2010年09月30日 09:50
「ここはどこぉー!?」by純一郎
「俺、自分の足で歩いたこと、あったのかな?」by文明
「歴史が変わるのはここからだ!!」by文明
「マヤ、『オレ』を頼んだぞ!!」by文明
「・・・鍵を発見、破壊した。」byマヤ
こんにちは、所用で更新が遅れてしまった「世紀末オカルト学院」の最終話の簡易草子&総評です!しかしとにかくこれで夏アニメも終了。もう明日から10月ということで、秋アニメも始まりますねー。・・・何個簡易草子を書くことができるのやら・・・。
それではここから「世紀末オカルト学院」の話に。前回の美風は鍵になりえなかったようで、本当の鍵は・・・。果たしてこの物語の結末はどのようになるのでしょうか?文明はここで覚醒することができるのか注目です!かなり時間がかかった記事だなー・・・。最後の方がうまくまとめられませんでしたが、そこはご容赦を・・・。

[Blu-ray] 世紀末 オカルト学院 1 [CD付完全限定生産]価格 7350円(税込) 発売日 2010/09/22
それでは続きから書いていきます。良かったら拍手くださいな。数が増えれば、拍手のお礼ページ増やします。(笑)

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概略
アバンは純一郎と千尋&黒服の打ち合わせの場面。どうやら遺言を千尋に渡し、純一郎は7の月の前に千尋に未来へ転送させられたようです。それは現代のような街並みの世界なのでした。
7月19日。マヤが美風を打ち破った翌日から話は始まります。文明はマヤに純一郎が千尋の魔法によって逃がされたことを話しますが、それを聞いて喜ぶマヤ。そしてマヤは文明に今後のことを尋ねます。それに対して、未来へ帰ると答える文明に、どうも微妙な表情をするマヤ。そして終業式で退職ということで挨拶をしてからということを話して、学長室を出ようとしますが、ここでマヤの電話が鳴ります。相手はこの時代の文明の母親。そして終業式に「この時代」の文明をマヤが呼んだことを話されるのでした。それを聞いて嬉しそうに笑う文明でしたが、途中で自分はこの世界の自分に会ったことがないと言い出します。そして自分の記憶が未来の出来事だと叫ぶ文明に、その時の記憶を思い出したマヤも何か引っかかったようで・・・。突然、倒れる文明は頭を押さえて、自分の記憶が壊れてしまうのを必死に堪えるのでした。一方、「この時代」の文明はヴァルトシュタイン学院に興味を持ったようで、明日ぜひ言ってみたいと母親に頼みます。しかしあっさり駄目だと言われてしまうのでしたが、ここで運ばれてきたカレーライスを見て箸を所望する文明。どうやら徐々に2人の文明の記憶にパラドクスが起こっているようなのでした。
文明を送り出した未来の基地では、『ノストラダムスの鍵』を破壊しても、未来が変わらないことで大混乱。そして文明を送り出したこと自体があの未来になった原因ではと感じ始めているようです。そしてそこで文明から連絡が入り、21日(予言の日)にこの時代の文明と会うということを報告するのですが、それを聞いた博士が会うなと叫びます。どうやら情報科学の「ラマチャンドランフィッシャーの予想」によって、時空に歪をもたらしてしまうのだと。つまり未来の文明とこの時代の文明が出会うことで、『ノストラダムスの鍵』となってしまい、人類滅亡の危機を引き起こしてしまうようです。最初はそれを信じない文明ですが、未来は変わっていないという言葉についに信じなければならなくなった様子。即刻未来へ転送すれば問題は回避されるということで未来の司令部はそれを要求しますが、文明はそれに対して母親にだけは会いたいから1日だけ居させて欲しいと拒みます。そしてその判断は純一郎に託されることとなるのでしたが、同意してくれたようです。
純一郎は1人今までにエージェントを自分の『死後』の世界に送り込んでいたことが皮肉なことに、『ノストラダムスの鍵』を生み出す一端となっていたことに困惑しているようです。そしてマヤは自分の親切心が『ノストラダムスの鍵』となってしまったと後悔の言葉を言おうとしますが、それを遮って否定する文明。そして母親に会いたいことは事実だから、それには感謝していると答えるのでした。そして20日に帰ることにする文明でしたが、マヤは20日に母親を呼んでキャンセルを通告。それによってこの時代の文明と会うことを阻止でき、このまま終業式にも出られると。そしてずっと一緒にいることもできると話すマヤですが、やはり未来へ帰ると言う文明。それを聞いて最後に1つだけ学長命令を聞けと言うマヤなのでした。キャンセルに怒り、このまま文明を連れて東京に帰ろうとする母親ですが、ホテルに帰ると文明の姿がいないようで・・・。
