2011年09月10日 17:05
「あー、虫のやつら、森や山まで食い散らかして・・・、誰が修理費を出すと思ってるんだ!」byヒュー・アンソニー・ディスワード
「太眉、いや大賢者アイラ。あなたとはまたすぐに会えるのです!」byダリアン
「すぐに会いに行くと約束したのです。大賢者アイラ、会いに来ましたよ、太眉!」byダリアン
こんにちは、今回はアニメ化すれば非常に面白いと思っていた話でしたが、初見の方はいかがだったでしょうか?私としては、今回だけは感想記事を読まずに、先にアニメを見ることをお勧めしますね!このストーリーはとても丁寧に作者が書いている印象で、個人的には好きなんですよねー。最後のヒューイのセリフは笑えますがw。今回のアイラ役は小林由美子さんですが、少し年齢が上がった印象。まあ、大婆役が京田さんということでなんか凄かった印象も・・・。
それでは、続きから書いていきます。ではいきましょう。(作品の内容や画像はアニメ「ダンタリアンの書架」に著作権は帰属します。)
次回、第12話「幻曲」。クリスタルベルとダラリオのキャストはもちろん気になりますが、ヒューイのアレはどう描くのかが次回のポイントになるかも。(笑)


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![]() ダンタリアンの書架 |

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ミショウの砦に向かうヒューイとダリアンですが、そこに着いてすぐにもう手遅れだと弱々しく言うダリアン。ダリアンの様子と周りの雰囲気にヒューイは、『滅びゆく世界』だと独り言を呟くのでした。

アイラはウタの見習いをしている少女。ウタの長である大婆の代わりに町に繰り出して、薬を売っています。幼馴染の書籍商見習いティートの帰りを待ちわびていますが、そんな話を町のサルートとしているとそこで見かけるのは風変わりな格好の2人組。それにも拘わらず、薬を売って回るアイラですが。自警団長のジャンニに大婆に会いたいと打診されるのでした。そこでミショウの砦が、破翼蟲(バジム)によって落とされたという話をするジャンニですが、「ヤカツ」を求めます。激昂する大婆は、そのまま家に入っていってしまうのでした。

それでもアイラのためにヤカツを作ることを決心する大婆。アイラにその材料を言い伝え、すぐに採ってくるようにと頼むのでした。猪に襲われるところをヒューイとダリアンに助けられるアイラ。そして、アイラの探していた植物も見つけます。そして、採り終えるアイラですが、ダリアンは破翼蟲を見たらヤカツなど効かないからすぐ逃げるようにと語るのでした。一方、本が大量にあるところを尋ねるヒューイですが、アイラ曰く新しくできた印刷工房が町にあると。それを聞いてダリアンに怒鳴られるヒューイですが、2人はいそいそと街に戻って行くのでした。そんなやり取りに呆然としていたアイラですが、急いで大婆のところに戻るのでした。

ヤカツが完成しますが、ティートのためにそれをアイラに渡す大婆。そしてアイラは町に走りますが、そこには破翼蟲が襲いかかっているのでした。町はもうほとんど誰もいない状態になっており、ヤカツを使っても破翼蟲には効果がありません。逃げるアイラですが、それを助けるヒューイとダリアン。そして燻蒸剤によって破翼蟲は撃退されます。町の人々は大婆の家の周りに逃げていますが、そこでジャンニがすべてはヤカツを渡さなかったのが悪いと言い出します。それに対して反論するアイラですが、ジャンニは積み荷の本が原因だと主張。それに同意するのがヒューイとダリアンですが、そこに破翼蟲の大群が・・・。「ダンタリアンの書架」を開くことで、破翼蟲を撃滅。そして、ヒューイとダリアンは『元の世界」に帰って行くのでした。

一方、本の世界から帰ってきたヒューイとダリアンですが、長雨のせいでシミ虫の発生が今回の原因のようです。そして、本を運び出しているヒューイの傍らで本を読むダリアンですが、その本はアイラが大賢者になっていく物語なのでした。
個人的解説
第11話「黄昏の書」はライトノベル「ダンタリアンの書架」第3巻第3話(エピソード10)が基本となっていますが、微妙にアニメということでアレンジを加えています。原作は少し動きの少ない淡々とした印象を受けるものでしたが、一方のアニメ版はアイラが走る演出が多く、そのおかげもあって非常に躍動感を感じるものだったと思います。
破翼蟲がアイラの世界での呼び名でしたが、ヒューイとダリアンにとっては文字を食べる葉虫。まあ、ダリアンの本を湿度の高い所に置いておくからこのような事態になるのですが、アニメだけ見た視聴者だと分からないところがありますので、少し補足します。
どうして、ヒューイとダリアンが物語の中に出かけたかと言いますと、幻書から洩れた魔力に影響されて、物語そのものを食うように変化したシミ虫が現れたから。それは、外からではなく、内から殺すほかなく、今回の手間が起こったようです。今回使った幻書は「賢者の書」でしたが、精霊を呼び出すもの。それで本を守る精霊を呼び出したのが今回の出番でした。
個人的感想
アイラ役が小林由美子さん(最近の出演作:『AB!』の大山役)で、少し今までとは年齢層がずれた印象でしたが、やはり実力があるという感じですし、中堅以上のスタンスはいまだに破られていない感じがします。やはり全体的に経験豊かな声優陣を使っていると安心して見てられますね。しかし、大婆が京田さんはもうデフォというか規定事項というか・・・。
全体的には「ダンタリアンの書架」らしくない作画になっていましたが、それは別の世界だから。たぶん最初にヒューイとダリアンが出てきましたが、いつもとは違う雰囲気の話なんだろうなと思った人は多いでしょう。まあ、別アニメじゃないかと思った人ももちろん多いはず。(笑)
前回がアホとバカの物語でしたが、今回が別世界。最初は幻書の回収や暴走阻止がメインでしたが、徐々にアクセントをつけてきました。まあ、また「調香師」のような悲しい物語が次回待ているのですがねー・・・。「作られたものに心は宿るのか?」―その1点を考えながら、見るといいかもしれないのです。(とダリアンは言いそう・・・)
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