は最終回!トオルのセンチメンタルは絶賛継続中だったわけですが、最後はどうにかこうにか綺麗に終わることができたと個人的には思います。それぞれのキャラが持ち味を発揮して、締まったフィナーレだと個人的には満足です。
概略
アバンは前回のるんとトオルの2人で帰る場面から。るんたちが3年生になって、自分だけが独りぼっちに残されることが頭に過ぎるトオル。そして、月日は過ぎて、3学期。部屋に籠っているトオルですが、そっと炭酸を抱いて涙を零しているのでした。

新学期になっても、るんとユー子とナギの教室での掛け合いは相変わらずのものですが、一方のトオルとユタカとミホの1年生トリオも平常運転。そしてるんのところに来るトオルですが、そこに男子生徒がいて時間稼ぎをするユー子。しかし、ユー子の胸に挟まれて、窒息してしまうトオルなのでした。始業式を終えて、相変わらずの鬼頭先生と鎌手先生ですが、鎌手先生に挑むのがナギ。自分の名前は誰か鎌手先生に質問するナギですが、なかなか思い出せない担任で・・・。さらに、そこに出てくるのが熱血の鬼頭先生で・・・。

外の落葉掃除をしているトオルたちですが、そこで木から降りれなくなった子猫を発見。ユタカが暴走していますが、そんなときにるんが現れます。るんとトオルの掛け合いを見て、微笑ましく思うユタカとミホの一方でトオルは恥ずかしくて仕方ない様子なのでした。

その帰りにファーストフード店に集まるるん,トオル,ユー子,ナギ。るんがドリアンバーガーを食べたときに、舌を噛んだせいでなかなか会話が弾まない一同・・・。一方で、ユー子のポイントへの執着も大したものですが・・・。どうにかこうにかお客さんたちからポイントを貰って、クマのキーホルダーを手に入れるユー子。その後も、ユー子の可愛いモノ好きやるんのケント・デリカット、ナギのモノマネなどで盛り上がるのでした。ただ、その傍らで、どうも浮かない表情をしているトオルですが、いつの間にかウトウトしてしまい・・・。

いつの間にか時間はもう18時前。帰る頃合いになりますが、そこで自分は宇宙人だとカミングアウトするるん。そして宇宙に帰るるんに慌てるトオルですが、それは夢。実際、夢から目覚めるとトオルはるんにおぶられていました。そのままトオルの家まで運んでくれますが、家でトオルと炭酸だけになると寂しさが込み上げます。それを慰めるために、コンビニへ甘いものを買いに行くトオルですが、エントランスにはるんがいました。そして、そのいつもと変わらないるんの姿に抱きつくトオルなのでした。そんな日常的な日々が続く
Aチャンネル。あと1年はこの状態がずっと続きそうです。
個人的感想 今回はトオルの抱えていた不安の解消がメインと思っていましたが、それと並行してそれぞれのキャラクターの持ち味を最大限見せてくれた回でした。トオルをメインに据えながらも、るんもユー子もナギもちゃんと活きており、さらにユタカやミホもちゃんと登場させ、そしてプラスして鬼頭先生,鎌手先生,佐藤先生も出す。総覧的ではあるものの、4コマのテンポも相まって、上手く綺麗な締め方になったと思います。
トオルの抱えていたのは、るんたちがいなくなってしまい、自分だけが取り残されることへの不安。そして、るんの姿が徐々に遠く感じていたと私は見ます。だから、最後のるんに抱きついたシーンが意味を持つのですが、それはるんはずっと変わらずるんなんだと気付いたから、そんな雰囲気に感じました。
月日は移り替わり、物事は違っていく。そんな一日一日の積み重ねもいつの間にか違う道へとそれぞれを誘う。そんな一瞬の奇跡がこの出会いなのかもしれません。そんな日常的な平和な日々も1年続くのですから、それを楽しむことがトオルに出来る唯一の青春の謳歌なのかもしれませんね。
さて、最後に何だかんだで結局トオルはメインですが、インパクトはるんだったな・・・。舌を噛んだ姿は完全にアホの子でしたし・・・。まあ、かおりんが中の人で良かったと改めて気付かされたシーンだったかも。(笑)
総評 Aチャンネルはたぶんこのクールでは一番の日常を描いた
アニメだったと思います。
アニメ「日常」はありますが、あれは完全に非日常ですから。(笑)るんの天然に、トオルのるんちゃんラヴ。この2人を中心に、美味しい役のユー子と何だかんだでダメなナギでバランスを取り、その外側にユタカ,ミホ,佐藤先生,鬼頭先生,鎌手先生,炭酸を組み合わせる。バリエーションとしてはそこまで多くはなかったのですが、デフォとなる組み合わせ、例えばるん&トオル&ユー子&ナギやトオル&ユタカ&ミホ、佐藤先生&鬼頭先生&鎌手先生は安定感があり、4コマらしいテンポのある内容だったと思います。
高校生の日常を描いたものの、少し気になるのが綺麗すぎること。まあ、創作の世界なのでそうなるのが自然ですが、少し見ていた自分としては少し空しくなるときもたびたびあったなと思います。こんな綺麗な世界が大人になるともう無いんだなとマイナスに考えてしまうんですよねー。こんなに綺麗な高校生活だからこそ、るんたちにはもっと満喫して欲しい、そう思ってしまいます。
作画はスタジオ5組が頑張ったこともあり、なかなか良好だったと思います。また、各話に挿入曲がありましたが、あれは雰囲気に合ったもので、悪くはなかったと思います。ただ、時間稼ぎの面も否めなかったので、そこがどうかと・・・。キャスト的には、るん役の福原香織さんはベスト(バルサミコ酢以来のハマり役かも)で、トオル役の悠木碧さんもなかなかな演技を見せてくれました。ユー子役の寿美菜子さんは神戸出身から関西弁は問題ないかなと思っていましたが、実際はどうだったのかそこが気になるところ。ナギ役の内山夕実さんはメインクラスのキャラを上手く演じていたと思いました。ただ、やっぱり個人的には佐藤先生と鬼頭先生のインパクトが強すぎて・・・。千秋と保坂だもんな・・・。

個人的に好きだったシーンはカラオケ回でしたが、ただるんたちよりも小野Dの熱唱の方が良かったなー。佐藤先生と鬼頭先生でカラオケ行ったら面白かったとも思いますがねー。他には、やっぱりるんたちが江の島に行ったときの話とかはよかったと思います。
最後に、この作品の制作に携わったスタッフ、キャストなどのみなさん、本当に良い作品を見せていただきました。今後も素晴らしい作品を作って行って欲しいと思います!ありがとうございました!!
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