学長命令の内容は亜美親子主催の送別会に参加すること。そこにはマヤ,亜美,こずえ,JK,スマイル,茂が集まっていますが、そこでもやはり文明の扱いはいつも通りで・・・。しかしそれでも茂は文明を買っていたようで、文句ばかりのマヤと亜美を抑えて、絶賛の様子。そして文明に小さい頃はやんちゃだったのではと聞くのですが、それを否定する文明でした。そして「この時代」の文明へ。どうやらヴァルトシュタイン学院に潜入して、『やんちゃ』をしているようです。そして外に出て、ベガ・アルタイル・デネブの夏の大三角形を眺めて、自分の居場所だとはしゃぐのでした。
そして視点は「未来」の文明へ。帰り道にずっと自分は自分の足で歩いて来ないで、流されてきたことを再認識してしょんぼりしているようです。しかしその中で自分がしてきた中にも、そうではなく自分の足で歩いたものを見つける文明。それを思い出し、ふと何かを思うのでしたが・・・。そして「この時代」の文明はヴァルトシュタイン学院にまだいるようで、母親は失踪届を出して、今までの自分の過ちに懺悔するように警察に事情を話しているのでした。
21日の終業式。そこで文明は自分のことを引き合いに出すように、生徒に自分の足で歩いていけるようになりなさいと話して、退職の言葉を述べ終えます。そして12時前、文明は屋上でぼんやりとしていますが、そこにはマヤが・・・。最低のスピーチだったと酷評し出しますが、文明の一番好きなものという言葉に少し黙ってしまいます。そしてゲートを開いてもらおうとしますが、ここでマヤが文明に何かを言おうとして・・・。しかし見る見るうちに表情は急変するマヤ。文明の前には「この時代」の文明がいるのでした。時刻は12時ちょうどの鐘が鳴るときなのでした。
対面してしまった文明と文明ですが、それに驚くマヤと「この時代」の文明に対して、ここまで自分の足で来たことを褒める「未来」の文明。そして頭を撫でてやり今後も自分の足で立って生きていけと言い、降りてきた破滅の宇宙人たちに立ち向かいます。この時代の文明の持っていたスプーンをもらい、歴史が変わるのはここからだと宣言する文明は宇宙人に突撃開始。そして文明は涙を流して、この時代の文明のことを頼むと言い宇宙人が転送されてくるゲートに入り、いなくなってしまうのでした。そして宇宙人と文明が去った後、マヤは一筋の涙を流し鍵の破壊を未来に宣言するのでした。その後この時代の文明を連れて、マヤはどこかに歩き出すのでした。
そして未来では文明が消失したことで、変わったようで喜びに胸躍り外に出て行く隊員たち。それを見届けてから純一郎も外に出るのですが、そこは先ほどまでとはまったく違い現代的な建物が立ち並ぶ佇まいに。そして先ほどまでいた基地も消失してしまっています。そしてここでマヤから純一郎に電話が。どうやら全てが変わったようで、文明はマヤのところにいるようです。そして家に帰ると表札は内田になっており、そこには文明の大好きなカレーライスがあったのでした。
掘り下げポイント
・マヤの文明
未来が変化しなかったのは、文明という存在自体が『ノストラダムスの鍵』であるから。それを考えれば、辻褄が合いますが、これだと美風の滅殺の意味はなかったのでは・・・。さて今週は文明の今まで歩いてきたことを鑑みて、向きあうことがポイントだった印象でした。自分は生まれてからずっと、子供のころは母親の言われたとおりに歩んできて、その後もずっと過去の世界に送られるのも、その世界で歩んできたことも自分の意思をはっきりと持ってやったものは少なかったという感じでした。しかし、最終回ではそれに向きあうことができましたが、今までとの違いはやはり守りたいと思えるものの存在の認識が大きいと思います。一番大切なものは、自分の足で立って行動することができる覚悟。それは最後の最後に花開き、宇宙人の封印を成し遂げたのでしょうねー。しかしホントは『ノストラダムスの鍵』は文明の性格自体だった気がしますね!
