」ですが、なぜか次回予告があったような・・・。全体的にはまとまってはいますが、細かなところとしてはどうだったのかなとは思います。普通に全13話だと思っていたので、ここでの終了は驚きです!
概略
「しでの鳥」の怪異、いわゆる「不如帰」であるということですが、特性は托卵であるだけで、一般的には無害な怪異。不死身で偽物だということ以外は・・・。阿良々木家が余弦に壊されてしまったために、火憐が帰ってくる夕方まで暦は番をしていたようです。月火のことは上手く誤魔化して家の戻る暦ですが、去り際に火憐に自分と同じように月火のために死ねるかと尋ねます。それにあっさりと妹だからと言って死ねると答える火憐なのでした。月火の部屋に来て、寝ている月火に突然のキスをする暦ですが、あっさりと激怒されて吹き飛ばされてしまいます。暦は月火のことを妹だと再認識しますが、そのまま余弦と余接に戦いを挑むことにするのでした。

忍は今回暦に協力することにし、今回は暦と忍の吸血鬼の力を高めて、余弦と余接のいる叡考塾に向かうことにします。月火の件は交渉決裂で、暦は余弦と、忍は余接と戦うことに。余弦曰く、メメと泥舟は大学のオカルト研究会の同期とのこと。(※もう1人のサークルの先輩が伊豆湖)戦いが始まりますが、戦闘面では余弦が圧巻の強さで、暦はすぐに戦闘不能寸前に・・・。そのまま、忍と余接のところに突き落とされる暦ですが、こちらの結果は忍の圧勝。余弦は忍と決勝戦だと嘯きますが、暦はまだ諦めてないようです。家族だから自分の理想を押し付けるのだと言う暦ですが、偽物であることが悪と言うのなら自分が背負うと宣言します。

性善説と性悪説を持ち出して、語り出す余弦。自分は本物の方が価値があると言いますが、メメは同価値だと言い、泥舟は偽物の方が圧倒的に価値があると。白けたと叫ぶ余弦は余接を連れて、月火のことは例外として見てやると言い去っていこうとします。自分との戦いがどこか本気でなかったと漏らす余弦ですが、暦は自分を人間扱いしてくれた余弦の言葉に気が抜けてしまったのだと振り返るのでした。それは、メメを除いては初めての言葉だったから。それが不満だったのか、最後はメメが絶対に言わない「さようなら」で締めていなくなる余弦なのでした。

家に帰って、月火に戦ってきたことをどこか冗談みたいな口調で喋る暦ですが、暦が自分たちのことが大好きであることを月火は知っているようです。暦は月火に夏休み明けになったら彼女のひたぎのことを紹介すると約束しますが、その発言に驚きを覚える月火なのでした。
個人的感想 今回で
アニメ「
偽物語」のテレビ版は終了という感じですが、次回は多分にインターネット配信でしょうね・・・。まあ、「
化物語」のケースでもあるので、それが濃厚だと言わざるを得ませんね。ともかく、大筋はなぞることができているでしょうからね・・・。
今回のメインは暦の怪異を背負うという決意。月火は怪異であっても、自分たちにとっては妹である。余弦はそれが偽物であるから倒すと言っていましたが、暦にとっては偽物であっても、自分たちにとって月火は妹であるという気持ちは本物だという意思で余弦を説得しましたね。暦にとっての正義と余弦にとっての正義がありますが、どちらが正しいというのはないわけです。そこに対立がありましたが、あくまでもどちらが為すことも性悪説で言うところの偽善であるので、正直優劣がつかないで諦めたという感じでしょうね。
メメに似るのが嫌だと言っていましたが、最後に去り際の言葉が「さようなら」。そういう挨拶が嫌いなメメに対する皮肉であるのですが、一方で関西弁を使っていないところが注目です。つまり、余弦の口調は偽物で偽りだったというもの。それに注目すると余弦というキャラの奥深さも見えてくると思います。
暦は真っ向からやっと月火と火憐とぶつかることができた「
偽物語」。今度ピックアップされるのはおそらく「傷物語」のことでしょうか?忍と翼にスポットが当たるような感じがしますね。
総評 全体的に、
アニメ「
化物語」の土台として物語が進みましたが、内容は暦と火憐と月火のこと。それぞれが偽物を抱えている兄妹ですが、それを背負っていこうとする気持ちがひしひしと伝わってきたストーリーでした。一流の詐欺師である「偽物」貝木泥舟のことや陰陽師である「偽善」影縫余弦のこともありましたが、結局最終的に行き着いたのは兄弟愛かなと思います。
一方で、
アニメ「
化物語」のヒロインたちも徐々に変化が出てきた印象。ひたぎも「かれんビー」で一歩を踏み出しましたし、ここから面白くなってきそうですね。次回予告の感じからネット配信に次回はなりそうですが、非常に楽しみます。次回も期待してのんびりと待っていましょう!
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