fc2ブログ

門戸開放元年の使者

2009年08月05日 00:00

 それでは、今回は題名でぴぴっと来た競馬通の方もいるでしょう。アグネスタキオン・ジャングルポケット・マンハッタンカフェ・ダンツフレームという輝かしい同期の馬と比肩しうる外国産馬(マル外と呼ばれている)の名馬クロフネです。
 個人的にはそれほど好きな馬ではありませんが、ダートでの偉業があるので書こうかなと思いました。最初の方はかなり苦汁を舐めるレースが多かった気がします。
ap300-227_convert_20090804000630.jpg


デビューからの決闘

 デビュー戦は、なんと新馬戦でエイシンスペンサーに負けて2着のスタートでした。そのあと次戦の新馬戦を圧勝して、次にエリカ賞を選択します。そのエリカ賞で2歳レコードタイムで圧勝、その勢いに乗ってクラシックへの登竜門・ラジオたんぱ3歳ステークスに駒を進めます。エリカ賞の快勝もあって、圧倒的一番人気に押されます。しかしここで、将来の皐月賞馬アグネスタキオン・ダービー馬ジャングルポケットの2頭に力をまざまざと見せ付けられて、3着。ここで、クロフネの3歳は終わりました。


マル外最強の称号

 明けた4歳、クロフネは毎日杯に出走して、ここを圧勝します。そして迎えた外国産馬のクラシックと扱われていたNHKマイルカップに出走します。ここで上手くレースをしたクロフネと同じ父であるグラスエイコウオーを豪脚で、捻り潰し優勝。次はその年初めて外国産馬が出走できるようになった日本ダービーに向かうのだった。当時その頃無敗の皐月賞馬アグネスタキオンが屈腱炎で戦線離脱、引退となり、ダービーはクロフネ対ジャングルポケットと思われていました。


開国元年ダービーの覇者は?

 迎えたダービー。クロフネ・ジャングルポケット両頭は後方に構え、最後の直線に勝負を賭けます。しかし、両者の明暗ははっきり分かれました。ジャングルポケットは得意の長く使える末脚を武器に一気に先頭に突き抜けます。対して、クロフネは馬群で苦しむだけで、じりじりとしか伸びません。結局、ジャングルポケットが優勝、2着には皐月賞2着ダンツフレームが入り、クロフネは5着に沈んだ。


マル外の苦悩

 秋は神戸新聞杯に出走するも3着に敗れ、菊花賞からプランを変更して天皇賞(秋)に向かう事になりました。しかし、突然の外国産馬アグネスデジタルの秋天出走で、外国産馬枠に漏れてしまい、仕方なく同じ週のダート重賞武蔵野ステークスに行くことになりました。


世界が震撼

 このレースに出走したクロフネは、観客を唖然とさせます。もう3コーナーでスパートして、4コーナーではもうレースをやめているのにもかかわらず、10馬身の圧勝。同時にレコードタイムも記録します。このレースの後、秋のダート王決定戦・ジャパンカップダートの出走に打って出ます。そして、クロフネはここで世界に名を轟かせることとなるのです。このレースでも3コーナーでスパート、4コーナーで圧倒的リードを保ちます。ただし今回は世界の名馬たちです。そう簡単にはいかないはず、だれもがそう思いました。しかし終わってみれば、去年のジャパンカップダートの覇者ウイングアローに9馬身の圧勝。ダートの時計が出ないと言われている良馬場で世界レコードを打ち立てました。来年には世界挑戦も発表されましたが、屈腱炎を発症。結局引退となりました。世界では芦毛のセクレタリアトと呼ばれるほどの期待がありました。

 
結びに

 クロフネは、GⅠ2勝ながら、ハーツクライと同様記憶に残る名馬です。種牡馬としても優秀で、朝日杯フューティリティステークス覇者フサイチリシャール、スプリンターズステークスを勝ったスリープレスナイトがおり、次世代に血を受け継がせることに成功しています。クラシックではクロフネ同様勝ち切れないのが現状ですが、ブラックシェルのダービー3着があるように期待はでき、いつか一頭出て欲しいと願っています。

 明日は久しぶりの漫画作品紹介です。いやぁ、ホントにしてませんでしたからね・・・。結構綺麗に書けたなあー!!