マヤにとって文明はもはや、居てほしいいとしい存在。いくらヘタレで、流されやすく軟弱者でも、その中にある良さも知っているからこそ、ずっとこの世界にとどまってほしいと思ったのでしょう。いくら口で罵倒していても明らかに態度がツンデレなので、文明自身も分かっていたかもしれません。マヤにとって純一郎が帰ってくることも嬉しいことでしょうが、それと同じくらい文明のことも大切に思っていると言うところでしょうか。
宇宙人の襲来に対して受けて立つ文明は「この時代」の自分を頼むとマヤに頼んでいますが、それは自分の足で立って歩けなかった自分みたいな未来にならないように、『教育』してくれということ。それを理解したからこそ、マヤは「この時代」の文明に自分の足で立って歩けと冷静に言ったのでしょう。それからマヤは「その」文明
と結婚したのかなっという感じでしょう。
それなりには纏まった内容でしたが、文明の存在は無くなってしまったのでしょうかねー・・・。まあ一部の人の心には残り続けるとは思いますが。マヤと「未来」の文明によって作り上げられた世界が、「今」の世界ということでしょう。
・純一郎の誤算
千尋によって未来に送られた純一郎は、どうやらそちらで独自の調査をしていたようですが、ノストラダムスの鍵は見つからなかったようです。ただその調査によって、『自分の死後』に何かあったという確信は生まれ、エージェントを送り続けたということでした。しかしそれは「ラマチャンドランフィッシャーの予想」に抵触する行為で、そちらまで考えが言っていなかった感じですね。まあまさか自分たちのやった行為が『ノストラダムスの鍵』になることとは思いませんからねー。
それでも文明の頑張りで見事未来を変えることができましたが、それによって今までの人類滅亡の世界もなくなって、記憶だけが残る純一郎。それをマヤの言葉を聞いて、受け入れる姿はとても印象的でした。どうやら未来の中の一部に隊員たちも取りこまれたようですし、このままハッピーエンドでいいのかな。
総評
アニメノチカラ第3弾ということでしたが、少し気になるところはあるものの大筋は綺麗にまとめられたようです。今までの作品とは趣が違うものでしたが、それが帰って新鮮でしたね!それでは総評の方に入っていこうと思いますが、総合的にはまあまあという感じです。ただ細かく見て行くと・・・。それでは次のチャンクから書いていきましょう。
まずテーマとキャラについて。オカルトを題材にした物語で、主人公が未来人でヒロインがオカルト嫌いという始まりましたが、それを上手く使った演出は多かったと思います。文明は第11話までずっとヘタレキャラで一貫して、主人公らしさがほとんど出ない状況でしたが、それでも逆に新たな試みで良かったかと。ちゃんと王道の最後に覚醒というのも綺麗に描かれていましたし。そしてマヤはヒロインらしくない感じで第11話まで来ていましたが、その後は一貫して文明にぞっこんな感じ。それはオーソドックスでなかなかですね~。可愛かったですし!!それの脇を固めたのがオカルト色の強い感じのキャラたちでした。こずえ,JK,千尋,美風,あかりはそのカテゴリに近いのかなと思いますが、ここら辺を上手く使うことでテーマを動かし、安定した流れを作れたのでしょうかね。その一方で、亜美,スマイルのようなオカルト色が弱いキャラで補正を行い、それでいて亜美のマヤの幼馴染ポジションを利用して、オカルトへの態度を変えたりとそつのない構成もたくさん見せてくれました。
キャスト陣は基本的にレベルの高さが見え、特に千尋役の小林ゆうさんとJK役の子安武人さんは誰も他の声優さんではマネができないと思います。そしてあかり役には水瀬いのりさんは新人ということでしたが、この作品に新人投入は驚きました。演技はなかなかでこの中でも十分やっていけている気がしますので、今後に期待したいところです。
