概略
学校帰りに木村商店の前で、例の取材の記事を見る緒花,民子,菜子。気になる評価は10点満点中5点で・・・。喜翆荘の従業員たちはその評価に動揺しますが、それに対してこの話は御終いだと言うスイ。みんな仕事に戻るのですが、緒花は仕事の途中に出版社に電話を掛けます。結局切られてしまうのですが、そこに電六が来て、スイは「ふくや」に行ったと言われるのでした。

「ふくや」では湯乃鷺温泉が低い評価をされたことについて、旅館組合の面々が会議をしています。湯乃鷺シーラスなどの新しいホテルの台頭もあり、組合長は厳しい表情ですが、組合員はどうも楽観的な意見が多く見受けられます。それに対して反論するのが、シゲ子とスイ。新しいホテルができたら、この温泉街は大打撃だと言うシゲ子と質の問題なんだと語るスイ。2人も激論もあって、一気に会議が紛糾し出すのでした。それを見に来た緒花ですが、そこに結名が現れて・・・。ぼんぼり祭りの準備を手伝う緒花ですが、結名の新しいホテルに対しての楽観的な意見に猛抗議。そんな切実な姿に面白いという
感想を持つ結名なのでした。

喜翆荘に戻り、緒花はスイに雑誌社に行って直談判してくると言いますが、評価は他人が決めるものだから、それを糧にして頑張れば良いのだと諭すスイ。しかし、それでも納得のいかない緒花は翌朝に殴り込みを掛けるのでした。それについて話をしている喜翆荘の従業員たちですが、そんなときに予約キャンセルの電話が続けて二件も・・・。菜子の電話も取らず、緒花は出版社に行き、「ぼんぼり」ます。その結果、この記事を書いたライターを突き留めますが、なんとそれは緒花の母親の皐月なのでした。

皐月との久々の対面になった緒花ですが、皐月の夜逃げは完結してしまったようです。レストランでも、いつも通りにあっけらかんとしている皐月に、どうして来てもいないのに酷い評価を付けるのかと尋ねます。それに対して、大人の事情だと語る皐月は、喜翆荘に悪い評価を付けたがる偉い人がいるのだとあっさりと話すのでした。皐月の仕事について不満を語る緒花ですが、それに皐月はそんな仕事でも自分は、必死で緒花を育てるためにしてきたのだと語ります。それについては理解する緒花ですが、それなら喜翆荘に来て、訂正記事ではなくでもいいからありのままを記事にして欲しいとお願いします。それに同意しない皐月に、諦めないと言う緒花はどこかに走って行ってしまうのでした。

緒花の打ち出した作戦は出版社の前での座り込み。それに対して、皐月は絶対自分を許さず、諦めないから放っておいてくれればいいと同僚に頼むのでした。そんな座り込みのときに孝一からメールが来ます。バイト中ということですが、こんなやり取りや街並みについてまだ半年も経っていないのに懐かしさを覚える緒花なのでした。そこで孝一のバイトが池袋の本屋と知り、会いに行きたくなってしまう緒花なのでした。そこで、孝一と五十嵐波子の仲睦まじい姿を見つけてしまう緒花。それに動揺してしまい、本屋を走って行ってしまうのでした。

孝一のせいで精神的に追い込まれる緒花ですが、座り込みに雨が降ってきて限界に陥って行きます。皐月に情けまで掛けられる始末で、そんなときに孝一が現れます。緒花と孝一は一緒ファミレスに入るのですが、2人とも会話がぎこちなくなってしまいます。それでも緒花の紅茶コーラの姿に緊張の解ける孝一。それを見て、緒花は波子のことを聞きますが、どうやら告白された相手のようです。そんな気がないと孝一は言ったようですが、待つと言われて・・・。それに対して返事をしないのは失礼と孝一に言う緒花ですが、自分がその原因を作っていることにはたと気付くのでした。少しひと悶着あるのですが、その間の孝一の姿にもう見たくないのだと思ってしまう緒花なのでした。

