まにまにな娯楽ＤＡＹＳ : Archives [ 2011年01月16日 ]

概略

　カー助の雛の巣立ちの様子を見ているタクトとミズノですが、ミズノはタクトとの出会いを思い出して顔を赤らめています。そしてタクトに初舞台の相手で良かったと言うミズノはタクトにキスを迫ろうとしますが、そこは男子トイレで・・・。そんな話題が学園中を駆け巡るのでした。

　ワコはタクトをミズノに奪われそうで不機嫌状態。それに気付かないタクトですが、それに気付いているスガタは―。ヘッドはスガタに２つの提案として絵のモデルと綺羅星十字団の「エンペラー」への勧誘をしますが、それを聞いて「王の柱」を使おうとするスガタ。そしてヘッドは「戦士のサイバディ」では最強だと伝え、タクトは直に負けると予言するのでした。ただ命までは取らず、タクトもまた綺羅星十字団に迎え入れると言うのでした。

　そしてマリノはミズノに母親が帰って来たということを伝えますが、それに気持ちが滅入る２人はタクトの話を始めます。お互いにタクトが好きだということを話しますが、それでもマリノはミズノを守るのが一番だと言うのでした。一方、マンティコールが脱退したようですが、例の酒場には「バニシング・エイジ」のスタードライバーが一堂に会します。その中で、ヘッドは日死の巫女が誰か分かったと宣言しますが・・・。そして放課後バスの屋根に乗るミズノですが、ここでタクトがワコのことを好きだと知るミズノは雨の中で、心が沈んでしまうのでした。

　ミズノは風邪気味だったということにして、部屋に籠っていたようです。そしてミズノは日死の巫女だといつ気付かれるのか不安に感じているようなのでした。そんなときに母親が帰ってきますが、マリノはミズノにちゃんと確認するべきだとアドバイス。ホントは会ってみたいんじゃないかと言うマリノに、ミズノはついに感情が抑えられなくなってしまうのでした。そんな様子に蛍の舞う思い出の橋で呆然としてしまうマリノなのでした。

　翌朝、ミズノは母親が島からいなくなるまで、ミズノは島を出ていくようです。しかし、どうやっても島を出ることはできないようで・・・。それに気付き、パニックを起こしてしまうミズノ。そしてマスターに頼んで島を出ようとするのですが、それでも島を出ることはできず・・・。

　フェリー埠頭でそんな心が沈んでいるときに、ワコに会います。そしてワコの手を握り心休まるミズノは、ワコにミズノは島を出ようとしたことがバレます。そして皆水神社に連れていかれるミズノは、ワコとおばあちゃんに日死の巫女だということを追及されます。ワコは自分が巫女であることを知ったのは幼い頃だったと話し、自分にも務めがあるのかと尋ねるミズノ。そんなミズノにおばあちゃんは困ったら自分のところに来なさいというのでした。海岸で歌を歌うミズノの前に、同じ「四方の巫女」の１人であるケイトの姿。そしてミズノに島を出る方法があるのだと言うのでした。



掘り下げポイント

・ミズノに忍び寄る闇

　今回のメインはミズノでしたが、島を出ようとしたせいでついに巫女たちにバレてしまった感じですねー。最後のケイトなんて、完全に敵ですから・・・。ともかく、ミズノは今まで上手くいっていた分、全てで落とされた感じです。恋路のことも、巫女のことも、何よりマリノとの関係も崩れつつある現在、果たしてミズノはどのような道を選ぶのでしょうか？

　ミズノ（とマリノ）の母親が島に帰ってきてから事態が急変するのですが、前回の時点からもう徐々にボロが出てきていたので、それほど不自然ではなかったですね。それでも序盤ではミズノの生活は凄く上手くいっていたんですよねー。

