューイの会話にも繋がっている。そんな2人の談笑ですが、そこでアイラスが言った「オービル・ライトに幸せか」と聞きたいという言葉に引っ掛かりを覚えたヒューイなのでした。

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 連合国軍の強襲で枢軸国軍の基地が壊滅状態ですが、そこで現れるのがアイラス。一瞬で全てを破壊するアイラスですが、そこに立ち向かうのが詩集を読み解くヒューイ。そこで、ヒューイはアイラスが愛した人とパリで死んだことを語ります。そして、アイラスに銃撃をするヒューイなのでした。

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 墜落したフォッカー機を見て、ヒューイを良い読み手だと呟く教授とラジエル。そんなときにアイラスが現れますが、ラジエルも教授もアイラスが死んでいることを語ります。教授が生き返らせたようですが、もう詩集が「幻書」にならないことが分かり、このまま殺してしまうのでした。一方、ヒューイはアイラスの詩集を燃やしていますが、そんなときにアルマンから手紙を渡されます。それを見て、ヴィクトリア勲章をアルマンにあげて去っていくヒューイですが、向かったのはダリアンのいた屋敷なのでした。






個人的解説

 今回の物語は、ライトノベル「ダンタリアンの書架」第2巻第5話(エクストラエピソード02)の物語。ヒューイが飛行機乗りをしていたころのストーリーです。それと並行してアイラスが幻書の卵となる「幻稿」を書ける逸材として、教授とラジエルに利用されたということも描かれています。ダリアンは「幻書」の保管・管理,フランベルジュは「幻書」の破壊をしていますが、それに当てはめると、ラジエルは「幻書」の作製と言えるでしょう。しかし、この3者の中では最も強硬で、「幻書」のためなら手段を選ばない教授とラジエルが一番厄介なことを引き起こしている印象があります。(3者とも被害を巻き起こしているのは、言うまでもないですが・・・)

 原作ではニアミスも多くあり、なかなか面白いのですが、全体的に読姫同士が仲が悪い感じですが、特にダリアンとラズエルは子どもの喧嘩にしか見えない・・・。鍵守同士だと、普通はハルと教授なんでしょうが、なぜかハルはヒューイに絡んでくるんですよねー。(笑)

 原作のライトノベルでは、アイラスに視点を置いて、天才新人飛行機乗りが誰なのかは直接的に書かれずに、読み解いていく形式をとっていました。なので、ライトノベルを読むと最初はヒューイが登場しているか分からない方もいるかもしれません。また、ラジエルについても確か初登場だったので、これも混乱してしまう可能性は憂慮できるのでしょう。ともかく、初見殺しのような物語だった記憶がありますね・・・。





個人的感想

 アイラス役が速水奨さんですが、軍人や戦闘機乗りには非常にナイスな配役ですね。ふとマクロスのマックスが思い浮かんでしまったのは、自分だけじゃないはず。さて、内容的にはヒューイがどうして戦争のことを話したがらないかということがポイントだったと思います。戦争中にあった上官アイラスはヒューイにとってはもはや兄と慕ってもいいほどの存在で、その楽しい思い出と同時に彼を自分の手で倒してしまったと言う苦い記憶があるのでしょう。1回死んでいるとはいえ、また同じアイラスを殺すとなるとヒューイの気持ちも計り知れないものがありますよね・・・。

 ダリアンよりも前に、ラジエルを見かけていたということで描かれていましたが、これは自分としては驚きました。てっきりそんな描写がないので、ニアミスはしなかったのかなと思っていたので・・・。まあ、ヒューイが鍵守の能力を元々から備えていたことは分かりましたが、それ以上に軍人の動きができているのは退役してからまだ日が浅いからなんですね・・・。しかし、ここまで父親が一回も出てこないとなると、このままヒューイ父の謎は書かないで終わりそうです。

 ラジエルは可愛いですが、邪悪すぎる・・・。教授と相まって一番酷いコンビかも・・・。可愛いのは認めますが、高飛車で子供っぽい無邪気さと邪悪さはなかなかな魅力にもなりますが・・・。


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