2009年12月31日 13:25

まず概略。今回は純夏が田舎の実家に行くお話しです。そして出発する前に純夏は汐に着いたら電話をすると言うのでした。地元に着く純夏ですが、父の兄の家は火事で半焼、かわりに寺に泊まることに。しかしそこは携帯が繋がらず、どうにもならない純夏。一方、純夏からの電話を心待ちにする汐。しかし電話はその日には届きませんでした。翌朝、朝早く携帯の繋がるところから汐にかけようとする純夏ですが、父・兄たちが夜通し酒盛りをして元気がないので、子供たちの代稽古をすることに。また戻って汐は電話を心待ちにしていますが、まだこないことにそわそわしています。きよりから来たメールには、飛びついてはがっかりするのでした。その時純夏は川で子供たちの川遊びをぼんやりと眺めていては、また携帯を気にするばかり、子供たちも気にしています。そしてその中の照明突然木の枝から飛び込もうとして、枝が折れ落下してしまうのを見た純夏か携帯をポケットに入れたまま川へダイブします。
またまたところ変わって汐。兄さんに事故を尋ねるほどいらいらしている模様、それでも強がって自分から電話をかけようとしない汐、時間つぶしに図書館に行くことにします。しかしその途中で事故の花束を見て、すぐに電話をかけるのですが、繋がらないのでした。そのときの純夏は携帯が水没して呆然としていました。その光景に照明も清香も話をかけられません。しかし意を決して謝った照明に対して、大人な対応を取るのでした。そして純夏はその気持ちを引きつりながら、墓参りに行きます。そしてその途中に携帯が復活します。その後、清香と夏祭りに行く純夏。その表情は浮かない様子。一方、汐はもう限界の様子で、病んでいる様にしか見えません。また純夏に電話をかける汐。今度は呼んではいますが、純夏が出ません。その時になったのは照明の家。そこで罰を受けていた照明はそれを見て、純夏に届けます。一回目は切れてしまいますが、再び掛かってきてそれを純夏に。
そして汐は純夏の言葉を噛み締めながら、「うん、聞こえるよ。」と。その後日、汐の勉強を見ている純夏、汐も幸せそうです。
ということでこれにてささめきことが完結!百合の一年もこれにて閉幕です。第2期も出来そうな作品ですので、やって欲しいですねー。かなり百合というものに否定的な方もおられますが、今の時代は全て自由なのでそれもありなのかもしれませんよ!私はそういうの好きではないのですが、時代の流れには乗らなくてはいけませんから・・・。今回掘り下げるのは2点。純夏と汐の心の動きを見て行きましょう。そして最後はささめきこと総評です。
・届けたい君へ声を
汐に着いたら電話をするという約束をした手前それを果たすのが純夏の性格。しかも相手が汐であるということは絶対しないとと思っているんでしょうね。タイミングが合わず、連絡できなくなっている焦りは徐々に表われてきており、それが携帯の水没で諦めや自失な感じになって行きましたね。汐がどう思っていようが、自分は必死な純夏。最後に携帯が復活して、汐と繋がった感じが印象的でしたね。
・貴方の声が聞こえるよ
今回かなりの情緒不安定の汐。いつもは一緒にいる純夏がいないことがかなり影響しているようです。実際は純夏が本命なのは明らかですので、今回の純夏不在は愛する人との離れ離れで、本心が出たのでしょう。いつもは純夏と一緒にいることでその気持ちを悟られないようにとしているのですが、そうでない時は純夏のことひたすら思っているのでしょうね。百合が好きというより純夏が好きだということがひしひしと感じられます。
総評
青い花に続く百合アニメとして登場したささめきこと。しっとりと少女たちの百合心情を描いた作品になっていたと思います。見ていて苦々しくなってしまうシーンも一杯ありましたが、それでも綺麗にえがられた作品でしょう。汐と純夏の関係はいろんなイベントを経ることで徐々に明らかになっていくのも良く、もう1クールやるのでも良かったと思います。
声優陣は実力派で純夏役あやひー、朋絵役原田さんは特に目立った活躍だったと思います。全体的にレベルの高い演技は見ていて安心でき、コミカル・シリアス問わず、好印象だったです。
評価の分かれる百合アニメですが、1括りにしたり先入観を外したりすれば、純粋に作品として見れるアニメだったと感じます。批判だけでは作品はできません。解決案を提示することが良作が増えることになるのでしょうか?
それでは失礼します。これで今年の記事はあと1つとなります。
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