 それでは失礼します。

にほんブログ村 競馬ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 トラコミュ 学問としての競馬へ
学問としての競馬
スポンサーサイト




web拍手

心の叫びを聞け

2009年07月29日 00:00

 今日は予定を変更して、競馬ヒストリー『ハーツクライ』をします。本当は、クロフネをする予定でしたが、いい画像が見つからなかったのと時間がないので、輝く瞬間がやや短期な馬の紹介に差し替えます。ハーツクライのファンの方すいません。私はそれでもハーツクライの偉業は凄いと思いますし、軽視しているのではありません。それでは、はじめましょう!!

hearts2n_convert_20090716000036.jpg


ダービーへの軌跡

 ハーツクライは、2月の新馬戦にデビューし、それを勝って夢に歩き出した。次走はいきなりのきさらぎ賞(GⅢ)への出走。通常、このレースに出る馬は3歳500万クラスまたは3歳オープンクラスの出走を一度してからが一般的です。そこで、3着に健闘して自力を見せ付けました。ちなみにいままでこのレースで確か新馬戦からの出走馬での3着以内だったのはハーツクライだけでしたな。その後若葉ステークスに出走して、見事勝利。皐月賞の切符を手に入れます。しかし、迎えた皐月賞は14着の大敗。このときの優勝馬はダイワメジャーでしたね。そして、ダービーのステップとして選んだ京都新聞杯を勝ち、ダービーへ弾みをつけました。ただし一方で、ある魔物が偉業を成し遂げんとしていました。


王者への挑戦

 この年のNHKマイルカップ覇者で、2歳王者を完膚なきまでに負かしたキングカメハメハの史上初の変則二冠に、競馬ファンは湧いてました。日本ダービーでは、マイネルマクロスの1000m57.6秒の歴史的ハイペースでの暴走逃げでした。そして迎えた直線では、皐月賞2着だった『公営の星』コスモバルクが早々と後退するほどの先行馬総倒れのレース。ここで王が動きます。一気に後方から抜け出し、早々とレースを決するキングカメハメハ。ハーツクライは最後懸命に追い込むが力及ばずの2着。この史上初の偉業はレコード記録も添えての華やかなものになりました。


秋の苦渋

 ダービー2着の後、放牧に出されて休養に入り、復帰戦は9月下旬菊への登竜門の神戸新聞杯に駒を進めた。しかし、またもキングカメハメハに敗れての3着になった。ちなみにこのあとキングカメハメハは天皇賞(秋)を目指します。しかし屈腱炎の発症で引退に追い込まれます。その後、ハーツクライは、菊花賞に臨むのですが、1番人気を背負いながらまさかの7着。そして、ジャパンカップ・有馬記念に連戦しますが、ゼンノロブロイなどの古豪の前に惨敗。この年を終えました。


本格化への序曲

 冬を終えて、4歳になったハーツクライは4月の大阪杯2着から始動した。そして迎えた天皇賞(春)でしたが、なんと去年常に先着していたスズカマンボに勝利を取られるという敗戦、結果は5着。その後、宝塚記念でスイープトウショウに僅差の2着で上半期を終えた。


3歳のあの化け物退治
hearts1n_convert_20090716000011.jpg
 そしてハーツクライは天皇賞(秋)に鉄砲がけで出走して、展開もあいまって6着。そのあとは、世界一の名ジョッキー・デットーリのアルカセットにダービーと同じ東京2400mでレコード記録更新されてのおまけ付での2着。ただしハーツクライ自身も同タイムでのゴールであって、力を見せ付けた。
 そして始まる、化け物・3歳無敗の三冠馬・ディープインパクトとの有馬記念。今まで追い込み一辺倒だったハーツクライだったが、今回はルメール騎手の判断?で先行します。そして迎えた直線走路、猛然と追い込むディープインパクトをどうにか半馬身抑えての勝利。この瞬間に初のGⅠ制覇となり、それと同時にディープインパクトに日本国内での唯一の負けを刻んだのです。


化け物狩りは世界で煌き、そして止まる

 この後、ハーツクライは海外を目指します。まずこの年初戦はドバイシーマクラシック。これをなんでもないように有力海外馬を4馬身ちぎっての快勝。次に、世界でも最高峰レースの一つ、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに出走、結果は3着だったが、内容の濃いものだった。
 その後、目標をディープインパクトとの再戦となるジャパンカップに絞っていたが、競走馬としては致命的な喉鳴りを発症。ジャパンカップに出走するが11頭中10着。そのまま引退となった。