さてここから、少しだけ気になることを。やはりオカルトということでしたが、魔術的なところまでは深く行きませんでしたね。やはり超常現象ぐらいで抑えた方が良いと作成者の方は判断したのでしょう。それは賢明な判断だと思いますが、第10話引きからの千尋と美風の魔術対決はその限度を超えている気がします。もう少し丁寧にそれまでが描かれているのであれば、問題なく見れるのでしょうが、急転直下にああなってしまいましたからねー・・・。それともう少しマヤと亜美の絡みが多くても良かった気がするのですが、それは尺の問題で仕方ないのでしょうかねー。確かに亜美がマヤのことをよく分かっている描写は見られたのですが、それでもマヤが亜美のことをよく分かっているのは少なかったかなっと・・・。そういうところをもう少しかなと思われます。
それでも差し引きはプラスで、とてもよかったと思います。全体的に夏アニメは評価の低いものが多いですが、それでも良作にはこの作品は入れて良いのではと思います。やはり前評判が低かった分というところでしょうかねー。
最後に製作に携わったスタッフ,キャストの皆様ホントにお疲れさまでした。アニメノチカラという試みはとても難しいものだったと思いますが、批判に負けずにやり抜いたことは素晴らしいと思います。これを糧にさらなる試みを期待したいと思います。
「俺、自分の足で歩いたこと、あったのかな?」by文明
「歴史が変わるのはここからだ!!」by文明
「マヤ、『オレ』を頼んだぞ!!」by文明
「・・・鍵を発見、破壊した。」byマヤ
こんにちは、所用で更新が遅れてしまった「世紀末オカルト学院」の最終話の簡易草子&総評です!しかしとにかくこれで夏アニメも終了。もう明日から10月ということで、秋アニメも始まりますねー。・・・何個簡易草子を書くことができるのやら・・・。
それではここから「世紀末オカルト学院」の話に。前回の美風は鍵になりえなかったようで、本当の鍵は・・・。果たしてこの物語の結末はどのようになるのでしょうか?文明はここで覚醒することができるのか注目です!かなり時間がかかった記事だなー・・・。最後の方がうまくまとめられませんでしたが、そこはご容赦を・・・。

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それでは続きから書いていきます。良かったら拍手くださいな。数が増えれば、拍手のお礼ページ増やします。(笑)
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概略
アバンは純一郎と千尋&黒服の打ち合わせの場面。どうやら遺言を千尋に渡し、純一郎は7の月の前に千尋に未来へ転送させられたようです。それは現代のような街並みの世界なのでした。
7月19日。マヤが美風を打ち破った翌日から話は始まります。文明はマヤに純一郎が千尋の魔法によって逃がされたことを話しますが、それを聞いて喜ぶマヤ。そしてマヤは文明に今後のことを尋ねます。それに対して、未来へ帰ると答える文明に、どうも微妙な表情をするマヤ。そして終業式で退職ということで挨拶をしてからということを話して、学長室を出ようとしますが、ここでマヤの電話が鳴ります。相手はこの時代の文明の母親。そして終業式に「この時代」の文明をマヤが呼んだことを話されるのでした。それを聞いて嬉しそうに笑う文明でしたが、途中で自分はこの世界の自分に会ったことがないと言い出します。そして自分の記憶が未来の出来事だと叫ぶ文明に、その時の記憶を思い出したマヤも何か引っかかったようで・・・。突然、倒れる文明は頭を押さえて、自分の記憶が壊れてしまうのを必死に堪えるのでした。一方、「この時代」の文明はヴァルトシュタイン学院に興味を持ったようで、明日ぜひ言ってみたいと母親に頼みます。しかしあっさり駄目だと言われてしまうのでしたが、ここで運ばれてきたカレーライスを見て箸を所望する文明。どうやら徐々に2人の文明の記憶にパラドクスが起こっているようなのでした。
