2009年08月19日 00:25
まず概略。前回琴塚先輩に文芸部の機関紙の執筆の手伝いを理由に天文部から距離を置いてしまうことになる朔。みんな明るく送っているように見えるが、内心は尋常ではない様子です。その夜朔は自分の行った事に後悔を覚え、翌朝琴塚先輩に断りの返事をしようとするが、美星を見て動揺、やりますといってしまいます。そして、朔がいない天文部は美星が元気で相変わらずのように見えるが、そのから元気さに心配気味の小夜です。一方、朔は文芸部に行って、うやむやな気分で仕事を手伝い始めます。そして、文芸部の終わり天文部員のみんなにも執筆依頼があるという事で天文部へ行きますが、そこには誰もいなく、布団の上でぼんやりしているところに美星が現れ、そして抱きつかれます。そこに草間先生が現れて、朔と2人で屋上に行って話をします。その後、琴塚先輩・姫ちゃんの言葉もあって、やっとホントの気持ちに気づき、校舎に引き返すところで今回は終わり。
この回は、朔・美星・姫の心の動き方を中心に見ていこうと思います。
・朔
美星と草間先生が仲良くしている姿に、自分は美星のことをずっと知っているわけではなく、それが寂しくてたまらない気持ちになって、美星を見るだけでも動揺してしまいます。いわゆる嫉妬と言うほどではないが、羨望はあるのでしょう。ずっと転校を繰り返し、自分を浮き草のように感じている朔にとっては無いものねだりなんですよね。また一方で、天文部とも距離を感じていて、自分は必要とされていないというような勘違いもあってさらに話をややこしくしています。それが草間先生・琴塚先輩・姫の言葉に動かされ、やっと自分の思いに気づいていったんでしょう。
・美星
文芸部の手伝いを頼まれたという言葉に嬉しそうな表情という仮面をかぶっているだけで、内心は朔と一緒にいたいという気持ちがあるため寂寥感で一杯です。みんなの前でも気丈に『いつもの美星』を演じ続けようとするが、どう見ても不自然で小夜にも心配を掛けてしまいます。最後は朔と会って気持ちが動転して、抱きついてしまうということに気持ちが集約されています。
・姫
今回最も可哀想で報われないポジション。朔がいないことを素直に表現し、作業にも気が進みませんでした。ただある時から気持ちを入れ替え、仕事の途中に作業日記を書き始めます。それは今はいない朔に今の状態を知ってもらおうと一途に想ってものです。最後はそれを朔に見せる事で彼が自分の正直な気持ちに気づくラストピースになるのですが、それが何とも切ない気持ちにさせます。
しかし、朔×美星疑惑に今回も悔しがっている姫はホントにむなしい気持ちにさせてくれます・・・。
今回はこれで終わりにします。
それでは失礼します。

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