最後の少し

 ハーツクライは実際GⅠ2つしか獲ってないんですよね。ただこれほどに印象を与える馬はそうそういませんね。私の名馬の基準は、印象に残ることも加味しています。ただ、私はイギリスの本場で真っ向勝負を挑んできたのはかっこいいと思います。飛躍期間が短い割に下積みの長いことは本当にすごいですね。まるで『桜桜』のような馬とでもいっておきましょう、それでは失礼します。

 次回の予告もしたほうがいいと感じましたので少し、明日は声優ネタをします。今回もアップしてからのお楽しみで。最近も活躍してますから、この方を選びました。

私が管理する競馬コミュニティ・優駿会(http://blog46.fc2.com/control.php?mode=sns_community&process=community_detail&community_key=12416
 良かったらぜひ。

にほんブログ村 競馬ブログへ
にほんブログ村
web拍手

素粒子逝く

2009年06月26日 23:20

 こんばんは、かなり私の我が儘な記事書かせていただきます。
 先日、あの名馬・アグネスタキオン号が心不全のため亡くなりました。現在の種付料1000万円という超エリート種牡馬の突然の死、機会損失は50億円と言われています。
 私はかなり寂しい気分です。なんといっても私が選ぶ名レースベスト10に入るラジオたんぱ3歳ステークスの覇者ですからね・・・。ちなみにこのレース選んだ理由としては、将来のNHKマイルカップ・ジャパンカップダート馬のクロフネとジャパンカップ・ダービー馬のジャングルポケットを粉砕したあの強い皐月賞馬が印象的だったからです。当時の私ははっきり言って、アグネスタキオン好きじゃなかったです。むしろ断然ジャングルポケットや故タガノテイオーやダイイチダンヒルのような札幌組のファンでした。その後も結局皐月賞を優勝して引退するまで馬券は外し続けましたが、レースの強さは圧巻でした。
 その後、この世代では、上記のクロフネ、ジャングルポケット以外に皐月賞・ダービー2着馬ダンツフレームは宝塚記念を獲り、菊花賞馬マンハッタンカフェは天皇賞(春)を古馬になってから獲ってます。スペシャルウィーク世代の引退で空席になった主役席をこの世代が席巻した時代となったのです。
 親・兄弟・産駒に話を移しましょう。母アグネスフローラは、20代後半以降の方ならわかると思いますが、いわゆる名牝でした。この馬に史上最高の種牡馬サンデーサイレンスを掛け合わせた血統です。兄にはダービー馬アグネスフライトがおり、良血家族と見られていました。産駒は、有名なのが、去年の天皇賞(秋)の2着・3着のダイワスカーレット・ディープスカイです。この馬の産駒はクズ馬が極端に少なくリスクが少ないという特徴がありました。
 全くと言って残念です。心からのご冥福をお祈りします。
tachyon8s.jpg


web拍手

競馬軽く書きます

2009年06月16日 00:50

続きに内容書きます。競馬のコメントもらったので、張り切って書きますよ!内容コアなので、多分素人だとパンクします。
[ 続きを読む ]

web拍手

ラノベのすすめ

2009年06月11日 13:20

 今日二回目の更新です。というより前回の競馬記事に熱が入っていつの間にか日付が変わってたー絵文字名を入力してください。なんか残念な子でいやだなあ。(←自分にも他人にもよく使います。)

 とまあ今回は『ライトノベル』(普通に変換すると、『ライトのベル』になる…。)初めてははまったのは高校3年の夏。(まず普通受験生だよね)このころ授業中にひたすら『涼宮ハルヒシリーズ』読みふけってました。いやあ当時は面白いこと、オモシロいこと。おかげでその来春は大変なことに。

 一番はやっぱり『消失』ですか、最初はなんだかクリスマスをするとか何とか和やかムードだったのに、キョンが朝起きると…。ここから怒涛の展開が待ってます。これヒロイン違くね?とかなしです。個人的には喜緑さんは何をなさっていたのかめちゃ気になります。たぶんそんなの考えているの自分だけだよね(・0・ ;)

 あとは、『朝比奈みくるの憂鬱』(タイトル怪しいな…)。なんかみくる(小)が可哀想な役回りをみくる(大)にさせられているような。ハルヒが大好きな キョンにどう鉄槌を加えたかめちゃくちゃ気になります。(みくるに取られたくないですもんね)

 まだ『驚愕』は発売されませんよね。まあもしかしたら一生でないかもしれませんが。さすがに長門の放置プレイは…ちょっと。とまあ、アニメも2期織り交ぜ始めましたから、まあまだましですな。では。
web拍手