文明を送り出した未来の基地では、『ノストラダムスの鍵』を破壊しても、未来が変わらないことで大混乱。そして文明を送り出したこと自体があの未来になった原因ではと感じ始めているようです。そしてそこで文明から連絡が入り、21日(予言の日)にこの時代の文明と会うということを報告するのですが、それを聞いた博士が会うなと叫びます。どうやら情報科学の「ラマチャンドランフィッシャーの予想」によって、時空に歪をもたらしてしまうのだと。つまり未来の文明とこの時代の文明が出会うことで、『ノストラダムスの鍵』となってしまい、人類滅亡の危機を引き起こしてしまうようです。最初はそれを信じない文明ですが、未来は変わっていないという言葉についに信じなければならなくなった様子。即刻未来へ転送すれば問題は回避されるということで未来の司令部はそれを要求しますが、文明はそれに対して母親にだけは会いたいから1日だけ居させて欲しいと拒みます。そしてその判断は純一郎に託されることとなるのでしたが、同意してくれたようです。
純一郎は1人今までにエージェントを自分の『死後』の世界に送り込んでいたことが皮肉なことに、『ノストラダムスの鍵』を生み出す一端となっていたことに困惑しているようです。そしてマヤは自分の親切心が『ノストラダムスの鍵』となってしまったと後悔の言葉を言おうとしますが、それを遮って否定する文明。そして母親に会いたいことは事実だから、それには感謝していると答えるのでした。そして20日に帰ることにする文明でしたが、マヤは20日に母親を呼んでキャンセルを通告。それによってこの時代の文明と会うことを阻止でき、このまま終業式にも出られると。そしてずっと一緒にいることもできると話すマヤですが、やはり未来へ帰ると言う文明。それを聞いて最後に1つだけ学長命令を聞けと言うマヤなのでした。キャンセルに怒り、このまま文明を連れて東京に帰ろうとする母親ですが、ホテルに帰ると文明の姿がいないようで・・・。
学長命令の内容は亜美親子主催の送別会に参加すること。そこにはマヤ,亜美,こずえ,JK,スマイル,茂が集まっていますが、そこでもやはり文明の扱いはいつも通りで・・・。しかしそれでも茂は文明を買っていたようで、文句ばかりのマヤと亜美を抑えて、絶賛の様子。そして文明に小さい頃はやんちゃだったのではと聞くのですが、それを否定する文明でした。そして「この時代」の文明へ。どうやらヴァルトシュタイン学院に潜入して、『やんちゃ』をしているようです。そして外に出て、ベガ・アルタイル・デネブの夏の大三角形を眺めて、自分の居場所だとはしゃぐのでした。
そして視点は「未来」の文明へ。帰り道にずっと自分は自分の足で歩いて来ないで、流されてきたことを再認識してしょんぼりしているようです。しかしその中で自分がしてきた中にも、そうではなく自分の足で歩いたものを見つける文明。それを思い出し、ふと何かを思うのでしたが・・・。そして「この時代」の文明はヴァルトシュタイン学院にまだいるようで、母親は失踪届を出して、今までの自分の過ちに懺悔するように警察に事情を話しているのでした。
21日の終業式。そこで文明は自分のことを引き合いに出すように、生徒に自分の足で歩いていけるようになりなさいと話して、退職の言葉を述べ終えます。そして12時前、文明は屋上でぼんやりとしていますが、そこにはマヤが・・・。最低のスピーチだったと酷評し出しますが、文明の一番好きなものという言葉に少し黙ってしまいます。そしてゲートを開いてもらおうとしますが、ここでマヤが文明に何かを言おうとして・・・。しかし見る見るうちに表情は急変するマヤ。文明の前には「この時代」の文明がいるのでした。時刻は12時ちょうどの鐘が鳴るときなのでした。
