こんばんは、今回は麻音のメインでしたが、基本的には内容的には「聴覚」の麻音を中心に、「視覚」の楓と「嗅覚」のかおるという形。ストーリーのアクセントとしてのりえ,こまち,香という感じでしたね。しかし、ホントに今回の話も深かったでしたが、同時に大崎下島観光のネタが満載だった気がします。こうして見ると、江戸時代の中継貿易港の御手洗に行ってみたくなるものですね!
概略
楓は竹原で初めての夏休みを迎えますが、麻音は大崎下島の旅館が実家なので久しぶりに帰れると嬉しそう。楓の祖父もそこにいるということで楓だけでなくかおるものりえも一緒に、麻音の実家に行くことにするのでした。麻音は先に実家に帰りますが、その翌日楓,かおる,のりえ,香が麻音の実家に向かいます。フェリーで大長まで行き、そこから御手洗へ。そして着いたのがのどか亭という旅館ですが、麻音は旅館の服装なのでした。

麻音の母親の奨めで、楓たちに御手洗を案内する麻音ですが、常盤町通り,御手洗天満宮,住吉神社,高燈籠,江戸みなとまち展示館と名所を歩きます。そんなときにふと乙女座の前で立ち止まる麻音ですが、中に入ってからの彼女の姿から特別な場所だと感じる楓たち。ふと香は時計屋のことを言い出しますが、その日は時計の修理を頼んでいた祖父がそこに訪れるようです。

そこに行くとなぜかこまちがいますが、祖母の家がこの島とのこと。のりえとこまちは香を巡って争うわけですが、そんなときに楓の祖父が現れるのでした。新光時計店は世界中からの修理の注文がくるようで、修理には時間がかかったようですが、どうにか無事直ったようです。楓の祖父からレモン羊羹を御馳走になる楓たちですが、舌鼓を打っているときにのどか亭へのお客様が。麻音は案内すると言って別れますが、楓たちも麻音の様子が不安だからのんびりとのどか亭に戻るということになるのでした。のどか亭でも少し不安があって手助けしようとしてしまう楓たちですが、それを楓の祖父に止められてしまいます。理由はおもてなしをするのが旅館だからということですが、麻音の頑張りに納得する一同なのでした。

祖父と別れて、旅館の夕食に大満足の楓たち。しかし、麻音のやりたいことをして欲しいと思ってしまうかえるとのりえは、麻音の両親にそのことを話します。そんなときに麻音が来ますが、乙女座は「歌とギターの演奏会」というイベントで感じた魔法のような大切な場所と言います。一方、のどか亭も自分の大切な一部分だと述べます。それを聞いて、麻音の父親と母親は麻音がしたいことをすればいいのだと締めるのでした。そしてその後は、小さい頃に麻音がしたかったことの暴露話に・・・。その麻音と父親の姿に、自分と死んだ父親を重ねている楓なのでした。
掘り下げポイント・新しくて懐かしい御手洗 今回は楓はメインではないので簡単にだけ書きたいと思いますが、やはり写真を撮ることは忘れていませんし、祖父との再会もありましたので、やはり主人公としては存在感はあったように思います。今回の写真は全体的に真夏ということもあってか動きのある生き生きとした活動的な写真が多かったような気がします。
その中で気付いたのは、麻音の表情が鍵になっているように感じます。最初の方の麻音はやはり旅館の仕事をせずに、外を案内しているということを考えてしまい、素直には楽しんでいるのではないんではないかと感じてしまうシーンが多かった気がします。しかし、観光が進むにつれて、笑っている姿も見えるようになる。そこは今回の楓の視覚という点では良い仕事をしたのではないかと思います。
また、今回も楓はアグレッシブに大崎下島に行ったのですが、麻音の両親に会うということだけでなく、久々に祖父に会うということもしました。新しい挑戦と再出発という意味合いも込めての趣がありましたが、非常に静かだったという
感想はありながらもしっかりと成長している楓だなと思いました。しかし、最後の麻音と父親の姿を見ているときの楓の気持ちは郷愁が感じられましたね・・・。
・まさに、楓のお爺さん!? 今回は大崎下島の人々の中で、楓の祖父をピックアップします。登場時間は短いものの、しっかりとした存在を残してくれたのはよかったです。楓の祖父であるのは、あの緊張すると出る挙動からそっくりでしたねー。楓が会う前に言っていたのは、父親に似ているということ。たぶん、それは楓になくて、祖父にあるものが父親の特徴なのかもしれません。
今回、楓は祖父に麻音の頑張りに手伝いをするなと言っていましたが、その意味をしっかりと丁寧に教えることができるのは凄いことだと思いました。その点はもしかすると、楓の父が持っていたものなのかもしれません。非常に諭して教えるのが上手いなと個人的には感じましたね。
楓の母と祖母にはあまり会っていませんが、今後竹原に来たらどんな感じになるか気になるところ。しかし、ホントに面白そうなキャラクターですね!
・変わりゆく夢の中で、今でも残る感動 最後は、今回の主役の麻音。麻音が主役ということで、「聴覚」が重視されるのは予感していましたが、非常に今回は音が良い仕事をしていましたね。アクセントとして楓とかおるも補完的には手伝っていましたが、やはりメインは麻音と「聴覚」だったような気がします。ホントに階段を下りる音から魔法の演奏会まで音で溢れていた回でした。
麻音は1人暮らしをしているようですが、実家は旅館。旅館を継ぎたいという気持ちが生まれているようですが、その一生懸命な姿が印象的でした。今までも色々なものになりたいと語られていましたが、今回は旅館になっただけだと思っているのは両親。もしも継いでもらえたならうれしいが、麻音のしたいものになって欲しいと思っていますから、今後はどんな夢になっていくか注目しています。
麻音にとって音(特に、魔法の演奏会)とは、それこそみんなを1つにする魔法のような存在。それから敏感になったのかもしれませんが、アクセントとして使われている口笛はホントに凄い。言葉を喋ることよりも、麻音にとっては個人的には音にして伝える方が向いているのかなと思っていまいますね。
あまり喋らない麻音ですが、一生懸命に頑張っていることはみんな知っていること。言葉が上手く発せなくても、周りの人にそういうことを感じさせることは可能なんだと感心してしまいましたね。
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