全てのことがめちゃくちゃになってしまい、錯乱状態になる緒花。そんなときに現れるのが民子と徹。民子の腕の中で泣きじゃくる緒花ですが、心の中ではこんなに心が動いた1日は初めてだと思うのでした。
掘り下げポイント・濁流の如く 今回のメインは前回から引き続きの緒花でしたが、以前の取材の記事の結果が散々だったというもの。悪い理由がなく、それについて突き詰めていこうと正義感を持って臨む緒花の姿が凄かったですね!ただ、そんな真っ直ぐな緒花には今回の物事の1つ1つが重く苦しいものだったような気はします。
「ぼんぼれ」ば、良くなることはあるはずだと思う緒花ですが、それはあくまでも中学生である発想ではあります。一生懸命すれば、全てが上手くいくというのはあくまでも夢見がちな発想で、それに対するアンチテーゼが今回のコアだったと思います。やはり理想と現実、子供と大人、楽しいと苦しいと緒花の中にはどうやら何かが芽生え始めている気がします。
前回は自分が居なくても喜翆荘は問題なく動くという無力感にさいなまれた緒花ですが、今回は自分一人では何もできないということを知ったような気がします。最初は自分が頑張ることで全てが上手くいくと思っていた節がありますが、それはあくまでも幻想で、自分が頑張るだけでは物事は動きださないと分かったでしょう。今の段階では、主観的な動きが多く、それでいて客観的に物事を見ることはあまりない気がします。
そういった面はやはり子供であると言わなければならず、一方でそこからの変化が今回は見受けられた気がします。全てが上手くいくとは限らないこと、スイの意見に、皐月の想い、そして孝一に自分がしたこと。それらが全て混ざりあうことで、大人のステージに上るのでしょう。緒花は今大人と子供の分水嶺に立たされていると思いますが、これがいわゆるモラトリアム。その期間にいっぱい感じて、いっぱい動く、そしていっぱい考えて、いっぱい苦しむことが大切でしょう。
それが次回にも引き続き出てきそうな気がします。ホビロンな面もやっと解消されそうな気がしますねー。(笑)ただ、緒花が他人の気持ちに気付きだすといろいろと大変なことがあるもんで・・・。
・皐月やスイから見た緒花 今回は緒花の気持ちにアクセントを添えたのは、祖母と母。皐月にとって何だかんだ言っても、自分の可愛い娘であり、それは緒花との会話からも分かります。ただ、彼女の失敗は緒花に許してもらおうとはせずに、自分を恨むことで生きる力にさせていること。緒花同様相手の気持ちをあまり深く考えないで大人になってしまった不器用な皐月。しかし、それでいて世間の厳しさには人一倍理解があるんですよねー。主観的でリアリスト、そんな評価を私はしたいと思います。
一方、スイは皐月とは違い、相手のことを思って敢えて多くを語らないというタイプでしょう。緒花も皐月のことよりはスイのことの方がよく知っているような気がしますが、ある意味緒花の目指すのはスイの方なのかもしれませんね。自分の気持ちよりも他人の気持ちを尊重する。それでいて、誰よりも自分に厳しく、そのために従業員にも厳しく言える。態度を見ると非常に冷淡に見えるかもしれませんが、それでいて誰よりもみんなのことを思っているという感じでしょう。客観的でロマンチスト。緒花に似た性格だと良く描かれていますが、まさに『大人』になればスイみたいになれるのではないでしょうか?
次回は緒花の心のアクセントになりそうなのは、徹,民子,波子に孝一。今回が家族なら次回は友達や仲間ということなのかもしれませんね。ホントに緒花は成長しなければならない時期に来ている、そんな気がします。
ぼんぼりラジオ 花いろ放送局 ~第10回~
(クイックすると
ラジオの画面に変わります。金曜日配信にぼんぼり
ラジオはあります。)
内容古今東西お題「『女子校生』と言えば」→かな恵ちゃん「縞々のネクタイ」,能登さん「セーラー服」,ハルカス「見えそうで見えないスカート丈」
オープニング女子校生の話 パーソナリティは輪島巴役の能登麻美子さん(以下、能登さん)と松前緒花役の伊藤かな恵さん(以下、かな恵ちゃん)に、週替わりパーソナリティとして和倉結名役の戸松遥さん(以下、ハルカス)の放送です。さっそく女子高生の話ですが、過去を振り返るような感じの3人。かな恵ちゃんの学校はブレザーだったようですが、着崩しなどが自由で私服で学校に行っていたとのこと。そして、ハルカスの問題発言になりますが、どうやら階段であのスカート丈は気になるようで・・・。自分は厳しい校則のために、そこまでスカート丈を短くしていなかったと語るハルカス。一方、能登さんはセーラー服だったようですが、憧れはブレザーだったようです。それぞれの過去が明らかになるオープニングなのでした。