対面してしまった文明と文明ですが、それに驚くマヤと「この時代」の文明に対して、ここまで自分の足で来たことを褒める「未来」の文明。そして頭を撫でてやり今後も自分の足で立って生きていけと言い、降りてきた破滅の宇宙人たちに立ち向かいます。この時代の文明の持っていたスプーンをもらい、歴史が変わるのはここからだと宣言する文明は宇宙人に突撃開始。そして文明は涙を流して、この時代の文明のことを頼むと言い宇宙人が転送されてくるゲートに入り、いなくなってしまうのでした。そして宇宙人と文明が去った後、マヤは一筋の涙を流し鍵の破壊を未来に宣言するのでした。その後この時代の文明を連れて、マヤはどこかに歩き出すのでした。
そして未来では文明が消失したことで、変わったようで喜びに胸躍り外に出て行く隊員たち。それを見届けてから純一郎も外に出るのですが、そこは先ほどまでとはまったく違い現代的な建物が立ち並ぶ佇まいに。そして先ほどまでいた基地も消失してしまっています。そしてここでマヤから純一郎に電話が。どうやら全てが変わったようで、文明はマヤのところにいるようです。そして家に帰ると表札は内田になっており、そこには文明の大好きなカレーライスがあったのでした。
掘り下げポイント
・マヤの文明
未来が変化しなかったのは、文明という存在自体が『ノストラダムスの鍵』であるから。それを考えれば、辻褄が合いますが、これだと美風の滅殺の意味はなかったのでは・・・。さて今週は文明の今まで歩いてきたことを鑑みて、向きあうことがポイントだった印象でした。自分は生まれてからずっと、子供のころは母親の言われたとおりに歩んできて、その後もずっと過去の世界に送られるのも、その世界で歩んできたことも自分の意思をはっきりと持ってやったものは少なかったという感じでした。しかし、最終回ではそれに向きあうことができましたが、今までとの違いはやはり守りたいと思えるものの存在の認識が大きいと思います。一番大切なものは、自分の足で立って行動することができる覚悟。それは最後の最後に花開き、宇宙人の封印を成し遂げたのでしょうねー。しかしホントは『ノストラダムスの鍵』は文明の性格自体だった気がしますね!
マヤにとって文明はもはや、居てほしいいとしい存在。いくらヘタレで、流されやすく軟弱者でも、その中にある良さも知っているからこそ、ずっとこの世界にとどまってほしいと思ったのでしょう。いくら口で罵倒していても明らかに態度がツンデレなので、文明自身も分かっていたかもしれません。マヤにとって純一郎が帰ってくることも嬉しいことでしょうが、それと同じくらい文明のことも大切に思っていると言うところでしょうか。
宇宙人の襲来に対して受けて立つ文明は「この時代」の自分を頼むとマヤに頼んでいますが、それは自分の足で立って歩けなかった自分みたいな未来にならないように、『教育』してくれということ。それを理解したからこそ、マヤは「この時代」の文明に自分の足で立って歩けと冷静に言ったのでしょう。それからマヤは「その」文明
と結婚したのかなっという感じでしょう。
それなりには纏まった内容でしたが、文明の存在は無くなってしまったのでしょうかねー・・・。まあ一部の人の心には残り続けるとは思いますが。マヤと「未来」の文明によって作り上げられた世界が、「今」の世界ということでしょう。
・純一郎の誤算
千尋によって未来に送られた純一郎は、どうやらそちらで独自の調査をしていたようですが、ノストラダムスの鍵は見つからなかったようです。ただその調査によって、『自分の死後』に何かあったという確信は生まれ、エージェントを送り続けたということでした。しかしそれは「ラマチャンドランフィッシャーの予想」に抵触する行為で、そちらまで考えが言っていなかった感じですね。まあまさか自分たちのやった行為が『ノストラダムスの鍵』になることとは思いませんからねー。