　カー助が巣立ちをしたということで、ついにミズノも大人になるターニングポイントを迎えたというのがあの描写でしょう。今までは「魔女っ子ミズノ」と呼ばれているように、子供のような天真爛漫な振る舞いをしてきたミズノ。しかし、もはや日死の巫女だということも隠すことはできなくなってきており、さらにはタクトへの気持ちを主観的にだけ捉えることも本来ならあの年になっていたらできなくなるはずです。つまり、ここからミズノは大人になっていくということなんじゃないかと思います。

　マリノへの甘えを無く１人で生きていくということも大切でしょうし、日死の巫女として生きていく覚悟も必要です。また恋についても、自分が好きだから突っ走るというだけでなく、盲目にならずに好きな人を想う気持ち。さらには、子供を置いて出ていった母親とのギクシャクした関係とも向き合うこと。それを全て今までは嘘で固めて生きてきた、または触れることを避けてきたのですが、それが行き詰まりを見せている感じなのでしょう。

　それに向き合うことを恐れ、本当へ逃げ出そうとしたミズノですが、「四方の巫女」は島から出ることができないので、それは敵わずに途方に暮れてしまいます。そんなときにワコと会って、彼女の巫女としての覚悟の片鱗を見てしまい、それに圧倒されたというところなんでしょうか？

　ワコが久々に良い仕事をしましたが、そんなワコだからこそタクトも惹かれてしまうんでしょう。それが分かってしまったミズノは敵わないとでも思ってしまったかもしれませんねー。それを果たして乗り越えられるのか、もしくはケイトに弱みを見せてしまうのか非常に気になりますね。巣立ちの時を迎えたミズノが大人へと進むのに選ぶ一歩が今後気になるポイントになっていきそうです。



・タクトの本命

　第２話から酷い扱いだったワコがついに汚名返上の回でした。普段は食いしん坊でＢＬ脳の腐ったヒロインですが、巫女としての高い責任感を見せてくれましたねー。ミズノが暴走したせいで、島には異変が起こったのに気付いて、様子を見に来る辺りも島のことを慮っての行動なんでしょう。

　ワコはミズノに比べて性格的に大人であり、それが目を引いた印象。巫女としての運命にも真っ向から挑んでおり、そこはミズノとは違うなあと思います。・・・まあ、恋愛面に関してはミズノとどっこいどっこいですが。（笑）だって、タクトの鈍感にやきもきしてアイスクリームを強奪してしまうんですからねｗ。あれでは上手く行きませんねー。あれじゃ、鈍感なタクトには想い人であるワコに嫌われたとしか思っていないですよー。やはりタクトにはスガタを押しておきます！

　これでまたワコは終盤まで仕事なしの予感がしますねー。たぶん、そろそろタクトにスポットを当てないと尺が厳しそうですからねー。



・スガタの今後

　そして、いちばん大人な存在であるスガタですが、そろそろ綺羅星十字団「エンペラー」に入りそうな気がしますねー。ヘッドに指摘されていましたが、リビドーというのは願望でそれの強さがそのまま戦闘力ということですから、何回も「王の柱」を使えるスガタは非常に高い願望があることになります。つまりその願いを叶えるためならば、綺羅星十字団に入ることも十分考えられるでしょう。ただ、ヘッドは願望が無い気もするんですが、それでよく「戦士のサイバディ」で最強になれますよね・・・。

　これまではワコを守るためということがありましたが、それはタクトに代わっている感じもしますし、今後としては加入はありそうですね。スガタがタクトに稽古で自分に勝ったら、ワコとの婚約を破棄すると言っていますが、つまり今後はお互いの想う相手と一緒にいてほしいというスガタのメッセージなんでしょうかね。ただ、スガタの願いはおそらくヘッドの正反対のものでしょうから、厳しいものになりそうです。

　しかし、スガタの主観はあまり出てきませんが、本心は語られることはあるのでしょうか？あと自分の好きな相手は誰なのかははっきりと言ってほしい。まあタクトだという気がしますが。（笑）ただ、ワコではないのは確かでしょうねー。