喜翆荘の秘湯から 改めましてのあいさつを経て、能登さんをかな恵ちゃんとハルカスが弄り、指湯のコーナーへ。今回はハルカスのチョイスで「生薬」になります。あまりの色にコーラだと言い出すかな恵ちゃんですが、温度が熱いようで・・・。
ハルカスの絵は・・・ 最初のお便りは、ハルカスのイルカショーの絵のイルカがサメに見えるというもの。イルカだと反論するハルカスですが、能登さんもかな恵ちゃんも獰猛という言われる始末で・・・。ちなみに、花いろキャストで一番上手いのはあきちゃん(豊崎愛生さん)とのことです。
似非で良いから有難い 次のお便りは結名の似非方言に関連して、どこの方言が可愛いかという質問。ハルカス曰く、自分の出身地以外は似非になるが、似非で有難いと思うようです。ハルカスの結名の演技は可愛いと言う能登さんとかな恵ちゃんなのでした。そしてどこの方言が良いかということで、京都弁の話題とかな恵ちゃんへのぶぶ漬講座となるのでした。
かな恵ちゃんにかき氷とわたあめは映える! 続いてのお便りは、生まれて初めて食べたものはあるかというもの。リアクションが薄い能登さんとかな恵ちゃんを見兼ねて、ハルカスは好きな屋台に質問を変更。かな恵ちゃんはかき氷とわたあめは外せないようです。一方、能登さんは石川県のローカルゲーム(?)で、そしてハルカスはイカ焼き・・・。
―ここで、OP「ハナノイロ」が流されます―
花よ咲け! ユメトーーク!それぞれ誰かが食いつきます アドリブ暴走のハルカスに笑えの堪えられなくなるかな恵ちゃんとそれを宥める能登さん。そして、ついに2人が喋らないので、寂しくなってしまうハルカスなのでした。さっそくお便りに入りますが、今回送られてきた夢は「身長を10cm伸ばす」(『155cmしか』で激怒のかな恵ちゃんですが、身長は緒花と全く同じとのこと),「ラノベ作家になること」(これぞ夢だとかな恵ちゃんですが、実際出してみればと語る3人),「クセ毛を直すこと」(ハルカスの『じんじんまい』の悩みが爆発),「ありとあらゆるウイスキーを飲み、お気に入りを探す」(能登さんのウイスキーブームと御一人様の話メイン)でした。
花いろ ゆ~ゆ~マップ!3つの新情報 使える能登弁講座「もう、そんなにももた見ちゃいやぁ~ん!」(「ももた」=「太もも」)でしたが、例文がヤラシイとツッコミを入れるかな恵ちゃんとハルカスなのでした。そしてコーナーに入りますが、今回は「河豚の卵巣の糠漬け」(写真を見て生々しいと言うハルカスですが、能登さんは食べたことがないようで・・・),「金沢港大野からくり記念館」(写真の般若を見て怖いと慄く3人。外観はお洒落なようですが・・・),「羽咋擬音石像」(写真を見て、そのまんまだと3人ですが、石川県は遊び心が凄いとかな恵ちゃん)がありました。
エンディング女の園に闖入者? 能登さんの声を聴いていたいと言うかな恵ちゃんとハルカス。そして今回はスタジオが違うようで、フォーメーションがトライアングルだったということなのでした。最後は、かな恵ちゃんの試練のお知らせを終えて、予告が。どうやら、もうすぐ種村孝一役の梶裕貴さんがゲストとして
ラジオに登場するとのこと。3人とも強制的にパーソナリティにしようと目論むのでした。次回の週替わりパーソナリティは小見川千明さん(ハルカス曰く、「ちーちゃん」)とのことです。
感想 もうすぐ、梶さんの登場ですかー・・・。女の園に入って大丈夫なのかどうか、非常に楽しみですね!さて、今回はハルカス回でしたが、今までよりは大人し目だったような気がします。やっぱり食べ物がないと駄目なのかな・・・。(笑)内容的には、全体的に能登さんが弄られただけの印象。『じんじんまい』はハルカスのブログではおなじみなので、気になる方は用法を確認してみてはいかかでしょう!
今回一番盛り上がったのは、古今東西。能登さんとかな恵ちゃんが無難に答えたのに対して、ハルカスのおっさん視点・・・。まあ、3人目はオチなので、それはそれでよかったのですがね!ハルカスの高校時代はよく知られていますが、校則が厳しかったとのこと。ハルカスのスタイルなら、能登さんでなくても、短い方が生えると思いますよねー!
かな恵ちゃんのちびネタ,能登さんのちょっぴり寂しい話,ハルカスの食欲が垣間見られた
ラジオですが、これはやはりデフォですから、平和な回だと認識せざるを得ません。あと絵については、スフィアだとあやひーとあきちゃんが上手で、ハルカスとみなちゃんがなかなか・・・。
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