それでも文明の頑張りで見事未来を変えることができましたが、それによって今までの人類滅亡の世界もなくなって、記憶だけが残る純一郎。それをマヤの言葉を聞いて、受け入れる姿はとても印象的でした。どうやら未来の中の一部に隊員たちも取りこまれたようですし、このままハッピーエンドでいいのかな。
総評
アニメノチカラ第3弾ということでしたが、少し気になるところはあるものの大筋は綺麗にまとめられたようです。今までの作品とは趣が違うものでしたが、それが帰って新鮮でしたね!それでは総評の方に入っていこうと思いますが、総合的にはまあまあという感じです。ただ細かく見て行くと・・・。それでは次のチャンクから書いていきましょう。
まずテーマとキャラについて。オカルトを題材にした物語で、主人公が未来人でヒロインがオカルト嫌いという始まりましたが、それを上手く使った演出は多かったと思います。文明は第11話までずっとヘタレキャラで一貫して、主人公らしさがほとんど出ない状況でしたが、それでも逆に新たな試みで良かったかと。ちゃんと王道の最後に覚醒というのも綺麗に描かれていましたし。そしてマヤはヒロインらしくない感じで第11話まで来ていましたが、その後は一貫して文明にぞっこんな感じ。それはオーソドックスでなかなかですね~。可愛かったですし!!それの脇を固めたのがオカルト色の強い感じのキャラたちでした。こずえ,JK,千尋,美風,あかりはそのカテゴリに近いのかなと思いますが、ここら辺を上手く使うことでテーマを動かし、安定した流れを作れたのでしょうかね。その一方で、亜美,スマイルのようなオカルト色が弱いキャラで補正を行い、それでいて亜美のマヤの幼馴染ポジションを利用して、オカルトへの態度を変えたりとそつのない構成もたくさん見せてくれました。
キャスト陣は基本的にレベルの高さが見え、特に千尋役の小林ゆうさんとJK役の子安武人さんは誰も他の声優さんではマネができないと思います。そしてあかり役には水瀬いのりさんは新人ということでしたが、この作品に新人投入は驚きました。演技はなかなかでこの中でも十分やっていけている気がしますので、今後に期待したいところです。
さてここから、少しだけ気になることを。やはりオカルトということでしたが、魔術的なところまでは深く行きませんでしたね。やはり超常現象ぐらいで抑えた方が良いと作成者の方は判断したのでしょう。それは賢明な判断だと思いますが、第10話引きからの千尋と美風の魔術対決はその限度を超えている気がします。もう少し丁寧にそれまでが描かれているのであれば、問題なく見れるのでしょうが、急転直下にああなってしまいましたからねー・・・。それともう少しマヤと亜美の絡みが多くても良かった気がするのですが、それは尺の問題で仕方ないのでしょうかねー。確かに亜美がマヤのことをよく分かっている描写は見られたのですが、それでもマヤが亜美のことをよく分かっているのは少なかったかなっと・・・。そういうところをもう少しかなと思われます。
それでも差し引きはプラスで、とてもよかったと思います。全体的に夏アニメは評価の低いものが多いですが、それでも良作にはこの作品は入れて良いのではと思います。やはり前評判が低かった分というところでしょうかねー。
最後に製作に携わったスタッフ,キャストの皆様ホントにお疲れさまでした。アニメノチカラという試みはとても難しいものだったと思いますが、批判に負けずにやり抜いたことは素晴らしいと思います。これを糧にさらなる試みを期待したいと思います。
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