今回は美波が主人公の物語。美波がドイツから来て、明久たちと仲良くなるまでの道程が中心でした。やはり、最初は日本語が不自由だった美波が、どうやって明久と仲良くなれたのか、それが明かされる回でしたね。しかし、この話はかなり色々と細かく描かれているのですが、美波視点だとこんなもんでしょうかね?雄二視点でも描かれているのですが、それはそれで面白かったですね!
概略
1年前にドイツから日本に来た美波ですが、入学式後のホームルームでの自己紹介で、不自由な日本語のせいで失敗してしまいます。美波のクラスには、他に「神無月中の悪鬼羅刹」坂本雄二,「男の娘」木下秀吉,「ムッツリーニ」土屋康太,「真正のバカ」吉井明久がおり、父親に日本について教えられていたことを騙されたと感じてしまうのでした。

帰国子女ということで好奇の目で見られてしまう美波ですが、そのときに大失敗してしまいます。そしてトボトボ教室を出る美波に話しかけるのが明久ですが、やはりバカで・・・。そんなときに雄二に絡まれる明久を無視して、帰る美波。その途中で、秀吉と康太(ムッツリーニ)を改めて変な人だと認識するのでした。

それから1週間後、国語が苦手で、古典に至ってはちんぷんかんぷんの美波。そんなときにいつもクラスの中心にいる明久に気になります。そして授業が終わり、下校しようとする美波に明久が話しかけます。何を言っているかさっぱり分からない美波ですが、そんなときに何かを一生懸命に伝えようとする明久。しかし、それがよく分からず、分からないと言って去っていってしまうのでした。

環境に慣れず、悲しさに打ちひしがれる美波。それは自己紹介の失敗だと後悔に暮れていますが、ふと数学の教科書を見ると自分の名前欄に「島田美波」と書いてあるのでした。一方、明久,雄二,秀吉,康太(ムッツリーニ)は仲が良くなっており、それを見ていた美波に明久は話しかけますが、やはりうまくいかず。そんな美波に雄二は明久が言っている言葉を調べてみるといいと伝えるのでした。

明久の言っていた言葉はフランス語で、「Tu ne voudrais pas devenir mon amie?」(私と友達になってくれませんか?)。バカなのに努力して自分と話をしようとしたことに涙を流すほど心打たれた美波。そして、その翌日の朝、明久に元気よく話しかける美波ですが、そのときに一人称があのバカのために『ウチ』になったようなのでした。
個人的感想 今回は美波視点での1年生のときの思い出。これと交錯する物語が、葉月と明久(と瑞希)の物語,明久と雄二とムッツリーニと秀吉の物語なんですが、今回は少しだけ後者の物語が交わりましたねー。ポイントは教科書です。内容としましては、美波が日本語に苦労していた物語ですが、それが他の人には理解されていないと思い悩んだことが描かれていました。
その孤独感を救ったのが明久で、自分のこともままならないのに、人のことにまっすぐに頑張る姿に好感を持ったというもの。明久はドイツ語とフランス語を間違ってしまうバカですが、そんな彼も一生懸命自分と友達になって仲良くなりたいと願った。その気持ちが明久を気になるようになった要因なのかもしれませんね。
これがあるから明久への恋心になっており、それが前回のキスに繋がった。美波への間違ったメールで生じてしまった「恋」ですが、それに対する明久の答えが次回になりそうです。まあ、明久の気になる相手は美波よりも・・・、なので果たしてどういう結果をもたらすのか非常に面白そうですね。
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