」の簡易草子の日ですが、やはりどの回も完成度の高いストーリーを持ってくるのは嬉しいところです。今回は千早以外はそれなりに良いところまで行きましたが、太一はやはり勝ち切れず・・・。白波会の2人は本当に苦戦の時期なんでしょうね・・・。原田先生は大変かもしれませんが、この2人には成長してほしいところです。
」の原作を読んでいるので、少し不親切に書いてしまっているところもあるかもしれませんが、ご容赦くださいね。それでは、続きから書いていきます。ではいきましょう。(作品の内容や画像は
概略
奏と勉のD級決勝の傍らで、太一と優征のB級決勝も人知れず大接戦になっていました。しかし、千早の視線は奏と勉の戦況に夢中でしたが、その中で2人の感じや速さ以外の差があると気付く千早。それは「お手付き」であり、無条件で相手との差が2枚つくということ。ただ、その枚数差以上に焦りを生むことでのリズムの乱れであり、相手には余裕を持たせてしまう。諦めそうになってしまう勉ですが、今までの頑張りを思い出して10枚を寄せて勝負に出ます。さらに、攻めのかるたも忘れずに、勉は敵陣も攻めていく強気のかるたを見せます。奏だけでなく自分にも負けたくないと強く思う勉ですが、一方の奏もその気持ちに真っ向から対抗します。最後は、奏の3枚差の勝ちでしたが、嬉し涙を流す奏とそれを称える勉に感動の様子の千早なのでした。ただ、大事なことを忘れている気が・・・。

ふとB級決勝の存在に気付く千早ですが、そこでは運命戦を迎えた太一と優征の姿。木梨は最後に運任せだと漏らしますが、始まった攻防。運命戦でも敵陣を抜こうとする太一ですが、その姿に驚く千早たち。そんなときに太一は運命なんかに自分は任せないのだと強く思っています。しかし、無情にもどちらも1字決まりの札に変化してしまい五分と五分。そして、最後に読まれた札は優征の自陣のものなのでした。

負けてしまった太一は苛立ちから優征に当たってしまいますが、それは自己嫌悪にも繋がっているのでした。自分はまだまだだと悔しがる太一ですが、一生懸命というのがつらいと実感します。そんな気持ちに沈んでいるときに優征が隣に座り、太一が部長で良かったと語り、また一緒に頑張っていくのだと伝えるのでした。それを密かに聞いていた千早ですが、天然バカと言われ・・・。

大江母の車に乗せられて、話をする瑞沢高校かるた部の面々。今回のことで奏と勉がC級に昇級し、優征がA級に昇級したとのこと。そんなときに奏は今回の決勝は自分の120%だったと振り返りますが、勝ち負けを捨てて自分のかるたに接することのできる相手だったからだと言います。そして、千早は自分と太一の気負いに気付きますが、またみんなで団体戦がしたいと語るのでした。埼玉大会の結果は福井の新も知ることになりますが、西日本名人予選に出場することを決める契機になるのでした。
個人的感想 今回のメインは、それぞれの瑞沢高校かるた部の気持ちだと思います。千早は前回の負けで逆に自分が見えてこなかった部分である短所の克服に今後は取り組んできそうですが、他のメンバーもそれぞれの課題を見つけ、足を進めることになりそうです。
奏と勉はD級決勝を戦いましたが、2人とも良い効果を生んでいたと思います。お互いに気心が知れているからこそ、練習の成果を十分に出すことができ、あのパフォーマンスを見せたと感じます。奏は気負いがなかったようですが、勉も諦めないという気持ちを得たのはみんなが戦っているからこそ。それが8枚差からの3枚差までへの抵抗に現れていると思います。勝った奏を称える勉ですが、最初の大人げない彼とは全く別人になっていると思います。あの姿から成長できたからこそ、奏の優勝を称えることができるのかもしれませんね。
太一と優征は本気の勝負であり、勝った者がA級に進むサバイバルレースですが、その中で勝ったのは優征。太一は強さを見せながらも決め手に欠けるタイプであり、それが如実に表れていたのが運命戦まで縺れ込んだこと。太一は運命戦に滅法弱いのはよく知られていますが、そこまで粘った優征は地力勝ちなのかもしれません。能力的には太一が優性でも、結局のところ自分の持ち味を出せた方が有利ですから、結果的には優征に勝利の女神がほほ笑んだというところでしょうか?太一の運命に任せてられないという意気込みはカッコ良さがあるものの、明らかに気負いがあったのは否めませんね・・・。これが克服されると、更なる高みに登ると思います。
今回の個人戦を見て、最終的にはこんな素敵なみんなで団体戦を戦いたいと思う千早。みんなで強くなっているからこそ今度の大会では更なる飛躍ができると思います。千早は自分だけが強くなるのではなく、みんなで切磋琢磨して強くなるのを求めているのでいい傾向なのかもしれませんね。
最新コメント